本日、西が丘サッカー場にて
準決勝の2試合が行われましたぽっ

⚽️第1試合
浦和レッズレディース 浦和日本  vs サン・ジョゼFCブラジル国旗

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快晴に恵まれ、第1試合はポカポカとした陽気の余韻が残る16時過ぎにキックオフサッカーボール

初戦、江蘇(アジア代表)戦を5-1と快勝したレッズが準決勝で当たったのは南米代表のサンジョゼFC。

サンジョゼの前日練習では、激しいセットプレーで選手が派手にぶつかって傷むシーンもあるなど、練習から常に100%だそうで、身体能力や技術もさることながら、精神的にもタフな選手が多そうな印象を受けました。

それもそのはず、サンジョゼには五輪5回、W杯4回出場のフォルミガ選手をはじめ、国際経験豊富な選手が多く揃い、来日した18人中12人がブラジル代表(他6名も年代別代表経験者)という個の集まりで、「代表でもクラブでも長くプレーするチームワークも武器」という強豪でした。

しかし!!

いざ試合が始まると、スタメンの平均年齢は5歳以上も年下と若い浦和レッズレディースが、高い組織力で流れを引き寄せますにひひ


開始早々に左SBの和田奈央子選手が仕掛け、受けた吉良選手が巧みなターンからファーストシュートを放つと、9分には大滝選手のクロスに吉良選手が再び飛び込むなど、相手陣内でのプレーが続きます。

サンジョゼも奪ってからのカウンターは早く、前線の選手にしっかりとボールが収まるので、徐々に攻撃の形を作り始めていました。身体の強さや、ボールタッチのリズム感などは、ブラジル特有と言えそうな特徴を見せてくれました天使の羽(左)


決定的だったのは、36分に右サイドのペナルティエリア外から後藤三知選手が放ったシュート。
山なりの弧を描いたボールは相手DFの虚をつきましたが、ベテランGKのスンタケ選手が素晴らしい反応で弾き出し、ゴールならず。
直後に訪れたCKでも、高畑選手の死角から放たれたボレーシュートをスンタケ選手がキャッチ。

攻守において息の合った連携を見せるレッズは攻めているのになかなかゴールが奪えないもどかしい時間が続き…

逆に、後半14分。
サンジョゼは中盤でロザーナ選手からの縦へのスルーパスに、デビーニャ選手が反応して走り込み、
GK池田選手との1対1を制してついに均衡を破ります⚽️1-0
デビーニャ選手のトップスピードに乗った状態のトラップから、トーキックで相手のタイミングを外すあたりはサッカー&フットサル王国の高い技術でしたね花

1点が欲しいレッズLは切り札のFW清家貴子選手や、U-17で世界を制した若いMF長野風花選手、A代表経験もある臼井理恵選手(SB)などを投入して打開策を投じますが…

後半はサンジョゼの巧みなゲーム運びが光りました。
解説の加藤輿恵さんがおっしゃっていたのは「前半うまくいかなかったことを、後半しっかりと切りかえて来るところは経験の表れでもある」ということでした。
終盤の流れはサンジョゼが引き寄せました。

後半26分に清家選手が左サイドから回転をかけた技ありシュート、37分に後藤選手が遠目からのシュートを放ちますが、どちらも枠を捉えることはできず。
ブラジルとしての初参加ということで並々ならぬ意欲を持ってこの初戦を迎えたサンジョゼが、1-0で決勝に駒を進めましたトーナメント


⚽️第2試合
岡山湯郷Belle岡山日本 vs アーセナルレディースアーセナルイングランド国旗


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第一試合とは打って変わって、かなり冷え込んだ中で19時過ぎのキックオフとなった第2試合。

初戦でメルボルンビクトリーを5-0と下した湯郷ベルが迎え撃つのは、欧州代表のアーセナルレディース。

なでしこジャパンの大野忍選手と近賀ゆかり選手を擁し、イングランド代表も多いこのチームは、男女ともに歴史ある強豪クラブ。個性豊かな選手が揃い、中でも背番号10を背負い、白く染めたモヒカンが特徴的な長身のリアン・サンダーソン選手は一際目を引きました。


湯郷ベルは、序盤から果敢に持ち味をぶつけていきます。
前線の有町選手、松岡選手がプレッシャーをかけてミスを誘い、宮間選手に落として3人目の動きから相手の裏を取るシーンが何度かありましたが、ともに代表キャップ100以上を誇るベテランのアレックス・スコット選手やケイシー・ストニー選手が鉄壁を形勢し、崩しきるまでには至りません。

一方、アーセナルは中盤のサンダーソン選手とジョーダン・ノブス選手を経由し、ピッチを広く使ったスピーディな攻撃。
シュートレンジもさすがに広く、パワーシューターも多かったのですが、湯郷ベルは守護神福元選手が大活躍天使の羽(左)
ブラジルW杯を制したドイツ代表のノイアー選手のような果敢な飛び出しと、フィールドプレイヤー並の運動量で裏のスペースを消し、何度も素晴らしいセーブを見せてくれました。


見応えがあったのは、湯郷の司令塔である宮間選手と、アーセナルレディースの司令塔であるジョーダン・ノブス選手のマッチアップ。ノブス選手は若干21歳ながらベテランのような落ち着きと豊富な運動量で、ほとんどの攻撃に絡んでいました。
湯郷ベルのキープレイヤーである宮間選手に対し、徹底的なマークを見せてパスの出所を封じれば、宮間選手もそれならとばかり、みずからフェイントで交わしてシュートを打つなどさすが。
チーム・個人の両方の駆け引きで楽しませてくれました。



そんな中、試合を決定づけたのは…

凱旋帰国を果たしたFW、大野忍選手!!


前半16分、左サイドのエマ・ミッチェル選手のクロスにダニエル・カーター選手が合わせると、福元選手が弾いたところでこぼれ球を押し込み先制⚽️

後半13分には、スコット選手のクロスを珍しく!?ヘディングで決めて⚽️2-0

どちらもストライカーらしい嗅覚を見せてくれました。
とはいえ、個人技だけのゴールでは決してなく、アーセナルレディースのサッカーの中に溶け込み、味方の良さを引き出しながら自らも生かされる、そんなゴールでした花

終盤は湯郷も宮間選手から有町選手へのロングパス、中野選手のドリブルでの仕掛けなどからチャンスを作ったものの、最後までゴールネットを揺らすことはできず…ぐすん


2-0でアーセナルレディースが準決勝に駒を進めましたトーナメント




【決勝戦】15:10 KICKOFF  @味の素フィールド西が丘(東京都)
サンジョゼECブラジル vs アーセナルレディースアーセナルイングランド


【3位決定戦】
2014年12月6日(土)11:35 KICKOFF @味の素フィールド西が丘(東京都)
浦和レッズレディース浦和浦和レッズ vs 岡山湯郷ベル岡山


欧州代表 vs 南米代表の大陸対決はどちらに軍配が上がるのでしょうか?
また、日本勢同士の対決となった3位決定戦も、この後に続く皇后杯に向けて見逃せない戦いになりそうです!ぽっ