我が家の筍シーズンが終わる。

掉尾を飾るのはイタリアン。





お気に入りの
リーガロイヤルホテル監修
ピッツァマルゲリータ(生協)
をベースに




筍の穂先のスライスを並べて
モッツァレラチーズをたっぷり載せ
オーブンで焼いただけなのだが



これがかなりいいお味で

筍の歯ざわりも存分に愉しめた。




トマトをたっぷり使ったアマトリチャーナと併せて




旅の土産を携えてやって来た

友人にも大好評のランチになった。




和洋中と筍三昧の日々


組み合わせ次第、味付け次第で

かなり使える美味しい食材

と実感した旬日だった。



だからこそ

昨日の記事にも挙げた土井善晴くんの発言が引っ掛かる。


それは仲間の森林インストラクターのLINEで

日経新聞の記事として紹介されたものだが、


「たけのこは春一番のご馳走だ。 日本を象徴する食材を日本らしく料理する。自然本位に料理したたけのこは何より柔らかく、穂先にさえあくがない。言葉では説明できない命の勢いという美味。大自然に真っ直ぐ向かい合い無言で食す。和食の真味は清らかさ。」



「春一番のご馳走」

というのはいいとしても

「日本を象徴する食材」

と言い切るのはいかがなものか。


「大自然に真っ直ぐ向かい合い無言で食す」


おいおい、たかだか筍料理、

そんなだいそれたものではなかろうに。


例えば

みんなで「美味しいね〜」と頬張る筍ご飯もいいし

鉢いっぱいの筍煮物を囲んで笑顔の食卓もいいじゃない?




そもそも

原生の筍は『古事記』の昔から薬用として珍重されてきたが、


一般的によく食べられるようになったのは

孟宗竹が入ってきた江戸時代あたりから。


古いが浅い縁である。



それは中国からもたらされたものだという。





もちろんパンダもタケノコが大好き💕

実際、
現在日本で販売されているタケノコは
多くが中国産で
タイからの輸入品も多いらしい。

もちろん
旬の国産筍の美味はよく認識しているが

だからといって筍は
日本だけの食材ではないし
日本料理だけのものでもない。


いったい土井善晴くんは
日本料理を愛するあまりか
他国の食文化を否定する傾向がある。

それはどこか国家主義にも繋がる気がして
あまり愉快ではない。




けいあゆのおウチごはんの基礎にもなった

土井勝氏の柔和なお顔が浮かぶ。


彼は和のお惣菜文化の担い手のひとりだったが

日本料理🇯🇵が世界一とは決して言わなかった。

ただ淡々と家庭料理のコツを語り続けたように思う。




筍のピッツァを頬張りながら

そんなことを思った。


脳裏には今季食べ損ねた

筍のすき焼きも去来している。





うさぎうさぎうさぎうさぎうさぎうさぎ


暦は五月へ。


新しい月は予報通り雨のスタート。


ゆっくり朝風呂を愉しみ

髪を乾かしながらおウチメイク。


出かけない日は

UVケアもファンデーションもナシで

ポイントメイクのみ。


久しぶりにマリンさんのカチューシャで。






徒然なるままに

昨年の今日、

一昨年の今日…


とブログで遡る。


女子四人旅で御殿場〜箱根に遊び

目や舌を楽しませていたし


此処で一番美味だったのは

グリーンアスパラガスの一皿。

かつての予約の取れない三ツ星レストランは

一休のサイトによれば今は空きの日も目立つようだ。

晴れた日に行きたい、富士がご馳走のレストラン。


ゆっくり躑躅を愉しむなら山のホテル、

石楠花も咲き競ってこの季節は特に素晴らしい。

カフェも広々としてゆっくりお喋りできる。



孫を迎えて

彼の好きなものをあれこれ作り

とりとめないお喋りを楽しんだり



この日私は歯の調子が悪く

美味しいものはもっぱら作るのみ。

それがなんとも楽しいおばあちゃんである。


ついには母といたその日まで遡って

少し苦しくなったりと


いろいろな五月朔日を思い出しては



進歩も成長もしていないが

それでも"今が一番"

そんなことをぼんやり思っている。



今日は紫式部さんと。

鬱屈と自負のせめぎ合いを垣間見る。