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09年:34.3-12.0-36.1=1:22.4
12.3-10.5-11.5-12.0-12.2-12.0-11.9
10年:35.0-12.1-35.7=1:22.8
12.2-11.0-11.8-12.1-11.8-12.0-11.9
11年:34.1-11.8-36.4=1:22.3*稍重
12.3-10.5-11.3-11.8-12.0-11.8-12.6

34.5-12.0-36.1
12.3-10.7-11.5-12.0-12.0-11.9-12.1

$競馬リアルスコープ


09年はややテンが速いラップ。ただ、1F毎のラップの挙動を確信するとラスト3F目が12.2秒と遅く、この距離ではタメが入ったといえる内容。結果的にラスト3Fは加速が続くラップとなっており、先行の利が作用するラップとなりました。また、一応加速ラップを踏んでいるということもあり距離延長に対応できる下地は看取でき、勝ったワンカラットは0.4秒差4着となっています。それでも4着というのはやはり桜花賞の持つラップ自体が瞬発力に偏っているからでしょう。また、テン速いラップを先行と距離短縮にも向くラップであったことも考慮する必要があり、まあこのあたりからワンカラットがスプリンターながら加速ラップに強いという自身の資質を既に規定していたと見ることが出来ます。

10年はテンが平均から0.5秒も遅いラップ。テンの分は上がりに推移し35.7秒と平均より速くなっていますが、結果的に言うと走破タイムが示すようにレベル自体が低かったという解釈のほうが妥当でしょう。テン緩い分相対的に前有利なラップではありますが、それでも粘りきれなかったというのはまさにその表れで、実際この年の桜花賞はフィリーズレビュー組がまったく勝負になりませんでした。

11年は稍重開催ながらテン~中盤とも過去3年で最速と前傾度が高いレース。結果、ラスト1Fが12.6秒と大きく失速しているラップで底力が計られた形となります。そのため、前走で急流の中山8F戦で好走していたフレンチカクタス、スピードリッパーがここでワンツーを決めています。

フィリーズレビューが行われる阪神競馬場芝1400mは「スタート後向正面はやや下り、3コーナーからラスト200mまで約2m下って最後再び約2m上る」という起伏。さらに、内回りで行われるため3・4コーナーがいわゆる擬似直線となっており、ラップの弛む区間が少ないコース形態となっています。
そしてこの「内回りで施行される」ということは重要で、阪神競馬場は内回りと外回りで問われる適性がまったく違うことは明確に意識しておく必要があります。では、同じ桜花賞トライアルのチューリップ賞と比較してみましょう。

チューリップ:12.6-11.1-12.1-12.4-12.5-11.9-11.2-11.9
フィリーズR:12.3-10.7-11.5-12.0-12.0-11.9-12.1

*数字はともに09~11年平均

上記を見れば一目瞭然ですね。距離としては1Fしか変わりませんが、8F戦では中盤で弛み上がりで11.2秒と高い加速力が問われ、7Fだと一貫したラップで上がりも11.9秒が最も低いラップとなっています。つまり、外回りでは中盤溜めての瞬発力が重要であり、内回りでは中盤からの持続力が重要であると看破できます。そしてこれは何もこの距離に限る話ではなく、例えばブエナビスタが敗戦を繰り返している宝塚記念なんかはその典型といえます。

では話をフィリーズレビューに戻しましょう。まず、このレースは毎年波乱決着となっているわけですが、これは人気馬が瞬発力タイプに多いということに由来しています。例えば、過去3年で1番人気で敗戦したミクロコスモス、ドナウブルーはその典型といえます。前者は阪神JFでも3着と好走していましたし、後者はスローの新馬と白菊賞でしか好走歴がありませんでした。そして、唯一2着と好走したラナンキュラスは阪神JFで4着にもかかわらず新馬とりんどう賞ではともに急流7F戦で勝利と幅を見せており格上ともいえる履歴を残していました。

そして阪神JFの話が出たので触れておくと、チューリップ賞と同じくこのレースも外回りで行われます。ゆえにこのレースとの互換性はなく、むしろワンカラットのように大敗しているほうが資質が向くと判断可能となります。そして当然、阪神外回りで行われる本番の桜花賞も適性が違うということは道理であると言えます。まあこのあたりは回顧に譲りましょうか。

そして最後に、このレースの特徴のひとつとしてダート戦での履歴がある馬が上位に来るという結果が出ています。これも瞬発力ではなく持続力・底力が必要なレースであるという背景から来ているものであると言い換えることが出来ます。

★今週の注目馬★
毎年好走馬を送り出すダート経験馬の中でもこの馬(順位アップにご協力ください)。ダート好走馬ながら芝でも好ラップ戦を0.5秒差と資質を見せいています。ここ3戦は速い上がりを繰り出しているように、底力で差すタイプは狙いどころでしょう。

以上、最終的な精査を踏まえた最終結論は競馬チェックサイトにて公開していますのでお楽しみに。