10月ですね | 宇都宮の書道教室【啓桜書道教室】

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「書道をやめたくなったことはありませんか?」



「ありません…」


とだけ答えて、あとになって少し考えてみた。


6歳の時に入塾した書道教室、

同じ師に入門し、

24年。 とても珍しいことなのかもしれない。





芸事を習う時に、私は、「師を二人持つ」 ことを勧めたい。

なぜなら、

「芸事そのものを教えてくれる人」 と、

「自分の精神を導いてくれる人」 は、

大方、一人の師がその二つを担える場合は少ないと思うからだ。


書道(習い事?) を辞めたくなったのであれば、

師を変えることも一つだ。

つらくなることは 「教えてくれる人」 との相性による場合も多い。

「教えてくれる人」 は、どこにでもいる。



「自分の精神を導いてくれる人」

それは、自分の習う芸事に直接関わる人である必要はない。


教職者でも、別ジャンルの人間でも、寺の住職でもなんでもいいと思う。

自分の心を鼓舞して、駆り立て、高め、なんでもいい、

とにかく自分が懸命に生きる理由を与えてくれる人でなければならない。


こちらは、こちらの師は、コロコロと替えられるものだろうか?

まずこのような人に出会える可能性が、短い生涯の中に何度あるのだろうか?



精神を導くといっても、

決して 自分の精神を安らかに整えてくれる存在 ではない。

導かれ動かすのは自分の魂そのものでなければ意味がない。


そんな人に出会えれば、幸せだ。

ハッピーな幸せとは違うかもしれないけれど。


師は、こちらの方が格段に大事だと思う。


「教えてくれる人」 はどこにでもたくさんいる。


私の場合、たまたま、その二つが一人の師で重なっている。


書道をしたい のではないのです。



だから、「書道をやめたいと思ったことはありませんか?」

という問いの答えは、その概念がない、が正しいです。


生きることをやめたい と思わない限り、


やめませんwww