過去の誰かが生んだ
「理念」 は
いつしか
「傾向」 であり、
今日の
「マンネリ」 を生む。
書には“核”がある。
歴史を忘れないこと。
歴史と繋がること。
それが 核 であり、 書の 格 とも言える。
壊れないものはなく、
朽ちないものはない。
だが 書の核は、朽ちない。
それは過去の遺産であるから、
その繋がりを忘れない限りはなくならない。
しかし、核を見誤ったらどうだろう。
核に付随するいろいろなものに、
目を奪われていったら。
朽ちないまでも、
まるで 「裸の王様」 ではないだろうか。
「理念」 と思えた思想や方法も
コトバにした瞬間から、多くの付録がくっついてくる。
常に修繕を加えていかなければならない。
そこには必ず、核がなければならない。