セキセイインコ
メス
4歳
卵が軟卵で、お腹に卵ができて5日くらいたっても生む気配がない。
本人至って元気だったが、脂肪もあって床に着くくらいのお腹。
土曜日に病院に連れて行き、一度は取り出しに挑戦してみるが、無理そうなので取り出すのをやめて様子見で今日月曜日。
本人元気なものの、やはり産む気配がない。
このままではいつ卵詰まりで死んでしまうかわからない。
今日、私の咳の診察をしてもらうために会社を休んだ。
診察がまさかの17時になったので、思い切って朝ピーを病院に連れて行き、卵を取り出してもらった。
その時のピーは、とても苦しかったはずなのに、先生や私の手は噛まず、酸素を送るプラスチックの先っちょを必死に噛んだ。
私が撫でてやるとそんな状態なのに甘噛みして頬をつけた。
先生たちを噛む事なく、処置を受けた。
でもピーは死んだ。
家に連れて帰り、出かける前、ふっくら膨らんで具合悪いのがわかっていたが、診察の約束があり、まさか、もたないと思わずに病院に向かった。
向かう途中。
電車の外からピーがやってきた気配があった。
夕暮れ。
ピーが空を舞う気配。
まだだめだよ、側にいてね。
そう語りかけたけど、ピーは行ってしまった。
あんなに苦しかった処置の間も人を噛まない勇姿を残して。優しい優しい、甘えん坊のピーさん。
先に逝ってるママさんと合流して、私が逝くのを待っててね。
なんなら早く迎えに来てね。
一人で逝かせてごめんね。
大事なピーさん。
私の事を好きになってくれてありがとうね。
好きなだけあちこち止まっていたずらしてね。
小鳥の治療は難しい。卵詰まりで卵出して死ぬケースはあまりない。
脂肪があってうまく産めなくなっているのだろうと心配して死を早めてしまった。
撫でても抱っこしても甘々なピーさんにどれだけ救われていたか。
明日から、生きるのがなおさら苦しいよ。