ブログ運営の励みになります。
応援1クリック、よろしくお願いします。
人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

09年:36.0-25.3-35.2=1:36.5
12.5-11.1-12.4-12.6-12.7-12.2-11.1-11.9
10年:36.0-24.8-35.3=1:36.1*重
12.7-11.0-12.3-12.3-12.5-11.9-11.3-12.1
11年:35.5-24.6-34.4=1:34.5
12.5-11.3-11.7-12.2-12.4-11.7-11.1-11.6

平均:35.8-24.9-35.0
12.6-11.1-12.1-12.4-12.5-11.9-11.2-11.9

$競馬リアルスコープ

09年は走破時計が示すようにテン・中盤・上がりどれも平凡。実際テンの36秒台はスローと言える水準で、阪神競馬場改修工事以後のチューリップ賞でテン36秒台となった3年のうち重開催の10年以外の08年と09年は逃げ馬が連対しています。つまり、展開としては先行馬有利で差して掲示板のブエナビスタ、ルージュバンブー、ジェルミナルは次走桜花賞でも上位入線を果たしています。また、後方から上がり最速で勝利、特に通過順(12-7)と押し上げて勝利のブエナビスタは持続力を看取できる内容で、オークスでも好走している根拠ともいえます。

10年は重開催。それでいてテン・中盤は昨年を上回るラップを刻んでおり、マイル戦でのレベルの高さは窺える内容でした。これは、この年のチューリップ賞の上位4頭が順番こそ違えど桜花賞でも1~4着を独占した結果からも納得いく形でしょう。
そしてもう1点。この年はチューリップ賞、桜花賞の内容がオークスにつながらない年でもありました。これは単にオークスが雨という機微で片付ける内容ではなく、むしろチューリップ賞と桜花賞がマイル戦として好内容であるがゆえマイル戦での資質が高すぎたという表れと言えます。まあこのあたり書き始めると長くなるので桜花賞の展望や回顧に譲りましょうか。

11年はテン・中盤・上がりとも速いレース。後にスプリント戦で好走するタガノラヴキセキが4着になっているように、スピード出る馬場状態という機微も見られるとはいえ、勝ち時計は改修後ではウオッカの07年に次ぐ2番目、レース上がりの34秒台はテン緩い08年以外では07年と11年のみであることからも、レーヴディソールのパフォーマンスの高さが窺えます。
そのレーヴディソールはこのレースの後に故障、このレース時に蹄鉄を変更(柿元鉄)していたようで相当無理していたのでしょう。復帰後も精彩を欠いており、このたび繁殖にあがるそうです。脚元が悪い中お疲れ様でした。

チューリップ賞が行われる阪神競馬場芝1600mは、「スタート後平坦、ラスト3F地点から1F地点までで2m下りゴールに向けて2m上る」という起伏。ラスト3F以外は平坦であること、外回りで直線が長いことから基本的に道中の挙動は少なく、ラスト3Fの瞬発力勝負がデフォルトとなります。

そのため、牝馬G1レースとの関連は非常に強固となり、特に阪神JF~チューリップ賞~桜花賞~オークスという一連の流れはともに中盤溜めての瞬発力という資質が最重要となることからもむしろ必然と言うことさえできます。
そしてその第2のレースとしての位置づけであるチューリップ賞は、阪神競馬場の改修工事以後は前年の阪神JFの勝利馬が毎年チューリップ賞に出走し、3勝2着2回という圧倒的な結果を残しています。過去のラップを眺めても毎年同じラップデザインを踏襲しており、ラップが規定されていることも拍車をかけている要因でしょう。

つまり、3歳牝馬路線を考察する上でこの一連の流れを踏まえるのは重要と言え、ここを基軸に精査することがチューリップ賞、延いてはその先のG1を考察する上で重要な視点と言えます。

★今週の注目馬★
阪神マイルで好ラップだったレースで好走したこの馬(順位アップにご協力ください)。勝った馬も重賞で好走しておりレベルの裏づけも十分です。

以上、最終的な精査を踏まえた最終結論は競馬チェックサイトにて公開していますのでお楽しみに。