西が丘サッカー場で行われた一戦。「板橋区民デー」だったそうです。
暑くて湿気も高くムシムシムシ…
そんな中行われた一戦。
【ベレーザ】
田中美南 中里優
三浦成美 隅田凛
阪口夢穂 上辻佑実
有吉佐織 土光真代 村松智子 清水梨紗
山下杏也加
いつも岩清水梓選手が巻くキャプテンマークを巻いたのは、村松智子選手。
「リーグカップは若い選手に経験を積ませる大会でもあります。カツオ(村松選手)は、いつもはイワシ(岩清水)と組んでいるので、本人に自覚を持ってほしい意味合いもこめて送り出しました。前の選手を動かして、コースを切っていかに自分のところで取れるかというテーマもありました」(森監督)
【ジェフL】
菅澤優衣香 佐藤瑞夏
小澤寛 安齋結花
西川彩華 鴨川実歩
上野紗稀 磯金みどり 櫻本尚子 千野晶子
山根恵里奈
佐藤瑞夏選手はなでしこリーグ(カップ)初出場(2014年のU-17W杯@コスタリカ大会のメンバー)。
ともに平均年齢は22歳以下(ベレーザ22歳、ジェフ21.9歳)と、若手を積極的に起用した両チーム。
代表GK対決も見所でしたね。
4分 ベレーザ 右サイドの高いで受けた上辻選手のマイナスのクロス。中里選手が飛び込んで囮になり、2列目から飛び込んだ田中(美)選手がワンタッチでコントロールしてトーキック。シュートは枠の左。
ベレーザは細かくパスを回そうとするも、ジェフの中盤のプレッシャーに精度を欠き、リズムを作れず…ジェフLはロングボールでシンプルに裏を狙う形を続けます。
13分 ジェフL 櫻本選手が裏を取った佐藤選手へのロングボールはオフサイド。
17分 ベレーザ 右CK。上辻選手のキックを阪口選手がするするっと上がっていき、ヘディングで合わせるものの、枠の左へ逸れます。
36分 ベレーザ 最終ラインのビルドアップの甘いパスを見逃さず、隅田選手が寄せ、こぼれたボールを田中(美)選手が奪ってカウンター。山根選手のタイミングをずらしたシュートは左ポストにはね返ります。
途中、中里選手と上辻選手がポジションチェンジ。中盤でボールが収まらないため、球際に強い中里選手がボランチへ。
37分 ベレーザ 右CKのこぼれ球を中里選手がミドルシュート。強烈なライナー性のボールはゴール左へ。
トップの田中(美)選手は厳しいマークに苦しみ、なかなか良い形でボールが受けられません。が、それも「想定内」。
「研究されていて、真ん中に入れた縦のボールに対して(ジェフがインターセプトを)狙っているのは見ていて分かりました。それでも前半は0-0でいければ、後半はいつもの形に変えて勝負しようと思っていました」(森監督)
HT ベレーザ
土光真代→岩清水梓
三浦成美→長谷川唯
後半、主力を投入したベレーザのギアが一気に入ります。
一方
52分 ベレーザ 左サイド、長谷川選手からの浮き球を田中(美)がトラップ。長身の山根選手の頭上を抜く柔らかいループシュートが決まって、ベレーザが先制!1-0
54分 ベレーザ 上辻佑実→籾木結花
59分 ジェフL 佐藤瑞夏→松浦渚
60分 ジェフL 小澤寛→三橋明香
後半、スイッチの入れどころがあちこちにできたベレーザ。中央からサイドから、ピッチに多彩なパスラインを描きます。
63分の籾木選手、田中(美)選手、長谷川選手のパス回しは圧巻でした。20cmぐらいのスペースをワンタッチで回し、最後はこぼれ球を阪口選手が抑えたミドルシュートを打ちますが、山根選手の正面。
そして、76分。
右CKを中央で阪口選手が頭で合わせてベレーザが追加点。2-0
76分 ジェフL 西川彩華→瀬戸口梢
81分 ベレーザ 隅田凛→植木理子
82分 ベレーザ 清水選手のクロスは植木選手には惜しくも合わず。
84分 ジェフL
三橋明香→林香奈絵
松浦渚→鶴見綾香
86分 ベレーザ 右サイドのスローイン。籾木選手が長谷川選手?へ。長谷川選手が籾木選手に戻し、巻き気味のボールを中に入れると、阪口選手が中で落とし、走り込んだ植木選手がゴール前で股抜きで一人交わし、山根選手の肩越しの強烈なゴールを叩き込みリードを広げます。3-0
さらに、アディショナルタイムには再び右CK。籾木選手のキックを阪口選手が頭で決め4-0
点(頭)で合わせる阪口選手の決定力、素晴らしいですね。
ここで試合終了
前半はパスの出しどころを探す場面も目立ったベレーザですが、後半は見違えるようにテンポアップ。
