こんにちは。
アラサー銀行員のケイですにっこり


最近新NISAがはじまったせいか、個人で投資する人の話をよく聞きます。 

 
物価の上昇も投資の盛り上がりに一役買っているのかもしれませんね。(物価が上がると銀行に預けたままのお金は相対的に価値が下がってしまうので…)


そうなってくると今投資をしたことがない人も、自分もやったほうが良いのかな?と思うことがあるかもしれません。


でもやっぱり投資ってちょっと怖いし、自分がやっても大丈夫なのか?といまいち踏み込めない人も多いと思うんですよね。


周りの人に相談するにしてもお金の話ってしづらいですし。


なので今回は20代から投資をしている私が考える、投資を始めても良い規準についてお話したいと思います!


お金がいくらあったら投資を始めてもいいのか


新NISAが取り扱う金融商品への投資を始めるにはお金が必要です。


なので分かりやすく貯金の金額で投資してもよいか考えてみたいと思います。


結論から言うと、投資を始める前に貯めておきたい金額は人により異なります!


サムネイル
 

身も蓋もない…



なぜなら生活スタイルやこれからの人生設計によって普段から使う金額が変わってくるからです。


ちなみに私は独身時代に実家暮らしという環境下で、現預金200万円貯まった頃から始めました。(もっと早く始めても良かったなあとも思います)


だけどもしも私が4人家族(自分、パートナー、子供2人とか)の大黒柱でこれから家や車の購入の予定があったら、家計全体の金融資産が現預金200万円のみの状態から投資を始める事は多分ありません。


なぜなら投資に回したお金がすぐに必要になる可能性が高いからです。


投資は長期的に見たら利益が出る可能性が高いです。(物にもよりますが)

だけど短期的に見たら損失が出てもおかしくない、そんな物なんです真顔


これから大きな出費(進学費用、住宅・車購入費など)を短期間のうちに控えていたら、それをすぐに支払えるだけのお金が必要になります。


金融商品は1週間もあれば現金化はできます。


だけどその時に投資した商品は、最初に買ってから時間が経ってなければ経ってないほど低くなっている可能性が高くなります驚き


だから生活スタイルや人生設計によってすぐにお金が必要になる場合は、投資を始める前に準備しておきたい現預金の金額が大きくなるんです。


逆に独身の実家暮らしですぐに家を出る予定もない場合は、あまり貯金がなくても投資を始めても良いんじゃないかなと思います。


ちなみにですが、いくら現金が多くあったとしても最初は毎月〇〇円、といった形での少額からの積立投資をおすすめします。


なぜなら投資を始めた最初の頃が一番損失が出やすいからです驚き


いくらお金が余っていても、最初にまとまった金額をドーンと投資に回して一時的な損失が出た場合、心理的ダメージが大きいんです。


1%の下落なら100万円だと−1万円ですが、1,000 円なら−10円です。


いくら最初は損失が出やすいと知っていても、現実に起こった出来事となるとやっぱり投資なんてやらなきゃよかった!と後悔する気持ちが出てきます。


そこでこれ以上損したくないという感情に任せてすぐに解約してしまうのが一番良くないです。


−10円くらいならまだ無視できますけど−1万円ともなると感情を抑えることが難しいかもしれません。


なのでこれから話す必要な現預金というのはそのまま現預金としてキープしてください。


現預金をある程度確保したうえで、毎月の収支のプラス分から何円か定額をコツコツ積み立てていくのが投資で失敗を防ぐコツです!


生活スタイルごとに必要な現預金の考え方



次は具体的に生活スタイル別に必要なお金を考えてみたいと思います。


ありとあらゆる生活スタイルを考えていくのはキリがないので、今回はアラサーに当てはまりそうな生活スタイルを4つほど例に出して考えてみます。


独身実家暮らしの場合


独身で実家暮らしであれば、一般的には投資のハードルは低いです。


なぜなら実家暮らしであれば毎月の支出が抑えられますし、急に家電などが壊れて買い替えが必要になるケースが少ないからです。


独身実家暮らしで一番のリスクは失職だとしましょう。


実家暮らしなら失職してもすぐに露頭に迷うことはありません。


とはいえいくらか実家に入れているお金もあるでしょうし、いきなりスマホの利用料金が払えなくなるのも困りもの真顔


家計簿をつけるなどして毎月の支出を把握している場合は、大体3ヶ月分の支出を現預金で確保していたら投資は始められそうですにっこり


支出を把握していない場合は手取りの3ヶ月分くらいでしょうか。(ボーナスで赤字を補填していない場合)


3ヶ月もあれば次の仕事は見つかるでしょうし、最悪失業手当が貰えます(自己都合の場合でも)。


そうすれば失業した時点で投資の追加はやめるにしても、投資として購入した金融商品を売り払わずに済みます。



独身一人暮らしの場合


独身一人暮らしであっても最大のリスクは実家暮らしと同じく失職になってくるのではないかなと思います。


とはいえ実家暮らしと違って一人暮らしの場合は食費が払えなければ食うに困りますし、家賃補助のある会社勤めだったりすると失業後の生活費が以前よりも上がる場合もあります驚き


