蝉の鳴き声が本格的になってきました



昨日は選挙日でしたね。

もちろん、行きましたよ。
結果はさておき、日本の政治はこれからが岐路だと思います。
しっかり自分の頭で考えて、判断して意見を言える人でありたいと思います




さて、昨日は、シアトルの川澄奈穂美選手が2試合連続のゴール(アシストは元INACのベブ)!
さらに、前節試合後にチームに合流した宇津木瑠美選手のゴールもアップ
残念なから、チームは2-3で負けてしまいましたが…

試合映像はこちら (YouTubeより)

それにしても、狭いピッチだと思ったら野球場の一部に作られたピッチだったそうで、明らかに規格外の小ささだったとか。選手もフィジカルのある選手が多いので、明らかに窮屈そうでした笑い泣き


取材は、姫路〜高槻へと遠征して、2試合を見ました⚽️

まずは姫路のウインク陸上競技場で、2部のASハリマアルビオン vs セレッソ大阪堺レディース戦へ。

2部のグループBの1位(C大阪L)と2位(ハリマ)対決でした。



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暑いを通り越して熱い…メラメラ
フライパンの上の目玉焼き状態でしたポーン

試合は2-0でセレッソLが勝利⚽️

ハリマから代表に選ばれている、千葉園子選手を見に行きましたが、アグレッシブな走り方は、遠目からでも一目で分かります。

本人も「よく言われるんです(笑)」と、ネタ(⁉︎)にしていましたがニヤニヤ


その献身的な走りがスウェーデンでも見られることに期待したいです






その後は、高槻市立総合スポーツセンター陸上競技場で行われたリーグカップ、グループAのコノミヤ・スペランツァ大阪高槻(5位) vs 日テレ・ベレーザ(首位)戦へ。

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こちらも暑かった〜
スタンドで焦げるかと思いました笑い泣き

試合中は前後半に給水タイムが儲けられていました。




スタメンは…



【コノミヤ】

   倉員史帆 Gregorius Sarah

巴月優希           成宮唯

     虎尾直美 亀岡夏美

 秋葉夢子 佐藤楓 Wilson Kara 壷井綾子

      上野友紀子


【ベレーザ】

    田中美南 籾木結花

長谷川唯          隅田凛

    阪口夢穂 中里優
 
 有吉佐織 土光真代 岩清水梓 清水梨紗
 
      山下杏也加 





序盤はコノミヤがベレーザのプレッシャーを裏返すようにロングボールから形を作ろうとする駆け引きも見られましたが…ベレーザのリズムが試合を支配するのに、時間はかかりませんでした。



11分 ベレーザ 土光選手が左サイドで高い位置を取っていた有吉選手に展開。中央から斜めに抜け出した籾木選手に、有吉選手から縦パスが通り、籾木選手のクロスにファーで隅田凛選手が頭で合わせ、先制⚽️1-0

13分 コノミヤ 右サイドからのFK。虎尾選手のキックに合わせたのは、長身(170cm)の佐藤楓選手。しかし、ヘディングで逸らしたボールは枠を捉えず、左へ。

14分 ベレーザ コノミヤのバックパスを高い位置でプレッシャーをかけて奪い、中里選手がドリブルから左足でグラウンダーのシュート。GK上野選手が身体に当ててブロック。

18分 ベレーザ 阪口選手のパスを受けた田中選手がターンからシュート。GKが弾いたところに隅田選手が詰めましたが、オフサイドの判定。

19分 ベレーザ 阪口選手からの縦パスを左サイドで受けた田中選手がドリブルで深い位置まで侵入してクロス。隅田選手がファーサイドで合わせます⚽️2-0。

田中選手にボールがおさまり、そこから攻撃のスイッチが入るシーンも多く。中央でのターンやゴール前でのドリブルから強引にシュートまで持ち込める強さも魅力ですね。


21分 ベレーザ 阪口選手のロングパスに、オフサイドラインのギリギリから飛び出した籾木選手が飛び出したGKの上を抜くループシュート。キックが強く、クロスバーの上へ。

24分 コノミヤ 秋葉夢子→北川和香菜

26分 ベレーザ 左サイドからのFK。ブロックされたこぼれ球を中里選手がワントラップで足を振り抜きますが、ゴール左へ。

36分 ベレーザ 長谷川選手のスルーパスに抜け出した有吉選手が、角度のない位置からGKの飛び出しとDFの寄せの間を抜き、ファーサイドネットを揺らし追加点。難しい角度から決める有吉選手のゴール前の技術が光りました⚽️3-0