「ワンタッチプレーが多くなりました。特に長谷川と籾木の運動量は非常に良くて、2人で3人分ぐらいの動きをしてくれる。とられてもすぐに取り返すし裏に走ったり足元で受けたり、相手からすると(マークに)つきずらいはずです」(森監督)
1点目のアシストを決め、3点目の起点になった長谷川選手と、CKの2アシストを含む3ゴールに絡んだ籾木選手。2人とも限られた時間の中で結果を出し、攻守に存在感が光りました。
3点目を決めた植木選手は3戦連続ゴール。下部組織のメニーナから昇格してまだ数ヶ月ですが、輝きを見せています。
「先輩方がいい流れを作ってくれたので、思いっきりやるだけでした。(3戦連続のゴール)それも先輩方あってのゴール。感謝したいです」(植木選手)
今日のゴールに関しては、流し込むだけの”プレゼントパス”というよりは、一連の流れの中でストライカーらしさを見せつけたファインゴールだったと思います。
一方、無失点に抑えた守備陣ですが、村松選手の自己評価は厳しいものでした。
「(キャプテンマークを巻いたことについて)いつもと変わらずやろうと思っていましたが、自分のことだけでなく周りにも気を遣わなければいけないなと。隣がいつもイワシさんだったので、自分がやらなければいけないと責任を感じました。後半イワシさんにキャプテンマークを渡そうとしたら、「今日は(キャプテンを)やってほしい」と言われて、最後まで責任を持って引き受けました。
(前線への指示について)今日の試合に関しては全然出来ていなかったです。練習でもずっと言われていたことで意識していましたが、やっぱり自分のことで一杯になってしまう。イワシさんがいつもやってくれていることをやろうとしましたが、見えている部分が狭かったり、ボールが入る前の準備などでまだまだ甘さが出ます。センターバックにボールが入る前に、ボランチの選手にボールが入りそうな位置を伝えられれば、それで縦パスを防げると思うので」(村松選手)
とはいえ、チームはリーグ最少失点。
「そこはすごく意識している部分なので、そういう自信をもっとプレーに出していきたいです」
代表でもチームでも、偉大なキャプテンの背中を隣で見続けてきた村松選手は、まだ21歳。伸びしろに期待したいですね
一方、ジェフは前半こそチャンスがあったものの、後半のシュート数はゼロ。三上監督は、ベレーザ戦では特に先制点の重要性を指摘しました。
「先に得点をあげてはいけない相手でした。2点目以降は、点を取りにいった中での3点目、4点目だったので。1点目がもったいなかったです。(大胆な交代策について)運動量が落ちてきたところや流れを変えたいと動きましたが、実際その交代で変化を起こせなかったところは、私の甘さです」(三上監督)
2年連続得点王の菅澤選手は、今年はゴール数はまだ「3」。昨年はクロスからヘディングで決める形を得意とするストライカーですが、今日の試合は守備に忙殺される場面がほとんどでした。
「守備にかける時間が多く、奪ったボールもすぐに相手に渡ってしまう。なかなか自分たちの流れに出来ないのは、今のチームの課題です。去年のような良いイメージに向けて、チーム全体でやっていかなきゃいけないというイメージの共有はできていますが、表現するまでにはもう少し時間がかかりそうです。若い選手に頑張ってもらいたい部分と、自分たち経験のある選手が引っ張っていくところが上手く噛み合えば。練習中から積極的に要求するようにしていますし、練習中のコミュニケーションは取れているんですが、それを試合で出せるかどうかという問題があります。試合慣れも必要ですし、慣れていても試合と練習ではプレーが変わってしまうこともありますし…そこは難しいですね。伝え方もそうですが、自分自身も変わっていかなければいけない。代表から帰ってきて、ゴールへの意識を強く持つという気持ちはさらに強くなりましたし、今年はリーグ戦でも全然点が取れていないので。まずはどんな形でも良いのでゴールが穫りたいです」(菅澤選手)
そして、菅澤選手に守備を任せざるを得ないチーム事情に心を痛めるのは、櫻本キャプテン。
