夜分遅くに失礼します光たん?


いや~面白い試合でしたぽっ

寝落ちする前にレポートを天使の羽(左)


花花花花花

{CAB18029-AD89-45E3-9F77-7EBFBA17BA1A:01}



なでしこリーグ第7節
日テレ・ベレーザ vs INAC神戸レオネッサ@西が丘サッカー場サッカーボール


GW最終日ということもあってか、会場には多くのお客さんが駆けつけていましたね天使の羽(左)
若い男女や家族連れの姿も多く見られましたし、各会場でお会いするコアなサポーターの方々もぽっ
かつて西が丘のピッチに立った、両チームOGの姿も。


ついに迎えた首位攻防戦花

ここまで6連勝の首位INACと、4勝2分で2位につけるベレーザ。
昨年はベレーザが4戦4勝と力の差を見せましたが、共にメンバーが変化した今シーズン初めての対戦。

W杯に選ばれたなでしこジャパンのメンバーは、ベレーザが3名、INACが7名。

バックアップメンバーや、ヤングなでしこ(U-19メンバー)も多く…


山下杏也加選手(GK/W杯バックアップメンバー)vs海堀あゆみ選手(GK)、岩清水梓選手(CB)vs大野忍選手(FW)、有吉佐織選手(SB)vs近賀ゆかり選手(SB)、阪口夢穂選手(MF)vs澤穂希選手(MF)、田中美南選手(FW)vs田中明日菜選手(CB)、川澄奈穂美選手(MF)vs有吉選手、鮫島彩選手(SB)vs 清水梨紗選手(SB)などなど、見応えのあるマッチアップが満載でしたね!


共に中3日で迎えるハードな日程の中の試合ですが、そんな疲れをまったく感じさせない熱戦にきらきら


森栄次監督(ベレーザ)と松田岳夫(INAC)の師弟対決も見物。
ベレーザはここまで最少失点(2)。一方のINACはここまで最多得点(16)。


ホームのベレーザは、阪口選手が前節の負傷でスタメンを外れ、ベンチ入り。なでしこジャパン不動のボランチの欠場を埋めたのは、新加入ながら、6試合で3ゴールと活躍を見せている上辻佑実選手。
     田中
長谷川      隅田
   原  上辻
清水 岩清水 村松 有吉
     山下


一方のINACは、増矢理花選手がFWでの出場。
    
    大野
京川      川澄
  伊藤(香)澤
鮫島 田中 甲斐 近賀
    海堀



試合は予想通り、ポゼッションを譲らない両チームの激しい攻守で幕を開けました。
客席とピッチが近いスタンドには、選手達が交わす声がよく聞こえてきます音符


INACは元ベレーザの選手も多く、お互いを知り尽くした強豪同士の意地の戦いは見応えがありました。
ポゼッションに持ち味を見せる両チームだけに、ボールが常に動き、人の動きも流れるような滑らかさがあり。

共に高いラインでコンパクトな陣形を崩さないため、ほんの数センチのパスのズレが一気にピンチにつながりかねない緊張感も、質の高いサッカーの醍醐味ですよねあっ


前半9分、INACが前がかりになったところでボールを奪った日テレのカウンター。

田中美南選手が抜け出し、甲斐選手を振り切ってシュートを打ちますが、これはゴールの枠を捉えず。
その直後、INACの波状攻撃。
澤選手から裏に出たボールを受けた鮫島選手のクロスは、山下選手が高い打点でキャッチ。

さらに、鮫島選手が左サイドで隅田凛選手を振りきり、グラウンダーのクロス。
一歩早く出た増矢選手が足を伸ばしますが、強いシュートにはならず、山下選手がセーブ。

試合後に松田監督が話していたように、ベレーザは適度なプレッシャーはかけながらも、狙い所を絞り、ボールを回されるのではなく「回させる」ディフェンスがはまっていて、中盤では上辻選手の、ボールを受けた瞬間に相手を交わす身体の使い方と技術が光りました。
首の振り方も早く、360度の視野を常に確保する姿勢も、代表組に劣らない印象でした。

一方、INACは前半、大野選手の前線からの献身的な守備が光ります。攻撃ではボールを早く離す選手が多い中で、縦へのドリブルがアクセントになっていました。

24分、右サイドの清水選手がシュート気味のクロス!これはゴールネットをわずかに越えます。
28分、澤選手⇒増矢選手⇒京川舞選手⇒増矢選手⇒鮫島選手とつながり、最後は伊藤(香)選手のミドルシュート!GK正面でしたが、流れるようなパスワークは見応え十分。

