19日、20日と、武蔵野の森総合スポーツプラザで行われた


BSスカパーで生中継されたこの大会でお仕事させていただきました。
車いすバスケットボールは、2020東京パラリンピックの花形とも言われる競技です。



日本代表のダブルエースの一人、藤本怜央選手や、強力な新加入プレイヤー、土子大輔選手らを擁し、10連覇を目指す宮城MAX。

一方、ドイツで活躍を続ける日本代表のダブルエースのもう一人、香西宏昭選手や、成長著しい森谷幸生選手を中心に、悲願の初優勝を目指すNOEXCUSE(ノーエクスキューズ)。

昨年からは女子選手もミックスで出られるようになり、女子日本代表の藤井郁美選手などが活躍しています。

車いすバスケットボールの日本一を決める由緒ある大会ですが、今年の決勝戦は、歴史に残る一戦になりました。

40分で決着がつかず、試合は延長(オーバータイム)に突入。

数々のドラマを作りながら、最後は宮城MAXが、バランスの取れた戦力と、自力の差を見せつけて大接戦を制し、前人未到の10連覇!


藤本選手の精神的な強さや、勝負どころを抑えたゲームコントロール。

香西選手のチェアワークの巧みさや、柔らかいフォームから繰り出される3ポイントシュート。

藤井郁美選手の、男子選手に勝るとも劣らない、力強いレイアップシュート。

日本代表クラスの選手たちによる素晴らしいプレーの数々、ハイレベルな競演を見られて、幸せな2日間でした。


車いすバスケットボールは、コートの広さやゴールの高さは一般のバスケットボールと同じですが、最も違うのが、障害に応じたクラス分けと、それによって割り振られた持ち点の合計点によって、コートに立つ5名を決めること。
障害が重い選手ほどポイントが低く(1.0から)、軽い選手ほど高い(4.5が一番軽い)のですが、5人の合計点が14点以下でなければいけません。その構成が、一つの戦略になります。

その中で、ローポインター(障害が重く、体を支えるために車いすは低い選手が多い)と、ハイポインター(腹筋や背筋機能を含めた障害が比較的軽く、車いすは高い選手が多い)のコンビネーションも見どころ。ローポインターの選手が相手のハイポインターをブロックして味方のハイポインターを活かしたり、逆に、ハイポインターが抑えられたところで、ローポインターの選手が高いシュート技術やスピードを活かして、相手の裏をかくことも。

それぞれが戦略的に役割をこなし、巧みな駆け引きや、球際の激しい攻防を繰り広げます。


車いすバスケ日本代表チームも強化を進めていて、2020年はメダルにも期待がかかります。


2016年のリオデジャネイロ・パラリンピックは現地で仕事をしていましたが、全競技の中でも比較的ウィルチェアラグビーを見る機会が多く、その迫力に毎日圧倒されていました。
車いすバスケットボールの迫力も、凄まじいものがありますね


今はBリーグも人気が増してきていますが、機会があれば是非、車いすバスケットボールも観てみてくださいませ