「(菅澤)優衣香が守備に回る時間が長くて、点を取るところに力が出せていないのは、(守備の)自分たちにも責任があるので胸が痛いです。ユイカが守備をしてくれることで助かっている部分もありますが、ストライカーとしての仕事に集中できるような周りのサポートをしていきたい。リーグ戦の(対ベレーザ戦で)0で抑えた試合は、技術の差を判断や予測スピードを上げることで埋められていました。奪った後の自分たちの攻撃の時間を長くするために、守備の時間をもう少し減らしたいです。練習でもっと要求して、言わなくても動けるような関係を作りたいです。チームとしての狙いもあるんですが、2、3回追える選手や、予測が良いボランチが強いチームには必ずいるので。ボランチが試合の中でうちは変わっていくので連携を作るのが難しい部分もありますが、もっとチームの軸となるコンセプトをもって狙っていきたいです」(櫻本選手)
苦しい状況ですが、個々では伸びしろを感じさせる選手も少なくないジェフL。ディフェンスリーダーとして精神的な柱でもある櫻本選手もその一人です。
「同い年には熊谷紗希選手がいますし、追いつきたいな、という気持ちがあります。まずはクラブで結果を出して、無失点で活躍すればいつか必ず目に止まると思うので。キャプテンシーもしっかり持ってチームを牽引していきたいです。私はヘタクソな分、気持ちを出すタイプなので。負けたくないという気持ちは常に表現していきたい。もちろんキックもそうですが、体を張ったプレーも技術の部分はもっともっと伸ばしたいです」(櫻本選手)
ミスの多かったジェフLですが、それでも、このカップ戦は若い選手にとって貴重な実戦の場。
「うちの選手たちはプレーの安定性がないところがあるので、そこはコンスタントに試合の中で信頼を得てほしいです。今日のプレーを見てもすごくミスが目立ちました。判断や技術的なところを上げて、代表にも入って行ってほしいですし、うちのチームでも中心としてやってほしいと思っています。トレーニングからそういう立場にいることを自覚してほしいです」(三上監督)
実戦の場が増えたことは、リーグにも良い影響を与えるでしょうね
…と言うわけで、今日も長くなりました
今日行われたもう1試合では、長野Lが湯郷ベルに2-0で勝利。明日も2試合が行われます⚽️
暑くて湿気も高くムシムシムシ…
そんな中行われた一戦。
【ベレーザ】
田中美南 中里優
三浦成美 隅田凛
阪口夢穂 上辻佑実
有吉佐織 土光真代 村松智子 清水梨紗
山下杏也加
いつも岩清水梓選手が巻くキャプテンマークを巻いたのは、村松智子選手。
「リーグカップは若い選手に経験を積ませる大会でもあります。カツオ(村松選手)は、いつもはイワシ(岩清水)と組んでいるので、本人に自覚を持ってほしい意味合いもこめて送り出しました。前の選手を動かして、コースを切っていかに自分のところで取れるかというテーマもありました」(森監督)
【ジェフL】
菅澤優衣香 佐藤瑞夏
小澤寛 安齋結花
西川彩華 鴨川実歩
上野紗稀 磯金みどり 櫻本尚子 千野晶子
山根恵里奈
佐藤瑞夏選手はなでしこリーグ(カップ)初出場(2014年のU-17W杯@コスタリカ大会のメンバー)。
ともに平均年齢は22歳以下(ベレーザ22歳、ジェフ21.9歳)と、若手を積極的に起用した両チーム。
代表GK対決も見所でしたね。
4分 ベレーザ 右サイドの高いで受けた上辻選手のマイナスのクロス。中里選手が飛び込んで囮になり、2列目から飛び込んだ田中(美)選手がワンタッチでコントロールしてトーキック。シュートは枠の左。
ベレーザは細かくパスを回そうとするも、ジェフの中盤のプレッシャーに精度を欠き、リズムを作れず…ジェフLはロングボールでシンプルに裏を狙う形を続けます。
13分 ジェフL 櫻本選手が裏を取った佐藤選手へのロングボールはオフサイド。
17分 ベレーザ 右CK。上辻選手のキックを阪口選手がするするっと上がっていき、ヘディングで合わせるものの、枠の左へ逸れます。
36分 ベレーザ 最終ラインのビルドアップの甘いパスを見逃さず、隅田選手が寄せ、こぼれたボールを田中(美)選手が奪ってカウンター。山根選手のタイミングをずらしたシュートは左ポストにはね返ります。
途中、中里選手と上辻選手がポジションチェンジ。中盤でボールが収まらないため、球際に強い中里選手がボランチへ。
37分 ベレーザ 右CKのこぼれ球を中里選手がミドルシュート。強烈なライナー性のボールはゴール左へ。
トップの田中(美)選手は厳しいマークに苦しみ、なかなか良い形でボールが受けられません。が、それも「想定内」。
