今日は、なでしこリーグの大一番。

昨年女王のINAC神戸レオネッサレオネッさ vs 昨年準優勝の日テレ・ベレーザ日テレ

リーグ3連覇中のINACと、リーグ最多連勝記録を持つ強豪ベレーザ。ともにリーグを牽引してきた2チームですが、今シーズンはINACが3勝2分け2敗(6位)、ベレーザが2勝2分け3敗(7位)と、共に苦しんでいます。
さらに、ベレーザはチームの連敗記録に並ぶ3連敗中。

レギュラーシリーズの上位6チームと下位6チームによって争われる「エキサイティングシリーズ」の境界を跨ぐ2チームで、勝ち点差は「3」と、結果が状況を大きく左右する一戦でもありました。


INACにとっては、中断期間明け後最初のホームゲーム。
「Lクラシコ」とも言われる大一番には、5000人を超えるお客さんがつめかけ、スタンドは賑やかに投げKISS


ゲストには、BSフジ『カンニングのDAI安☆吉日!』から、DAIGOさん、安めぐみさん、カンニング竹山さんが登場q
これまでも何度かINAC戦に来て盛り上げてくれるのですが、番組はなんと今年で10周年目だそうですラブ


花花花花花

雨の天気予報に反して、雲一つない晴天の中キックオフ。

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岩清水梓選手(ベレーザ)が

「どちらがつなぎ倒して、ポゼッションで上回れるかという戦いになる」

と話したように、どちらもパスをつなぐ似た特徴を持ち、4-3-3(4-2-3-1)の布陣も重なるだけに、攻守の切り替えが早く、各ポジションでは激しい攻防が見られました。

その中でも、序盤から試合の流れを掴んだのはベレーザ。
右サイドで長谷川唯選手が中に切れ込んで放ったシュートを皮切りに、20分にも有吉選手がミドルシュート。どちらも僅かに枠の上でしたが、会場を沸かせました。

INACも24分に、中島依美選手のシュートのこぼれ球を増矢選手がボレー!これは僅かにタイミングが合わず。

先にゴールを揺らしたのは、フィニッシュの形まで多く持ち込んでいたベレーザ。
30分、左サイドで有吉選手の浮き球パスを受けた阪口夢穂選手が、胸トラップから見事な左足ボレーを決め、先制!サッカーボール0-1

しかし、その9分後には、INACが意地を見せます。
FKを得て、中島選手の蹴ったボールに走り込んだ高瀬愛実選手が、滑り込みながら足に当ててダイナミックなゴールでスタジアムを湧かせますきらきらサッカーボール1-1

後半0分 中島依美⇒伊藤美紀


後半はINACの猛攻でスタート。
しかし、追加点は・・・

後半5分。
長谷川選手⇒嶋田千秋選手とつなぎ、最後は最終ラインから走り込んだ岩清水選手が豪快なシュートを決めて勝ち越し!サッカーボール1-2
得点を取るための上がるタイミングを逃さないゴールへの嗅覚、さすがでしたえっ

その直後には、高瀬選手がくさびのパスを受けると、力強く反転してシュート!
GK曽山選手が弾き出しますが、高瀬選手の真骨頂である力強い形からのシュートを久々に見た気がしましたラブ

勝ち越したベレーザも引かずに追加点を狙いに行き、試合は停滞することなく終盤へ。
交代で試合を活性化させ、追いつきたいINAC。

後半21分(ベレーザ) 嶋田千秋⇒田中美南
後半22分(INAC)  磯金みどり⇒渡辺彩香
      南山千明⇒仲田歩夢
後半26分(ベレーザ)  清水梨紗⇒中里優


そして、後半39分。
原菜摘子選手のドリブルから、田中美南選手が落としたボールを、隅田凛選手が振り抜き、左ポストに跳ね返ったボールがゴールに吸い込まれ、決定的な3点目サッカーボール1-3

アディショナルタイムには、三宅選手(公式HPでは野口選手となっています)のロングフィードを受けた高瀬選手が個人技で決め1点差サッカーボール2-3としますが、残り時間が少なく・・・

ベレーザがそのまま逃げ切り、連敗を3でストップさせました。
一方、INACは連勝が2でストップ。



試合中、ゴールを決めるたびに、厳しくクールな印象の寺谷監督(ベレーザ)が見せるガッツポーズが、この試合への思いの強さを物語っているようでした。


一方のINACは、試合後、前田監督が挙げた課題のひとつに「変化への対応」がありました。

若いチームにとっては一戦一戦が新しいことの連続。
だからこそ、対戦相手や気候など、試合によって変わる環境への対応は場数を積むことが大切なのでしょう。
「チームとしてはゆるやかに右肩上がりでも、パフォーマンスに波がある」(前田監督)
それも、若いチームが乗り越えなければならない壁でもありますね。


花花花花花


昨日のINAC TV見てくれた方ありがとうございますドキドキ


ロングインタビューをさせていただいたのは…


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インターハイ2連覇中、そして全日本高校女子サッカー選手権大会優勝の日ノ本学園高(兵庫)の若き指揮官、田邊友恵監督でした!

2007年までアルビレックス新潟レディースでプレーしていた田邊監督ですが、現在は指導者として、高校年代の女子サッカー選手達を育てています。

月に一度INACと交流試合をする機会を持ち、日ノ本学園の選手達にとっても刺激になっているそうです。田邊監督が考える、今のINACの分析も伺いました。

田邊監督の話を聞いていて、特にポイントとして感じたことは、
「選手達の自主性をいかに育てるか」
ということ。
「怒れないのではなく、怒らない指導者」(田邊監督)
という言葉も印象的でした。

自然に囲まれた学校で、女子サッカー部がグラウンドを占領できるという環境。
そんな中で、思う存分サッカーをできる選手達は幸せですが、一方で、「自分で考える」ことというのは、教えてできることではないのだとも思います。

それは、なでしこジャパンの選手に共通することでもあります。

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今後も、このグラウンドから多くの原石が巣立っていくことでしょう手描きふうクローバー

というわけで、見逃した方は、ぜひぜひ再放送(2014年6月14日 10:00~)をお見逃しなく♪

ブラジルワールドカップ開幕まであと4日サッカーブラジル

そして、日本の初戦、コートジボワール戦まではあと1週間炎

連日テレビに時間を支配されるであろうため、運動不足を見越して、この4日間は寝だめならぬ「運動溜め」しておこうと思いますマリオ