今日、アメリカ遠征(6月2日コロラド/5日オハイオ、どちらもアメリカ女子代表戦)に臨むなでしこジャパンのメンバー20名が発表されましたね!日本代表ユニ(ホーム)ALL FOR 2010!


⚽️GK
1 山根恵里奈(ジェフL)
18 池田咲紀子(浦和L)
12 山下杏也加(日テレ)

⚽️DF
2 有吉佐織(日テレ)
6 宇津木瑠美(モンペリエ)
5 川村優理(仙台L)
4 熊谷紗希(リヨン)
19 佐々木繭(仙台L)
3 村松智子(日テレ)

⚽️MF
10 阪口夢穂(日テレ)
7 中島依美(神戸)
17 杉田亜未(伊賀)
15 高木ひかり(ノジマ)
8 千葉園子(ハリマ)
14 中里優(日テレ)
13 増矢理花(神戸)

⚽️FW
9 大儀見(永里)優季(フランクフルト)
11 菅澤優衣香(ジェフL)
16 岩渕真奈(バイエルン)
20 横山久美(長野L)

⚽️監督 高倉麻子
⚽️コーチ 大部由美
⚽️GKコーチ 大橋昭好
⚽️フィジカルコーチ 広瀬統一



リオ五輪予選からは9人が入れ替わり、そのうちの5人が初選出。

今回の選考で新しく選ばれた選手について、高倉麻子監督は
「非常に良いものを持っている選手、期待の持てるパフォーマンスをしている選手、コンディションの良い選手であること」
を挙げました。


そして今後、代表に入る選手に求めることとして、以下の4つが示されました。

・テクニックがあってクレバーである。
・走れること(持久力、スピードも含む)
・チームのために戦うことが出来る選手(我がままなプレー、自分のためのプレーばかりをするのではなく、チームの中で何ができるかを考えられる選手)
・代表への思いが強い選手


選考の基準が明確に示され、新チームのコンセプトも少しずつ見えてきましたね。


初選出となったのは 
GK 池田咲紀子選手(浦和L)
DF 佐々木繭選手(仙台L)
MF 高木ひかり選手(ノジマ)
MF 千葉園子選手(ハリマ)
MF 中里優選手(日テレ)

の5人。

3月のU-23ラマンガ国際大会に出場していたメンバーも多いですね天使の羽(左)

そして、A代表経験もあるFW横山久美選手、MF杉田亜未選手、DF村松智子選手、GK山下杏也加選手など、20代前半の選手が多く選出されています。

U-20からの選出はありませんでしたが、今回選ばれた世代は、ドイツW杯で世界一に輝いた世代と、U-17W杯で世界一に輝いた世代の、ちょうど間の世代にあたる選手たち。

これまでキラリと輝く素質を持っていても、各年代代表の「谷間」になっていたり、国際大会で経験を積む機会が少なかった世代とも言えると思います。

そして、20人の内訳を見ると、1部、2部、海外組も合わせて13チームからと、幅広く選出されたのも印象的です。

「今回は一番最初でこのメンバーを選びましたが、1年後このメンバーが半分残っているかは私にも分かりません。今回入らなかった選手に対しても、いつでも扉を開けているつもりですし、上に上がって来てくれる選手をいつも待っています」(高倉監督)

この20人の後ろに、今回選ばれなかった選手たちも含め、大勢が控えています。


そして、2日と5日の試合ですが…

第一戦のデンバーが1600mを超える高地であること、時差(日本-15時間)のハンデ、リーグ戦中で準備期間が少ない(集合から3日目に試合、高地順応のために現地でのトレーニング時間も限られるそうです)ことなどがあり、かなり厳しい条件下で臨むこととなる初陣ですが…

「マイナスの要素も多い中ですが、サッカーというのはどの大会でも思いがけない要素が出てくるので、私を含めてスタッフの対応や、選手個人個人の対応を発揮するには良い機会だと思います。結果を恐れず思い切ってぶつかっていきたいと思います」(高倉監督)


五輪に向けて万全の体制で待ち受けるアメリカ。
この逆境に頼もしく立ち向かう新生なでしこに期待したいと思います。

そして、U-20で共に指揮を採る大部由美コーチと絶妙なコンビネーションを見せる高倉監督のチームマネジメントにも注目したいと思います。



メンバー発表会見後、阪口夢穂選手にお話を伺いました。

詳しくは記事で書きますが、一部だけ。


ーー代表のメンバーが発表されましたね。
阪「そうなんですか?」

ーーえ!? 知らなかったんですか?
阪「知らないフリをする作戦です(ニヤリ)」

ーー背番号「10」です。いろんな10番を見てこられたと思います。阪口選手ご自身もTASAKIで3年間つけた番号ですが、10番のイメージはいかがですか?
阪「U-20世代の代表では10番をつけさせていただいたことはあるんですけど、TASAKIの時は新人で、何も考えずにいただいた番号でした。それ以来ですね。タイプ的には・・・10番というと、チームのエースストライカー的な選手がつけるイメージがあります。代表では澤(穂希)さんが長くつけられていたので、そのイメージがありますね。もちろん、意識しなくちゃいけない番号ではあると思いますけれど、良い意味で意識せず、自分らしくやりたいと思います」


ピッチ上の佇まいから、普段も飄々としているように見える阪口選手ですが、関西出身とあって笑いに厳しいムードメーカーでもあり、そのつかみ所のなさが魅力的なキャラクターの持ち主でもあると感じます。

ピッチでは陰の汗かき役もこなしつつ、ここぞという場面では決定的な仕事をする頼もしい存在。
ボランチながら、ここ3シーズン連続で2桁ゴールを決めています。長短強弱のメリハリがきいた多彩なパスで周囲の良さをひきだすこともできるのは魅力ですね。

新たな背番号については阪口選手も会見で知ったそうで驚きを隠せない様子でしたが、その透き通った目の奥に、新たな挑戦にのぞむ静かな炎が灯ったようにも見えました。




初陣まで、2週間を切りました。

今週末と来週末の土日は、なでしこリーグ10節と11節が行われます。
その後は、しばらくリーグ戦は中断期間に入ります(カップ戦がスタート)。

代表選手同士の競演はもちろん、代表入りに向けた新たな戦いは既に始まっています。
お見逃しなく~投げKISS