40分 ベレーザ 長谷川選手が中盤で3人に囲まれながらもミドルシュート。GK上野選手の守備範囲でした。

41分 田中選手と中里選手のワンツーから、左サイドをオーバーラップした有吉選手へ。クロスは大きくなり、ファーサイドで阪口選手には合いません。

ベレーザが3点リードで後半へ。
HT コノミヤ 倉員史帆→林萌々

自由自在に攻撃のリズムを刻むベレーザの勢いは後半も止まりません。


51分 ベレーザ 長谷川選手の浮き球パスに合わせた田中美選手のシュートはゴール右へ。

52分 ベレーザ ゴール前の混戦からこぼれてきたボールをトラップした田中選手がシュートまで持ち込みますが、浮いてしまいます。

54分 ベレーザ 隅田選手の浮き球のパスを田中選手がループで狙いますが、上野選手が触ってバーに弾かれます。 

56分 ベレーザ 左サイドの有吉選手の折り返しにフリーで走り込んだ隅田選手が合わせますが、浮いてしまいます。

58分 ベレーザ 左CK。隅田選手のキックに中で岩清水選手が競り勝ちまネットを揺らします⚽️4-0。

67分 ベレーザ 中里優→上辻佑実

67分 ベレーザ 右CK。籾木選手のキック。ゴール前でクリアされたボールを阪口選手が左に展開。入ったばかりの上辻選手のミドルシュートが決まります⚽️5-0


69分 コノミヤ 上野友紀子→村岡愛美

70分 ベレーザ 田中美南→三浦成美
            コノミヤ 巴月優希→吉田早紀

75分 コノミヤ ウィルソンキャラ→塩谷真里

77分 ベレーザ 隅田選手がキープして籾木選手へ。籾木選手が中に切れ込みグラウンダーのシュート。GK正面。

82分 ベレーザ 高い位置でプレッシャーをかけて奪った長谷川選手が左サイドから3人交わしてシュート。GK村岡選手が弾き出します。

86分 ベレーザ 高い位置で3人で奪い、長谷川選手がキープ。右サイドから走り込んだ三浦選手のシュートがゴール左隅に決まります⚽️6-0


88分 ベレーザ 長谷川選手のクロスをファーサイドで隅田選手がヘディングで合わせますが、ボールに勢いがなく、GK正面。

終盤、コノミヤは人数をかけて攻め込みますが、決定的な崩しはできず…

逆に、90分、ベレーザは左サイドで隅田選手のアウトサイドのパスに抜け出した籾木選手がGKとの1対1を制して7点目⚽️7-0

さらにベレーザはアディショナルタイム、阪口選手のグラウンダーのパスに抜け出した長谷川選手が冷静に右サイドに決めて⚽️8-0


ここで試合終了。

最後まで攻撃の手を緩めなかったベレーザが8-0で快勝。
8ゴールを7人の選手が決めているというのも、特定の選手に依存することなく、どこからでも点が取れているということですね。

今のベレーザは、11個の歯車が柔軟に形や回転速度を変えながらも絶妙に噛み合い、一つの大きな車を動かしているような印象です。
カップ戦の得点ランキングはこのような状況です(上位9人までががベレーザ)。

得点はなかったものの、阪口選手を経由する攻撃が多かったのも印象に残ります。360度の視野を持ち、足のあらゆる角度でボールをコントロールでき、長短のキックを使い分けられる。駆け引きの巧妙さに痺れますね



森栄次監督(ベレーザ)はこんな分析をしていました。

「ポジションに関係なく、奪ったら前からプレッシャーをかけにいこうと話して送り出しました。ポジションチェンジは問題なくやれていましたね。
(籾木選手と長谷川選手の連携についての手応え)今はあの2人のところがすごくフィットしているので。そこにサイドバックのアリ(有吉)が絡んで三角形を作ったり、そこに夢穂が上手く入ってきて、左サイドからは攻撃の形が作れていますね。右サイドはまた、(清水)梨紗の持ち味が違うので、高い位置まで上がっていってセンタリング、という形が多いですね。梨紗は体力がありますから、上下運動のところで評価しています。(あえて課題を挙げるとすれば)もう少し揺さぶってもいいかな、と。やっぱり、裏にもう少し抜けたり、前後左右にもう少し揺さぶりをかけられるともっと面白くなったと思います。(来週から代表選手が抜けますが)次のゲームは代表組がいないので、メニーナの選手を借りながらやっていかなければいけない。今はそんなに引き出しがあるわけじゃないから、ある程度メンバーは決まっていて、U-20のメンバーが中心になりますね。イワシ(岩清水選手)がいてくれる分、頑張れるかなと思いますが。いつも(阪口)夢穂とかがやってくれている中盤での作りがどうなるかな、と」(森監督)

前回、アメリカ遠征中の代表組が抜けた状況でも持ち味の攻撃力を爆発させていましたし、今のベレーザには隙がなさそうですね。


一方、コノミヤは序盤こそロングボールから裏に抜け出すシーンが見られましたが、ロングボールに対してベレーザはGK山下選手が広い守備範囲をしっかりカバー。危ない場面を作らせませんでした。

