四人での旅は
昨秋の軽井沢以来…




三人はロマンスカーなるものに乗って御殿場へ
親友Mが駅で出迎えてくれた。


揃って向かうのは
Maison KEI

"予約の取れないレストラン"らしい。







Mが

予約を済ませてくれていて


さても三つ星のお味はいかに?

とワクワクの四人である。





見たところ建物には特徴的な感じはない。

すなわちごくシンプルな何の変哲もない建物。




借景の富士が最高の贅沢という立地である。

晴れていれば富士が望める席に着く。


たとえ富士は見えなくても
夜来の雨が上がり
(自宅から)此処まで傘なしで来られただけでも充分。


さてその
MaisonKEIのランチは
実はディナーと料理の構成も同じで
ディナーにはさらにランクの高いコースが
加わる。

私たちが選んだのはランチでは真ん中のコース。
フルコースである。

アルコールだのノンアルコールだの思い思いのグラスでまずは乾杯❣️


二人分ずつのオードブル、


チーズのシューと蕪のムース乗せ




御殿場の蕪が美味しい❣️

これっぽっち⁉️だからこそ

もっと食べたいと食欲を喚起する役目?



金目鯛で出しを取ったスープ



熱々のそれは紛れもなく金目鯛の味がした。

ただその独特の香り、生臭さがしばらく口に残ってそれはあまり愉快なものではなかった。


金目鯛は煮付けに限る…とけいあゆは内心思っている。



お次はこの店の定番ご自慢のサラダだ。

まずは目で楽しんで…



指示に従い

レモン風味のムースを思い切りかき混ぜ


もっとかき混ぜて



緑色になるまでかき混ぜて



いただく❣️


お客さま参加型の一品というわけだ。


お味は

野菜自体に旨みがあり

実にまろやかだったり爽やかだったりして

なかなかの美味だった。



次なるはグリーンアスパラガス。

熱々でテーブルに運ばれてきた。



添えられたソースが面白い。

中でもイカ墨のソースとグリーンアスパラガスとの相性は初めて知った。




これをもう1本❣️

注文したくなる秀逸な一皿。


お魚は

白身魚のソテーに軽いヨーグルトベースのソース。

白身はカレイ。


やっぱりお魚返上してアスパラガスのお代わりがしたい…と

食いしん坊けいあゆは思った。





お肉は鶏むね肉をとことん柔らかく仕上げた一皿。


鶏肉に低温でじっくり火を通すと

うっすら桜色に柔らかく仕上がるのだ。

それはけいあゆも実践済み。


マネができないのはこのソース。

タラの芽もなかなかの相性。


小さな赤い点は

赤万願寺とうがらしのペーストという。




本格の(古典的な)フランス料理のようにバターをたっぷり使わずに

地産地消の素材の味わいを趣向を凝らしたソースで楽しむ。


時には客の参加型で…


それがこの店のフレンチであるらしかった。


親友Yが聞いたところでは

ルーブルの近くにあるrestaurant KEIでは

もう少し重い料理をもっと高価に提供しているそうだ。



目に美しいデザートが運ばれてきた。

左にちょこんと乗っているキューブは"とらや"の餡で調整した羊羹。


そもそもMaisonKEIはパリとらやの店主と三つ星シェフの出会いから生まれた店だという。

デザートに御殿場とらやが参画しているのは

宜(むべ)なるかなである。



たっぷりの餡をとろりとかけてもらってから

徐にいただく。



ピンクの板は苺風味、懐かしい駄菓子を思わせる。

それを崩しながら食べるあたり

ここでも参加型である。






デザートは二種だった。

もう一つは何だったか…

お腹が満たされてきていたせいか印象は薄い。






「此処では

さまざまなミネラルウオーターが用意されているが(有料)

"御殿場の美味しい水道水"で充分、

デザートに珈琲紅茶は別料金

珈琲はウチでゆっくり飲みましょ」

…との親友Mのアドバイスに従う。


食事を終えて四人で記念撮影。




小糠雨が降る中

クルマでここからほど近いMの週末ハウスへ向かう。




玄関ではうさぎと百合の花が出迎え。


テーブルには苺とチョコレート。








もろもろの疲れを癒したい時

ひとりになりたい時


…そんな時のために

彼女がこの春購入したマンションは

住人の半数が別荘としての利用だそうだ。


それもそのはず…

駅からほど近く(徒歩圏内)で

晴れていればこの窓から富士が望める。




雲に隠れてあいにくだけれど…


そう言っているうちに雲が動いて


雲の上から

富士山のアタマが姿を見せた❣️






これだけでも

晴れた日にその全貌が現れたら

どれほど壮観かかがわかる。


今はまだ手に入れてまもなく

着々と落ち着ける自分の部屋へと調整中らしい。

和室には仏壇も運ばれてきていた。



此処でお喋りをひとしきり、

今夜は

山中湖まで走って

エクシブ山中湖に一泊する。


其処でもまたお喋りは続く。


四人には長い一日になりそうだ。


うさぎうさぎうさぎうさぎうさぎ


この日のけいあゆ


帯は白牡丹の刺繍帯。



着物との繋ぎ役の帯揚げに少し迷って



帯周りはこの通り。







撥水加工をした着物に同じく撥水加工済みの夏コート、

そして足元はカレンブロツソで

雨の日対策は万全。


だが外に出てみると雨は止み

傘要らずの曇天だった。


ゴールデンウィークとはいえ

都心の道路はこの通り。





新宿までのバスは多少渋滞するかと思ったが

杞憂だった。