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38.9-38.7-39.4-37.5-37.3=3:11.8*稍重
13.3-12.3-13.3-13.6-12.4-12.7-12.3-13.9-13.2-12.2-13.2-12.1-12.0-11.9-13.4

平均:36.9-37.7-38.8-37.0-37.9
13.0-11.7-12.2-12.5-12.6-12.6-12.6-13.4-12.8-12.4-12.5-12.2-12.4-12.4-13.1

$競馬リアルスコープ


参考
09年:37.4-38.3-38.3-38.6-40.6=3:13.2*重
13.0-11.7-12.7-13.0-12.7-12.6-12.3-13.1-12.9-12.8-12.9-12.9-13.4-13.5-13.7
10年:37.2-37.0-39.2-36.5-37.4=3:07.3
13.3-11.9-12.0-12.2-12.4-12.4-12.7-13.5-13.0-12.4-12.3-11.8-12.1-12.2-13.1
11年:36.1-37.7-38.9-36.0-35.7=3:04.4
12.8-11.4-11.9-12.2-12.7-12.8-12.8-13.6-12.5-11.9-12.3-11.8-11.8-11.4-12.5

1着ギュスターヴクライ(△)
2着オルフェーヴル(◎)
3着ナムラクレセント(-)

戦前にこの結果を予想出来た人はまずいないと思われる、そんな結果となった今年の阪神大賞典。では振り返っていきましょう。

前日、そして当日(朝)の雨が残った阪神競馬場、馬場状態は稍重での開催となりました。タイムは遅くなりましたが、同日の8Rに芝1800mで行われた4歳以上500万下の時計が1:50.0、500万の基準が1:47.3であることを鑑みると単純な馬場差は約3秒ほどと考えられます。このレースはドスローではなくテン・中盤とも真っ当なラップを刻んでいたので、指標としては十分足りる内容でしょう。以上から今回の阪神競馬場は時計が掛かる馬場であったことは念頭においておくべきでしょう。

ではより細かなラップの分析を始めましょう。まず、目に付くのは道中で13秒台のラップが多いこと。1F目とラスト1F目を除いた13秒台の数は5回と過去3年で最多となっています。これはグラフを見ていただければ非常にわかりやすく、例年のラップが弛む区間で過剰に弛んでいることが視覚的に認識できます。つまり、道中の付加が非常に薄かったということが看取でき、これは前半5Fが64.9秒と最も遅いラップであったこともその証左といえるでしょう。既に時計掛かる馬場であったことは説明していますが、それを踏まえても今年は道中の付加がなかったことは十分看破できます。そのため、結果的に内枠利したギュスターヴクライが1着となり、3着には逃げたナムラクレセントが入線することとなりました。

ただし、ここで付け加えておきたいことはスローは決して逃げ馬に有利ではないということ。これは今回で言うと、前走でスローのダイヤモンドステークスを唯一追い込んだギュスターヴクライは今回もスローで瞬発力を発揮し、一方で急流大阪杯や昨年の天皇賞(春)など底力問われる条件で差しているヒルノダムールは直線の不利があったとはいえ4着と敗戦していることからも理解できます。そして今回は長距離を底力で差すタイプが揃ったこともあり、スローで持ち味発揮できず差し届かなかったと類推されるので、結果的に道中ロスなく競馬が出来たギュスターヴクライとナムラクレセントが上位に来たと解釈することが出来ます。そう考えるとロス

そして最後に。では今年の阪神大賞典は天皇賞(春)につながるのか。阪神競馬場改修以後の阪神大賞典で天皇賞(春)につながったレース、つながらなかったレースをそれぞれ明記してみましょう。

【阪神大賞典から天皇賞(春)につながった年】
07年:13.1-12.1-13.1-13.4-13.4-12.4-12.3-13.5-13.1-12.8-12.9-11.7-10.9-11.4-12.2
08年:13.0-11.6-12.8-13.0-13.4-13.0-13.2-14.1-13.0-12.6-12.4-11.8-11.4-11.3-12.1
11年:12.8-11.4-11.9-12.2-12.7-12.8-12.8-13.6-12.5-11.9-12.3-11.8-11.8-11.4-12.5

【阪神大賞典から天皇賞(春)につながらなかった年】
09年:13.0-11.7-12.7-13.0-12.7-12.6-12.3-13.1-12.9-12.8-12.9-12.9-13.4-13.5-13.7
10年:13.3-11.9-12.0-12.2-12.4-12.4-12.7-13.5-13.0-12.4-12.3-11.8-12.1-12.2-13.1

上記を見れば傾向が掴めるかと思います。阪神大賞典が天皇賞(春)につながった年はラスト4Fから11秒台を刻むラップに加え1Fごとにギアをあげる加速ラップとなっており、一方つながらなかった年はラスト4Fが12秒台に加え減速し続けるラップであることが窺えます。つまり、前者は末の持続力を示すロングスパート型、後者はバテ合いを凌ぐスタミナ型であると分類することが出来ます。

そしてこれを見た上で展望でも書いた長距離重賞のラスト3Fの比較を見てみましょう。

【3000m以上の重賞過去3年(良限定)平均後半3Fとラスト1F】

菊花賞:35.5(12.0)
天皇賞(春):34.7(11.8)
ステイヤーズS:36.5(12.6)
阪神大賞典:36.6(12.8)
ダイヤモンドS:36.1(12.7)

天皇賞(春)は最もラスト3Fが速く、後半の比重が高いレースであることがわかります。京都競馬場の上って下るコース形態を考えればこれは当然ですね。今年の阪神大賞典は上記を見てもわかるように後半4Fは加速ラップを踏んでいます。これは下りを利して加速する京都競馬場の挙動と似ており持続力のフラグであると言えます。しかし、馬場状態を踏まえても道中のペースが遅くG1に向けての底力という視点では疑問が残ります。本番はそのあたりの上げ下げを意識すると妙味が追えそうですね。

では本日はこのあたりで。