本並健治監督(コノミヤ)は、試合の狙いと、それに対する現実のギャップをこう分析していました。

「リトリートしながらカウンターを狙おうと思ったんですが、戦術的なところで何人かの選手がチグハグになってしました。そこから漏れていったら結局やられてしまう。戦術理解がまだまだな選手もいます。もちろん、練習では落とし込んでいるし何回も繰り返し伝えているんですが、実際にゲームに入ったらパニックになってしまうのか、(やったことを)出せない。ディフェンスは決め事もあるんですが、できていないから、ズレてきてしまう。今日に関しては、オフェンスよりもディフェンスを厳しくいこうという話はしましたが、機能しませんでした。(数的優位でも崩されてしまうのは)ベレーザを相手にすると、個人スキルの違いもあるし、技術的についていけない部分が出てきてしまいますね。ただ、ある程度仕方ない部分はありますが、そこを組織で守らないと勝てないので。今は、1試合良かったら次の試合がダメだとか、そういうことを繰り返している。ベレーザとINACに関してはレベルの差がありすぎます。まぁ、リーグでも対戦するのでしっかり対応しないと、降格争いもする場合に対応できないと後々困るので。
(積極的な交代について)フレッシュな選手を入れたらいけるかな、と思っても、フレッシュな選手がなかなか機能しませんでした。12、3人の選手以外は厳しいかな、と。そう言うとマイナス面に聞こえるけれど、プラスに考えれば、逆に絞れてきている。カップ戦は使える選手を探っている状態ですね。それを後半のリーグ戦につなげていきたい。だから、カップ戦はチャレンジしている部分が多いです」(本並監督)


そんな中、最終ラインで大きな声を出し、味方を鼓舞していたのは壷井綾子選手。

「プレーの中で修正しなければ行けないんですが、最後までズルズルいってしまったのが課題です。リーグ戦では得失点差も重要になってくるので、まずは守備からもっと修正していかなければいけないと思います。ベレーザの選手は止める、蹴るの部分や、判断の部分が違うなと思いました。(戦術理解度のギャップについて)全員が同じイメージを持たなければいけないですし、そのためには話し合うことや、練習から分からないことがあれば積極的に聞いていくことが必要ですね。人のせいにしてしまうと、悪循環になってしまうので。一人一人が意識を変えていくために、まずは自分が変わっていくしかないと思っています。その姿を見せたいですね」(壷井選手)

ベレーザは、7人が点を決めた中で、先制ゴールを含む2得点を決めたのが隅田選手でした。試合中、柔軟にポジションを変えているのが印象的でしたが「(ポジションチェンジは)無意識です」と。
隅田選手はゴール前でクロスに対しゴールから遠ざかりながらマークを外す動きや、積極的にボールに関わっていくプレーが光っていました。

「今日はチャンスを多く作れたことが、たくさん点を取れた理由だと思います。自分たちがボールを多く持っている中で、簡単なミスはもっと減らせると思うし、チャンスが多かった分、もっと決められると思います。(来週から代表メンバーが抜けた中での試合となりますが)みんないなくても、やることは同じなので、難しさはあると思いますが、しっかり力を合わせて勝ちに行きたいと思います。(今年はU-20W杯がありますが、チームから6人代表に選ばれて刺激を受ける?)そうですね。身近な選手が多く選ばれて、みんな選ばれているということは自分にもチャンスがあるかなと思えるので。まずはU-20W杯が目標ですが、その先はなでしこジャパンを狙っていきたいです」(隅田選手)

守備の硬さもベレーザの強み。
最終ラインで岩清水選手と無失点を牽引した土光真代選手。

「ベレーザで日頃練習をしている時から、紅白戦でプレッシャーを強くかけているので、試合でも相手のプレッシャーに対して慌てずにいけます。あとは、ベレーザの前線の選手はすごく運動量があるので、相手がボールを取りにくいだろうなというのは、後ろから見ていて感じます。(11人が歯車として絶妙に合っていますよね)私はまだまだですね。ビルドアップのところが課題なんです。いつも言われているところですし、上手い選手に早めに預けることを意識しています。でも、今日はプレッシャーが強くなかった分落ち着いてできましたけれど…(ビルドアップは)苦手なんです(笑)その分、守備で頑張らなきゃと思っています。(岩清水選手と組む中で成長できている部分)イワシさんから「声で半分は動かせる」ということを、最近言われています。イワシさんやアリさんなど隣だけじゃなくて、サイドハーフとかボランチまでの声かけを、1つ2つ早く言うことは言われているので、意識しています。(代表に6人選ばれました。今後目指すところ)今はカップ戦で試合に使ってもらえているので、そこで自分が結果を出せばU-20にも呼んでもらえるようになるかなと思うので、しっかりチームで結果を出したいです。みんな技術が高いですし、去年より、個人もチームもフィットしているなというのはやっていて思います。下の代ではモミ(籾木)とか(長谷川)ユイとかもコンスタントに試合に出て、責任感がありますし。イワシさんも、若い選手が波がなくなってきたと言っていたのを聞いて、ベンチから見ていても頼もしく感じています。(来週からのカップ戦に向けて)メニーナの選手も人数が足りない時に混ざってくれたりしているし、前回の高槻戦でもみんな頑張ってくれていたので。いつもより、もっと責任を持ってやらなければいけないなと思います」(土光選手)






もう1試合(グループB)は、新潟が湯郷に2-0で勝利。


来週からは代表選手がスウェーデン遠征で抜けますが、それだけに、各チームの底力が試されますねウインク