正解は…
書籍、『とんでもない甲虫』にでてくるタマオシコガネたちでした。
(属止まりで、種まで揃えられていないものもありますが)
長らく憧れていたPachysoma rodriguesiも載っています。
で最後のこの種…
ゴウシュウタマオシコガネ Aulacopris maximus、オーストラリアに分布する糞虫です。
先のインセクトフェアで入手しました。
少し調べると、どうも成虫はフンではなく菌類を食べる…ような事が書かれています。
一方、幼虫は「成虫が作るコウモリのフンを固めた糞塊」を食べるのだとか。ホンマかいな。
さらに、実際に現地で観察したという方は、木の幹につく本種を採集したとか。
先の書籍にもあるように、南部鉄器のような風貌に、独特の形をした前脚が特徴です。
さらに、本種が属するAulacoprisは、南米のDeltochilumや、アフリカのChalconotus(Anachalcosは本属のシノニム)と同じくCanthoniniに分類されます。
ゴンドワナ大陸であった時代に、共通祖先が生まれたのだろうか…と、先史時代のロマンを感じます。
確かに風貌もとんでもない甲虫ですが、お値段もとんでもない甲虫でした…笑
高値踏み感もありましたが、「珍種に相場もヘッタクレも無いやろ」と思いますし、入手のチャンスがあれば、(多少無理してでも)逃しちゃならん…というのが、この5年くらい標本集めをやって分かった教訓です。