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昨日はなでしこリーグ第16節
日テレ・ベレーザ vs INAC神戸レオネッサ@西が丘サッカー場

18時キックオフでしたが、開始時は日差しも高く、気温は33℃ドクロ

近くで花火大会が行われるとあって、スタンドには浴衣姿の若者の姿がちらほら。



レギュラーシリーズも残すところ3試合となり、3位ベレーザと4位INACの上位対決は、順位争いを占う重要な一戦でした。勝ち点差は2、得失点差も2。
ただ、それ以上に、なでしこリーグ女王の座を巡って凌ぎを削ってきた伝統を持つ両チームの対戦は、勝利の重みも感じます。


解説の高倉麻子監督(U-17女子日本代表監督)の注目は、澤穂希選手と阪口夢穂選手。
「澤選手はゲームを読む力や勝負強さ、阪口選手は状況判断・技術ともに高いレベルにある選手」

という、なでしこジャパンの中盤の対決も見所でしたなでしこ優勝


ベレーザは4-4-2、2トップには田中美南選手と籾木結花選手。
INACは3-4-3。3トップの右は京川舞選手が先発。


序盤はともに高いラインを敷いて攻め合う見応えのあるせめぎ合いに。
取られたら取り返す、という中盤の攻防が激しくなりました。

先手を取ったのはINAC。
サイドの野口彩佳選手と渡辺彩香選手が高い位置を取り、左右のクロスからチャンスメイク。
前半12分には京川選手が中島依美選手とのきれいなワンツーから抜け出しスペースに出すと、抜け出した高瀬愛実選手が強烈なシュート!
ベレーザはGK曽山加奈子選手が弾き出しピンチを逃れます。

その後も、26分に野口選手のミドルシュート、前半アディショナルタイムには京川選手のシュートがポストに当たるなど、決定機を多く作ったのはINACでした。

ベレーザは田中美南選手になかなかいいボールが入らず、シュートまで持ち込めません。


ところが、ハーフタイムを挟んで、流れが一変。

後半はベレーザの持ち味であるショートパスが冴え渡りました。INACの激しいプレッシャーもパスでかいくぐりながら、INAC陣内にじわりじわりと攻め込みます。
特に、阪口夢穂選手と、10番の原菜摘子選手のコンビネーションは抜群で、しっかりと試合をコントロールしながら勝負どころを逃さない上手さが光りました。

INACは増矢理花選手と伊藤美紀選手を投入して攻撃の活性化を図りますが、その直後の後半19分。

ベレーザは右サイドの原選手がクロスを上げ、田中選手が後ろに下がりながら難しいヘディングシュート!
放物線を描いたボールはGK海堀選手が目一杯に伸ばした指先に吸い込まれ、ベレーザが先制サッカーボール1-0
田中選手は3本目のヘディングシュートでしたが、空中戦では1対1で競り勝つ強さが光っていました。


さらに、その先制からわずか2分後、ベレーザはペナルティエリア手前でボールを持った籾木結花選手が左足の細かいステップで中に切れ込み、一瞬の駆け引きでディフェンダーを外してシュート!
151cmの小柄な体、小さなモーションから放たれたのに、信じられないほど力強いシュートがゴール左隅に突き刺さり、追加点!サッカーボール2-0
個の力を見せつけるゴールでしたしゃきーん


INACは中島選手がボランチに下りて、4-4-2に。
2点ビハインドを取り戻すため、終盤、左サイドの切り札として、仲田歩夢選手を投入。
2トップに入った増矢選手がポストプレーで高瀬選手のシュートを引き出すなど、徐々に形は見えてきてはいましたが、残り時間はすでに僅か。。


一方リードしたベレーザは、終盤、ベテランの小林弥生選手、今シーズン加入した元なでしこジャパンの山口麻美選手を投入してゲームを締めにかかります。

そんな中、終盤に意地を見せたのが仲田歩夢選手。
強烈な左足のミドルシュートが地を這い、GK曽山選手が弾くも、変化してゴールに吸い込まれ一矢報います。サッカーボール2-1

しかし、このまま試合は終了。

勝利したベレーザは、これで9試合負け無し。
後半のアグレッシブさと運動量、そしてゴール前では個の力が光りましたえっ

一方のINACは、残り2試合、エキサイティングリーグ上位進出に向けて絶対に負けられません花


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レポーターとしてピッチ脇にいましたが、西が丘はスタンドとピッチが隣接しているので、良いプレーに対する拍手や歓声、またベンチの監督の指示や控え選手のアップを見た反応などがダイレクトに伝わってきました。
やっぱり西が丘はいいなぁアップ

空に向かって開けたフィールド。
天候が悪いと、ひさしがないのでびしょ濡れになりますが、夏の夜は最高のシチュエーション。

8月23日のオールスターも楽しみですラブラブ!


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