「研究されていて、真ん中に入れた縦のボールに対して(ジェフがインターセプトを)狙っているのは見ていて分かりました。それでも前半は0-0でいければ、後半はいつもの形に変えて勝負しようと思っていました」(森監督)
HT ベレーザ
土光真代→岩清水梓
三浦成美→長谷川唯
後半、主力を投入したベレーザのギアが一気に入ります。
一方
「前半、ある程度ディフェンスから入れた中で良い形でボールを奪えた場面はありましたが、雑なボール回しや、相手のミスに助けられた部分がありました。なんとか耐えた前半だった」(三上監督)
というジェフ。それでも、後半見違えるようにテンポアップしたベレーザの変化を考えると、前半のうちにゴールを決めておきたいところでした。
52分 ベレーザ 左サイド、長谷川選手からの浮き球を田中(美)がトラップ。長身の山根選手の頭上を抜く柔らかいループシュートが決まって、ベレーザが先制!1-0
54分 ベレーザ 上辻佑実→籾木結花
59分 ジェフL 佐藤瑞夏→松浦渚
60分 ジェフL 小澤寛→三橋明香
後半、スイッチの入れどころがあちこちにできたベレーザ。中央からサイドから、ピッチに多彩なパスラインを描きます。
63分の籾木選手、田中(美)選手、長谷川選手のパス回しは圧巻でした。20cmぐらいのスペースをワンタッチで回し、最後はこぼれ球を阪口選手が抑えたミドルシュートを打ちますが、山根選手の正面。
そして、76分。
右CKを中央で阪口選手が頭で合わせてベレーザが追加点。2-0
76分 ジェフL 西川彩華→瀬戸口梢
81分 ベレーザ 隅田凛→植木理子
82分 ベレーザ 清水選手のクロスは植木選手には惜しくも合わず。
84分 ジェフL
三橋明香→林香奈絵
松浦渚→鶴見綾香
86分 ベレーザ 右サイドのスローイン。籾木選手が長谷川選手?へ。長谷川選手が籾木選手に戻し、巻き気味のボールを中に入れると、阪口選手が中で落とし、走り込んだ植木選手がゴール前で股抜きで一人交わし、山根選手の肩越しの強烈なゴールを叩き込みリードを広げます。3-0
さらに、アディショナルタイムには再び右CK。籾木選手のキックを阪口選手が頭で決め4-0
点(頭)で合わせる阪口選手の決定力、素晴らしいですね。
ここで試合終了
前半はパスの出しどころを探す場面も目立ったベレーザですが、後半は見違えるようにテンポアップ。
「ワンタッチプレーが多くなりました。特に長谷川と籾木の運動量は非常に良くて、2人で3人分ぐらいの動きをしてくれる。とられてもすぐに取り返すし裏に走ったり足元で受けたり、相手からすると(マークに)つきずらいはずです」(森監督)
1点目のアシストを決め、3点目の起点になった長谷川選手と、CKの2アシストを含む3ゴールに絡んだ籾木選手。2人とも限られた時間の中で結果を出し、攻守に存在感が光りました。
3点目を決めた植木選手は3戦連続ゴール。下部組織のメニーナから昇格してまだ数ヶ月ですが、輝きを見せています。
「先輩方がいい流れを作ってくれたので、思いっきりやるだけでした。(3戦連続のゴール)それも先輩方あってのゴール。感謝したいです」(植木選手)
今日のゴールに関しては、流し込むだけの”プレゼントパス”というよりは、一連の流れの中でストライカーらしさを見せつけたファインゴールだったと思います。
一方、無失点に抑えた守備陣ですが、村松選手の自己評価は厳しいものでした。
「(キャプテンマークを巻いたことについて)いつもと変わらずやろうと思っていましたが、自分のことだけでなく周りにも気を遣わなければいけないなと。隣がいつもイワシさんだったので、自分がやらなければいけないと責任を感じました。後半イワシさんにキャプテンマークを渡そうとしたら、「今日は(キャプテンを)やってほしい」と言われて、最後まで責任を持って引き受けました。
(前線への指示について)今日の試合に関しては全然出来ていなかったです。練習でもずっと言われていたことで意識していましたが、やっぱり自分のことで一杯になってしまう。イワシさんがいつもやってくれていることをやろうとしましたが、見えている部分が狭かったり、ボールが入る前の準備などでまだまだ甘さが出ます。センターバックにボールが入る前に、ボランチの選手にボールが入りそうな位置を伝えられれば、それで縦パスを防げると思うので」(村松選手)
とはいえ、チームはリーグ最少失点。
「そこはすごく意識している部分なので、そういう自信をもっとプレーに出していきたいです」
