あと数時間でリオデジャネイロ五輪予選・第2戦の韓国戦がキックオフですね。
INACでもプレーしたチ・ソヨン選手や、今年加入したキャプテンでMFのチョ・ソヒョン選手など、顔なじみの選手も多い韓国。

特に、日本との試合で点を取ることが多いソヨン選手のキラーパスやここぞという場面で決める決定力に対しては十分にリスク管理をした上で、痛快なゴールラッシュを見せてもらいたいです。


敗れれば、予選敗退が決まってしまう背水の陣。

2009年に発足した韓国の国内リーグも発展していて、女子サッカーへの取り組みにも熱がこもっていて、決して侮れない相手ですが…

カナダW杯で決勝戦まで1点差で勝ち上がったように、接戦になった時の粘り強さでは、日本に分があると思います。
勝利を信じて、スペインから念を送ります花



花花花花花



昨日から、スペイン・ラマンガ地方でラマンガ国際大会に出場するU-23日本女子代表を取材しています。

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ラマンガ地方は、バレンシアのさらに下の、ムルシア地方の南方のリゾート地なので、海が近く強い
風が吹いています。
気温は15度前後で肌寒いのですが、昼間の日差しはカラッと暖かくて、スポーツには最適な気候ですね。


今回のラマンガ国際大会は、規定では23歳以下の選手が出場できるのですが、ドイツをはじめ、多くのチームが20歳以下のチームで参加しています。
さらに、帯同するスタッフの数も多く、どの国も協会が女子サッカーに力を入れていることが良く分かります。

日本は、19歳~23歳までのチームです。19歳以下で参加する可能性もあったそうですが、あえてこの年代に経験を積ませることを重視。

たしかに、上の代(なでしこ)と下の代(U-20)に比べて、国際経験の少なさは気にかかっていました。
ただ、高倉麻子監督は

「監督によって使い方は違うと思うけれど、この年代でもすぐにA代表(なでしこジャパン)に推薦したい選手もいます」
と話していました。
今まで呼んだことのない選手の中に、高いポテンシャルを感じさせる選手もいるようで、新しい選手の奮起にも期待しているようですしゃきーん


日本が対戦するノルウェー(2日)、スウェーデン(4日)、ドイツ(6日)は、A代表はFIFAランク10位以内の強豪揃い。

昨日は日本の練習の前にドイツの練習を見ましたが、全員175cm前後はありそうな威圧感があり、雰囲気のある選手が多かったです。長めのボールをトラップして走り込んでロングシュート、というダイナミックな攻撃を重視した練習がメインでしたが、シュートの音が違いました。


そんな強豪国に対し、日本は試合までの2日という短い時間でロングボール対策や、守備の決まり事などを再確認。元なでしこジャパンのディフェンスリーダーだった、大部由美コーチの細かい指示がピッチに飛び交っています。

ディフェンスリーダーの村松智子選手は、
「「初めて一緒にプレーする選手が多いので、新しい選手にどういう守備をするか、もっと積極的に声をかけていかなければいけないと思いました。日本では裏への対応に自信を持っていますが、海外だと全然通用しないと思います。そういう局面での予測や準備はなでしこの合宿などで学べたものも大きかったので、それを実戦できる場だと思うし、自分がどれだけできるのか楽しみです」
と、強い自覚を感じさせてくれました。


攻撃では体格とパワーに勝る相手に対し、日本は動きの質、パスの精度、コントロールの精度を追求。

「日本は体が小さいし、決してスピードがあるわけではない。ボールを繋ぐことにこだわるよりは、相手の空いているところをちゃんと刺せるかどうか。要領よく先手を取り、(オフザボールの動きなどの)タイミングで相手をいなして、緩急を使ったスピード、ボールの動かし方一つで相手を外したりといった面で勝負したい。真っ向勝負というよりは、駆け引きの中でそのように相手をいなせる巧さを2つ、3つと出していければ、ゴールまでいけると思っています」(高倉監督)

相手のパワープレーをしっかりと受け止め、そういったイマジネーション溢れるプレーでゴールが生まれることを期待しています手描きふうクローバー

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今日の18時~(日本時間の3日午前2時~)初戦のノルウェー戦がキックオフ。
初戦に勝って勢いをつけてほしいですね天使の羽(左)


こちらは7時頃に陽が沈むとあたりは急に真っ暗に。
大きな建物が少なく、空気が乾燥しているので星空が綺麗ですぽっ


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花花花花花

余談です。

ラマンガにたどり着くまではハプニングだらけでした。
ヒースロー経由でマドリードまで飛び、マドリードからムルシアまで飛んだのですが…
ヒースロー空港では、同時刻、同目的地の飛行機が同時に遅れていて、インフォメーションで確認したにも関わらず、違う搭乗口に行ってしまい…
広すぎるヒースロー空港を猛ダッシュで走ること15分。まったく同じ景色が続き、誰もいない連絡通路を走っている時の不安と言ったら……まぁ自分が悪いんですけどね顔 
でも、なんとかギリギリセーフ。というか、30分遅れているのに余裕で手続きしていて、逆にズッコケました。

マドリードで一泊し、翌日ムルシアへ。
空港でチェックインすると、チケットに「SBY」の文字が。
「これはどういう意味ですか?」と聞くと、
「”スタンバイ”という意味です。オーバーブッキングで、座席が確保されていないのでキャンセル待ちです。搭乗口に行って聞いてみて」
とのこと。

嘘でしょ!?
また不安になりながら搭乗口の係員に聞くと、
「搭乗開始したら分かるから、落ち着いて座っていてください。」

落ち着けるかーかお

と思いながら、待つこと20分。
イタリアのU-20のチームが同便で、大勢いましたが…最後の一人でなんとか乗れました。危なすぎる…。

また、ギリギリだったのでビジネスクラスしか空いていない(小さなジェットなので座席は同じですが、最前列の窓際)とのことで座らせてもらえて良かったです。

ハプニング続きでしたが、この飛行機では嬉しい偶然も。
お隣にだったのが、元JFAアカデミーヘッドコーチで、アンダー世代で日本女子代表の監督も務め、宮間選手を始めとする多くの才能を育てててきた今泉守正さんだったんです。

少しお話をさせていただきましたが、世界の育成事情や女子サッカーの発展をご自身で見て指導もされてきただけにとてもお詳しく、あっという間のフライトでした。

しかし…
ムルシア空港に着くと、今度はロストバゲージ!

「あなたの荷物は違う空港に運ばれてしまったので、明日届くから住所を教えてください」

と言われ…まぁ、世界の反対まで行かなくて良かったと思うしかないなギョ
マドリードでも、手荷物受け取り場でカバンが出て来なくて立ち尽くす人がかなりいたのを考えると、日常茶飯事なのでしょうか。

そんなわけで、なんとかラマンガに着いたのでした。
余談が長くなりましたが、この続きはまた後日にでも大根2

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