直後、INACディフェンスラインの弱いパスを籾木選手が全力でカット。前に大きく蹴り出し、近賀選手にスピードでの真っ向勝負を挑みます。

次世代の代表入りが期待される若手選手達が、なでしこジャパンのメンバーに全力で向かっていく姿も、頼もしかったですハート


39分、ベレーザは中盤の左サイドに展開し、左サイドを駆け上がった有吉選手から中の長谷川唯選手へ。長谷川選手がDF2枚の間を縫うように上げたトリッキーな浮き球を、最後は田中美南選手が足の芯でしっかり捉え、逆サイドネットを揺らす技ありゴール!
ついに均衡が敗れますサッカーボール1-0

しかしその2分後、INACは近賀選手がトラップで浮き球を足元に収め、中に入りこむと見せかけて、右を追い越した川澄選手へ絶妙のスルーパス!
フリーになった川澄選手が山下選手との1対1で、冷静に股の間を抜きゴール!
すぐさま追いつきますサッカーボール1-1


その後も激しく攻守が入れ替わる中で、1-1のまま後半へ。




後半早々、INACのCK。
川澄選手の低い弾道に飛び込んだのは澤選手!代名詞ともなった難しい角度からのシュートですが、惜しくもサイドネット。
48分、カウンターから増矢選手の左足ミドルシュートはゴール左。

49分、海堀選手が前がかりになったベレーザの裏のスペースを狙ってスローイング。川澄選手のスピードを生かしたカウンターがはまりますが、ここは岩清水選手を中心に、ベレーザのディフェンス陣が落ち着いて対応。

そして53分、ベレーザは満を持して、阪口選手がピッチに登場。
森監督の勝負所を見極めた采配に会場も湧きましたねしゃきーん
阪口選手は2列目に入り、果敢にゴールを狙います。

61分、ベレーザのカウンター。阪口選手が右に大きく展開し、追いついた田中美南選手がシュート性のクロス。これはゴール僅かに上。

72分、長谷川選手が細かいタッチでDFのタイミングをずらし、ミドルシュート!
小柄な身体からは信じられないパワフルなシュートを持つ長谷川選手ですが、これは枠を捉えず。しかし、この流れからベレーザはCKを獲得。
そのCKのこぼれ球を、最後に押し込んだのは田中美南選手!
良い時間帯に勝ち越しますサッカーボール2-1


77分、有吉選手が左サイドを深く抉ってシュート!
ボールはゴールを横切って逆サイドに飛びますが、惜しくも右。

78分、INACは左サイドに仲田歩夢選手を投入。
追いつくべく、攻撃に厚みを持たせます。

前半から運動量の多い両チームでしたが、終盤になっても攻撃の威力は衰えず、ゴール前に人数をかけて攻めきります。

87分、仲田選手の横パスを京川選手がダイレクトで合わせ、強烈なシュートが飛びますが、これもわずかに枠の上。


一向に落ち着く気配を見せないゲームはアディショナルタイムに突入。
2分もあっという間に過ぎ、ここでタイムアップの笛ホイッスル

注目の上位対決を制したのはベレーザ。7試合目にしてINACに初の黒星をつけました。
無敗のベレーザは勝ち点を17に伸ばし、INACに1差と迫りました。


数々の局面で見せ場を作った両チーム。
ゴールという結果に現れない部分でも、たくさんの見応えのあるプレーが飛び出しました。


中盤の阪口選手と澤選手の空中戦の競り合いや、大野選手と岩清水選手のポジショニングの駆け引き、有吉選手と近賀選手のスピード対決。

ベレーザは有吉選手が3人に囲まれながらも交わしてドリブルで絶妙なスルーパスを出したり、長谷川選手が背中に目がついているかのようなマルセイユルーレットで相手を交わしたり。
ボランチの原選手は上辻選手と共に豊富な運動量であらゆる局面に顔を出し、阪口選手は途中出場ながらずっとピッチに立っていたかのような存在感。

INACはピッチに響き渡る澤選手の声がチームを落ち着かせ、増矢選手は前線で走り回ってボールの流れを滑らかにし、近賀選手と川澄選手が全力疾走で並走しながらオーバーラップし合う右サイドの迫力。鮫島選手は鋭い予測で、1対1の安定感が光りました。



他会場では、ベガルタが高槻を2-1と下して3位に浮上。
埼玉 vs 伊賀、ジェフL vs 新潟Lの2試合もスコアレスドローで勝ち点を分け合い、湯郷ベルと浦和は2-2と点の取り合いとなりましたが、こちらもお互いに譲らず勝ち点を分け合う形に。

INACを除く上位3チームは相変わらず無敗と、安定した強さが光りますね!


今週末は沖縄でINAC vs ベガルタLの上位対決があります花
ではおやすみなさい~heart