代表でもチームでも、偉大なキャプテンの背中を隣で見続けてきた村松選手は、まだ21歳。伸びしろに期待したいですね
一方、ジェフは前半こそチャンスがあったものの、後半のシュート数はゼロ。三上監督は、ベレーザ戦では特に先制点の重要性を指摘しました。
「先に得点をあげてはいけない相手でした。2点目以降は、点を取りにいった中での3点目、4点目だったので。1点目がもったいなかったです。(大胆な交代策について)運動量が落ちてきたところや流れを変えたいと動きましたが、実際その交代で変化を起こせなかったところは、私の甘さです」(三上監督)
2年連続得点王の菅澤選手は、今年はゴール数はまだ「3」。昨年はクロスからヘディングで決める形を得意とするストライカーですが、今日の試合は守備に忙殺される場面がほとんどでした。
「守備にかける時間が多く、奪ったボールもすぐに相手に渡ってしまう。なかなか自分たちの流れに出来ないのは、今のチームの課題です。去年のような良いイメージに向けて、チーム全体でやっていかなきゃいけないというイメージの共有はできていますが、表現するまでにはもう少し時間がかかりそうです。若い選手に頑張ってもらいたい部分と、自分たち経験のある選手が引っ張っていくところが上手く噛み合えば。練習中から積極的に要求するようにしていますし、練習中のコミュニケーションは取れているんですが、それを試合で出せるかどうかという問題があります。試合慣れも必要ですし、慣れていても試合と練習ではプレーが変わってしまうこともありますし…そこは難しいですね。伝え方もそうですが、自分自身も変わっていかなければいけない。代表から帰ってきて、ゴールへの意識を強く持つという気持ちはさらに強くなりましたし、今年はリーグ戦でも全然点が取れていないので。まずはどんな形でも良いのでゴールが穫りたいです」(菅澤選手)
そして、菅澤選手に守備を任せざるを得ないチーム事情に心を痛めるのは、櫻本キャプテン。
「(菅澤)優衣香が守備に回る時間が長くて、点を取るところに力が出せていないのは、(守備の)自分たちにも責任があるので胸が痛いです。ユイカが守備をしてくれることで助かっている部分もありますが、ストライカーとしての仕事に集中できるような周りのサポートをしていきたい。リーグ戦の(対ベレーザ戦で)0で抑えた試合は、技術の差を判断や予測スピードを上げることで埋められていました。奪った後の自分たちの攻撃の時間を長くするために、守備の時間をもう少し減らしたいです。練習でもっと要求して、言わなくても動けるような関係を作りたいです。チームとしての狙いもあるんですが、2、3回追える選手や、予測が良いボランチが強いチームには必ずいるので。ボランチが試合の中でうちは変わっていくので連携を作るのが難しい部分もありますが、もっとチームの軸となるコンセプトをもって狙っていきたいです」(櫻本選手)
苦しい状況ですが、個々では伸びしろを感じさせる選手も少なくないジェフL。ディフェンスリーダーとして精神的な柱でもある櫻本選手もその一人です。
「同い年には熊谷紗希選手がいますし、追いつきたいな、という気持ちがあります。まずはクラブで結果を出して、無失点で活躍すればいつか必ず目に止まると思うので。キャプテンシーもしっかり持ってチームを牽引していきたいです。私はヘタクソな分、気持ちを出すタイプなので。負けたくないという気持ちは常に表現していきたい。もちろんキックもそうですが、体を張ったプレーも技術の部分はもっともっと伸ばしたいです」(櫻本選手)
ミスの多かったジェフLですが、それでも、このカップ戦は若い選手にとって貴重な実戦の場。
ベレーザはメニーナ出身の生え抜き選手の活躍が光りますが、同様に、ジェフLも10代の若い選手が下から出てきています。
「うちの選手たちはプレーの安定性がないところがあるので、そこはコンスタントに試合の中で信頼を得てほしいです。今日のプレーを見てもすごくミスが目立ちました。判断や技術的なところを上げて、代表にも入って行ってほしいですし、うちのチームでも中心としてやってほしいと思っています。トレーニングからそういう立場にいることを自覚してほしいです」(三上監督)
実戦の場が増えたことは、リーグにも良い影響を与えるでしょうね
…と言うわけで、今日も長くなりました
今日行われたもう1試合では、長野Lが湯郷ベルに2-0で勝利。明日も2試合が行われます⚽️
余談…