リオ3日目の朝
ここ数日は気温は20度前後で、日中は曇っていますが、内側からじわじわくる暑さです。季節は冬なのですが。
熱帯性気候のブラジルの湿気は、日本とはまた違う感じで、岩盤浴をしている感じと似ています
「RIO 2016」と書かれていて、混雑しがちな道路の渋滞緩和に一役買っています
移動は公共バスも利用しますが、工事や警備のために街の交通規制が毎日変わるので、かなり遠回りする日も。
バスの中にもWi-Fiが通っていて、とても便利です
オリンピック期間中から治安や情勢についてもいろいろと情報を入れていましたが、会場周辺の警察官や軍の警備は行き届いている印象です。
街中を女性が一人で歩いていたり、自転車でサイクリング楽しむ人も。
開会まであと2日。
賑やかさも増して、様々な場所がパラリンピックカラーでカラフルに彩られています
街中では安全のためにスマートフォンなどを出さないようにしているので、車内からさりげなく撮影した一枚です。
もちろん、歩きスマホをしている人はいないですよ
開幕に向けて、取材も順調です。
今回はスカパー!のデイリーハイライトで現地リポートをさせていただきます
権利関係の制限もあり、大会中は記事などは書けませんが、ぜひスカパー!をご覧くださいませ
『リオパラリンピックハイライト』 の詳細はこちらの記事で
パラリンピックでは、陸上競技、水泳、車いすバスケットボール、シッティングバレーボール、車いすテニスなど、一般競技をルール変更して行われている競技もあれば、ゴールボールやボッチャなど、障害者スポーツにしかない競技もあります。
視覚障害の選手が出場するゴールボールやブラインドサッカーでは、視力の差で不公平にならないようにアイマスクをつけますが、ボールの音(中に鈴や鉛が入っている)を聞き分けながら、ボールの場所やスピード、球質まで判断しているそうです。
そのため、プレー中は観客は静かにしていますが、その張り詰めた緊張感の中ですごいプレーが次々に飛び出し、ダイナミックなプレーやゴールが決まった時には拍手や歓声も。その「静」と「動」のギャップも魅力ですね
ウィルチェアラグビーは「車椅子の格闘技」と言われるほどの激しい競技ですが、相手のタックルをいかに外し、スピーディーに決められるか、秒単位で厳しく時間を管理する戦術の緻密さも見応え十分。
ボールの形状や、プレイヤー数の違い(ウイルチェアラグビーは4人)が生み出す、ラグビーとは異なる面白さもあります。
また、障害の程度によって各競技で細かいクラス分けがされていて、選手の年齢層の幅が広いのもパラリンピックならではです。
卓球(車椅子、TT5)の別所キミヱさんは、4度目のパラリンピック出場で、ロンドン大会に続き日本選手団最年長の68歳。
現在の世界ランクは7位で、メダル獲得が期待される選手の一人です
別所選手は、華やかな髪飾りやファッション面でも注目を集めていますね。
普段はとても気さくで、相手を包み込むような関西弁と明るいキャラクターが素敵な方ですが、試合が始まると別人のような表情に。
各国のライバルを徹底的に研究し、練り上げた技術と緻密な戦略で相手の裏をかく卓球を見た時は衝撃でした。
また、陸上や水泳など、複数の種目でメダル獲得が期待されるすごいアスリートもいます。
世界を見渡せば、レジェンドクラスの選手も。
たとえば、ブラインドサッカーでは91年からアルゼンチン代表のキャプテンを務める45歳のレジェンドで、「ブラインド・マラドーナ」の愛称を持つシルビオ・ベロ選手(アルゼンチン)。
射撃では、過去に金メダル17個を含む30個ものメダルを獲得(リオは10回目のパラリンピック出場)したヨナス・ヤコブソン選手(スウェーデン)。
鍛え上げられた技術、磨き抜かれた五感、そして精神力や集中力。それらがどれほどすごいのか、まだ見ていないので想像もつきませんが…世界のトップクラスであり続けることの難しさは、どの競技でも共通することだと思います。
ベロ選手とヤコブソン選手は今大会後に引退するのではないかとも言われているため、どのような形で有終の美を飾るのか、というところもみどころですね!
7日(日本時間8日)の開幕が待ち遠しいです
ここには書ききれなかった競技でも、見る人によって、ツボにはまる面白い競技が必ずあるはず
文字では伝えきれないパラリンピック競技の魅力もありますし、映像で、その緊張感や熱戦、アスリートの皆さんの表情を見ていただけたらと思います
スカパー!のリオ・パラリンピック公式サイトで注目選手も取り上げられています。
ブラジルと言えば、昨夜はシュラスコ料理を食べました。
やはり本場はダイナミックです。
野菜不足も解消