その辺りを考慮すると、6ヶ月分の支出は現預金として確保しておきたいですね。


支出額がよくわかっていない場合は、実家暮らしと同様手取りの6ヶ月分が目安になるんじゃないかなと思います。



夫婦2人暮らし


夫婦2人で暮らしている場合は共働きとそうでない場合とで話が変わってきます。


共働きの場合は夫婦同程度の収入があると仮定して、家計全体の3ヶ月分の支出分の現預金が確保できていれば投資を検討してもいいかもしれませんにっこり


理由は独身一人暮らしの場合で説明したように、家賃負担がある場合は半年分の生活費は確保しておきたいからです。


夫婦共働きの場合は、1人が失職したとしてももう1人が引き続き働いていれば収入が0になることはありません。


なので3ヶ月分の支出額を現預金で確保しておけば、半年分の生活は持ち堪えられるという見積もりです。


ただし収入に差がある場合で収入が高い方が失職した場合や、家賃補助のある会社に勤めている方が失職した場合は単純に支出3ヶ月分だと半年間耐えられない可能性があるので、必要に応じてもう少し現預金を厚くしておいた方が無難です。


共働きでない場合の考え方は独身一人暮らしの場合と同様に考えられます。(支出もしくは手取りの6ヶ月分)


一つ注意してほしいのが、共働きとそうでない場合いずれにしても夫婦2人暮らしの場合はこれから子供を作るだとか家を建てるだとかの将来の予定を早めに話し合っておく事が大事です!


出産も住宅の取得もまとまったお金が必要なので、それ相応の現預金が必要になってきます。


そうなると現預金の積立に回すお金と投資に回すお金と区別して計画していくことになります。
(すぐにでも予定したい場合は現預金を厚めに用意しておきたいし、一生予定がなければ先に述べた最低ラインの現預金があればすぐにスタートを切ることができます)


パートナーと早めに話し合って、ざっくりとでもいいので大きな支出のタイミングと予算を共有しておく事
で、投資を原因とした『こんなはずでは』という事態を防ぐことができるんですねにっこり


そもそも個人的には投資をするしないを別にしても、将来の人生設計についてはパートナーと話し合うことは大事です!(特に子供の人数と出産のタイミングは2人の職業選択にも関わってくるので)


夫婦+子供(乳幼児)


子供がいると夫婦2人で暮らす以上に備えを厚くする必要があります。


大人2人の場合はどちらかが長期間働けなくなっても行政を頼るなり対策を練りやすいですが、子供を養うとなるとそれだけでは不十分です。


具体的には保険の加入などの対策が必要になってきます。


保険は加入の仕方によっては投資よりも大きなお金が動くことになるんですよね驚き


その保険の見直し無しに投資を始めるのは早計です。


子供を1人育てるのに一般的に2,000万円以上かかると言われています凝視(進学先によってはもっとかかる)


その分が既に現預金で用意できている場合は保険は必ずしも必要ではないかなと思いますが、そうでない場合は適切な保険に加入したうえで現預金の備えが出来たらようやく投資が検討に入ってくるのではないでしょうか。(保険に入りすぎていてもだめです!)



人生設計の立て方がわからない場合


ここまで色々書きましたが、結局色々かんがえなきゃいけないのは面倒だな、という人はとりあえず家族の数×100万円を現預金として確保して投資をスタートさせる事をおすすめします。(独身なら100万円)


わりとすぐに家を建てるかもしれません、子供を生むかもしれません、だけどある程度の金額を現預金として貯めることが出来た実績と能力だって一つの資産だと思うんですよね。


お金を貯めるって結構大変です凝視


だから人は投資でお金を増やそうとするんですけど、投資はそんなに万能ではありません。


投資がコケたとしても自分の力で稼いで節制して貯める力さえあればなんとか立て直せます。


その点で言えば家族の人数×100万円の現預金は一つの指標になり得ると思うんですよね。


ある程度先を見通して節制する力がないとこの金額は達成できません。


そこまで出来る人であれば、毎月1,000円からの少額から投資を始めつつ、並行して人生設計を考えていけば十分だと思います。


最初から全部完璧になんて出来るわけがないのです。


小さく初めて小さく失敗しつつ自分の丁度いい塩梅を見つけていけたら良いのではないでしょうか。



さいごに


いかがだったでしょうか。


今回は私なりの投資を始めても良い現預金の金額について記事にしてみました。


投資ってハードルが高いですよね驚き


私は最初、銀行員という職業柄勉強のためと割り切って投資を始めました。(損をしても参考書代と比べたら安いくらいの気持ちで)


最初の頃は缶ジュース代くらいの金額がプラスマイナスを行ったり来たりしていて、毎日確認するたびに一喜一憂したものですにっこり


そのうち飽きて放置をしていたのですが、無理のない範囲でコツコツ積み立てられていた投資信託が半年ほどしたらちょっと良いランチに行けるくらいのプラスになっていたんですよね。


それがきっかけで自分のお金について真剣に考えるようになりました。


そうすると職場から半強制的に受けさせられるFPの資格勉強にも身が入るようになりました(それまでは点数を取るための勉強だった)し、資格を取得した後もお金の情報をなんとなく集めるようになりました。


もちろん投資は時に資産の減少に繋がるので軽率に勧めることではありません。


だけど少なくとも、こんな辺境ブログの文章をここまで読み進めるほど投資に興味がある人であれば、投資のリスクを正しく学んで生活に活かせるのではないかと思います。


それでも不安であれば一度プロのFPさんに相談してみるのも良いかなと思います。


ただし無料相談だとある程度の勧誘があると思うので本当に不安なら有料相談の方が良い気がします。(有料相談をするくらいなら多少の損失覚悟で少額での投資を始める方が勉強になる気もしますが)


投資以外にも言えることですが、世の中のもので絶対に大丈夫!ってものはありません。


現金の価値だって相対的に下がる時代、現預金なら絶対安全という考え方も古いものになっていくのかもしれませんね。


気付いた時にはもう手遅れ、なんて事態を避けるためにも多少の失敗は覚悟して小さくいろんなことを始めていくのが自分や家族を守ることに繋がるのだと思います。


長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!


今回の記事が誰かの役に立てば幸いですにっこり


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