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09年:36.0-48.9-34.8=1:59.7
12.6-11.5-11.9-11.9-12.1-12.8-12.1-11.9-11.2-11.7
10年:36.0-48.1-35.4=1:59.5
12.1-11.1-12.8-12.3-12.0-12.2-11.6-11.5-11.7-12.2
11年:35.8-46.7-35.3=1:57.8
12.5-11.0-12.3-12.1-11.4-11.6-11.6-11.3-11.8-12.2

平均:35.9-47.9-35.2
12.4-11.2-12.3-12.1-11.8-12.2-11.8-11.6-11.6-12.0

$競馬リアルスコープ

09年はテンこそ標準的ではあるものの中盤が過去3年で最も遅く、平均と比較すると1秒も遅い結果となっています。ただし、ラップの挙動を追うと6F目(ラスト5F目)が12.8秒とここだけ遅くなっていることがわかります。この区間は3コーナーに辺り、ここからコーナーで必要以上に息を入れた事が導かれます。結果、この3コーナーにあたる1Fでうまく位置を押し上げたドリームジャーニーが勝利となりました。

10年はテン・中盤・上がりとも基準通りのラップとなり大阪杯のデフォルトとも言える年。1Fごとのラップを追っても終始12秒台前半から11秒台を刻んでおりこちらも水準。結果としては特に恵まれなどの部分はなく真っ当に全馬の資質が計られた形で、前年勝利のドリームジャーニーがここで3着に敗戦したことは終焉を示すフラグであったことが看破できます。

11年は結論から言うとかなりのハイレベルレース。そしてそれを如実に表しているのが中盤の46.7秒。これは平均と比較しても1.2秒も速く、4F目以外は11秒台を刻んでいます。このような質の高い中盤を経ながらもラストは基準並みのラップで走破しているのですから納得です。実際、このレースを勝利したヒルノダムールは次走で天皇賞(春)を制しており、2着ダークシャドウはエプソムカップと毎日王冠を制し天皇賞(秋)2着、3着のエイシンフラッシュは天皇賞(春)・宝塚記念・有馬記念をそれぞれ2・3・2着とG1レベルで活躍しました。また、8着リディルと9着ミッキードリームは重賞を制し、6着タッチミーノットと7着ダイワファルコンは重賞で2着しています。

大阪杯が行われるのは阪神競馬場芝2000m。まず、阪神競馬場は内回りと外回りで問われる資質がまったく違うということを念頭においておく必要があります。

【阪神競馬場芝1800m(上)と2000m(下)の過去3年オープン平均】

12.6-11.2-11.6-12.4-12.3-12.2-11.5-11.2-12.0
12.5-11.1-12.5-12.4-12.2-12.3-12.1-11.7-11.8-12.2

ラスト3F区間において1F毎の最速値は外回りで行われる1800mで11.2秒、内回りで行われる2000mでは11.7秒となっており、外回りでは瞬発力が問われ内回りでは持続力が問われていることが窺えます。これは、外回りは473.6mと直線長く下りがラスト3Fから始まるのに対し、内回りは356.5mと直線が短く下りがラスト4Fから始まっていることからある種規定されたラップであると断定できます。

さらに大阪杯は別定G2戦。出走馬の質も高く、中盤速い持久力+ラスト急坂というガチの底力勝負となります。これは過去3年の勝ち馬のうち、ドリームジャーニーが宝塚記念と有馬記念、ヒルノダムールが天皇賞(春)を制していることからも頷けます。

以上を踏まえ、資質を看破する上での指標として使えそうなのがやはり阪神・中山競馬場の実績。昨年のヒルノダムールは皐月賞で2着と好走していますし、10年のテイエムアンコールは前走の中山記念2着に加え朝日チャレンジカップでも0.3秒差4着と好走していました。これは09年のドリームジャーニーともほぼ同じ履歴となっています。

そして興味深いのが1点。ラップ上デフォルトと表現した10年で考察すると、このレース勝ったのはテイエムアンコール。これは上記でも説明しているように阪神・中山実績があり納得できます。では、人気で大きく着順を落とした2頭、2番人気ヤマニンキングリーとサンライズベガに注目してみましょう。

ヤマニンキングリーは中日新聞杯と札幌記念、サンライズベガは新潟記念2着(その後小倉大賞典で勝利することとなる)とともに持続力問われる条件で好走しており、特にヤマニンキングリーにいたっては札幌記念でブエナビスタに勝利しているわけですから持続力という視点では一流と言える水準でした。もちろん、このレース以後精彩を欠いているという履歴は調子の下降を意味するものとも捉えられますが、それ以上に明暗を分けたのはやはり急坂という要素と考えます。

結局、小倉競馬場や札幌競馬場、新潟競馬場は持続力問われるとはいえ直線に急坂はなく、言い代わればスピードを持続させれば最後は惰性で駆け抜けることが可能となります。つまり、スピードの持続力があればラストの底力はそこまで必要としないことが類推できます。そうして考えると、急坂でパフォーマンスを上げるテイエムアンコールが勝利し、急坂よりも平坦(下り)でパフォーマンスを上げるヤマニンキングリーとサンライズベガが人気を裏切る形となったのも整合性が取れます。


★注目馬★
ということで注目馬。急流+急坂の中山・阪神での好走馬という視点で考えると意外と少なく、そうなると前走の大敗で人気が落ちそうなこの馬(ブログランキングアップにご協力ください)。阪神・中山でともに重賞で連対経験を持ち、昨年の勝ち馬ヒルノダムールにも先着したことがあるという点はポイントです。

以上、最終的な精査を踏まえた最終結論は競馬チェックサイトにて公開していますのでお楽しみに。