2023 マーメイドS(予想と買い目) | 競馬解読教室

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 今日の阪神のメインは荒れるハンデ戦、マーメイドS。ハンデ重賞らしく、このレースでは軽ハンデ馬の好走が目立っている。過去10年の勝ち馬10頭のうち7頭は前走が3勝クラスの格下馬(※しかもその7頭中6頭は前走の3勝クラスで負けていた!)だったところを見ても、このレースで重要なのは格よりも調子。格上馬は過信禁物だ!

 

 しかしながら、である。マーメイドSでは重ハンデ馬が走らない!というワケでは決してない。軽ハンデ馬の中で最も好走が目立つのは53キロの{3・2・3・18}(勝率11.5%、連対率19.2%、複勝率30.8%)だが、55~55.5キロも{1・3・2・13}(勝率5.3%、連対率21.1%、複勝率31.6%)と悪くない。今回トップハンデとなる56キロでも{1・0・1・6}(勝率12.5%、連対率12.5%、複勝率25.0%)なので、決して重ハンデ馬が走らないわけではないという点は憶えておきたい。

 

 今年のマーメイドSのポイントは、「今年は例年に増して逃げ先行馬が多い!」ということではないだろうか。このレースは軽ハンデ馬に若手騎手が乗るケースが多いせいか、Sペースになることが多いのだが、今年に限ってはSペースはないと見る。去年並みに流れが速くなるのではないか。中盤4Fが速くなるという予想に立てば、本命は◎ビッグリボンだ。前走の福島牝馬Sは勝ちに等しい好内容。勝ち時計1.47.9(36.5=36.4=35.0:落差+1.5秒)は、過去10年の福島牝馬Sのデフォルトの1.47.0(35.5=36.3=35.2:落差+0.3秒)に比べると、テンが1.0秒遅く、中盤が0.1秒遅く、上りが0.2秒速く、勝ち時計が0.9秒遅かった。勝ち時計が遅いのは前半がSペースだったため。気にしなくていい。Sペースで前残りの展開の中、差して②着したビッグリボンの地力を評価したい。キセキの妹という血統馬だが、この馬も重賞級の能力の持ち主であると思う。対抗はトップハンデ馬の〇ウインマイティ―だ。言わずと知れた昨年の勝ち馬であり、阪神芝2000mは2戦2勝のコース巧者。昨年のマーメイドSの勝ち時計1.58.3(35.7=47.5=35.1:落差+0.6秒)は、過去10年のマーメイドSのデフォルトの1.59.7(35.9=48.5=35.3:落差+0.6秒)に比べて、テンが0.2秒速く、中盤が1.0秒速く、上りが0.2秒速く、勝ち時計は1.4秒も速かった。ウインマイティ―という馬は、瞬発力を問われる様な展開は苦手としているが、昨年のマーメイドSのように中盤が速く、最後の3Fで持続力を求められるようなレースは得意としている。ヒヅルジョウ、ハギノメーテル、シンシアウィッシュ、サンカルパ、ゴールドエクリプス等先行・粘り込みを狙いたい馬が多いメンバー構成なら、ウインマイティ―の地力を信頼したい。歴代のマーメイドSのトップハンデ馬の中でも、近走GIやGIIを戦ってきたウインマイティーの「格」は別格だと思う。図らずも荒れるハンデ重賞で1,2番人気を本命・対抗に推すことになってしまったが、芝状態がよく、勝ち時計が非常に速い今年の馬場を考えると、今年のマーメイドSは能力通り(ハンデ通り)に決着する可能性が高いと思う。3番手は▲ストーリア。ハンデ52キロだった中山牝馬Sで②着しているが、今回は54キロ。この2キロ増を克服できればチャンスあり。以下は押えの評価になるが、△サンカルパ、△シャーレイポピー、△ホウオウエミーズまで。

(結果)

◎ビッグリボン (①着 1人気)

〇ウインマイティー (②着 3人気)

▲ストーリア

△サンカルパ

△シャーレイポピー

△ホウオウエミーズ (③着 10人気)

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