プレナスなでしこリーグ2014 レギュラーシリーズ 第1節⚽︎

INAC神戸レオネッサレオネッさ vs 浦和レッズレディース
浦和


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ノエビアスタジアムで行われた2014年シーズン開幕戦は、白熱した名ゲームでしたぽっ

INACはスタメンに三宅史織選手(CB)と野口彩佳選手(SB)、レッズレディースは乗松瑠華選手(CB)と臼井理恵選手(SB)という新戦力がスタメンに名を連ねました。

そして、序盤から試合のペースを握ったのはレッズレディース。

高い位置からのプレッシャーをかけ、人数をかけて相手ゴールに迫る攻撃的なスタイルは昨年と同じですが、選手間の意思疎通や役割分担がより緻密になった印象で、特にボールを奪ってからの切り替えが速く、前半からチャンスの数でINACを上回りました。

前半のシュート数はINACの2本に対し、レッズレディースは6本。

レッズレディースの攻撃の中で光ったのが、左SBで先発した臼井理恵選手。
スフィーダ世田谷から加入した臼井選手は、2011年のユニバーシアードでは類稀なる身体能力で数々の記録を更新したそうです。
ただ者ではないことは走り方を見れば分かりますおののく
セットプレーで左足から放たれる正確なシュート性のキックや、クロスから決定的な場面を前半だけでも3回以上演出していました。

前線では後藤三知選手が身体を張り、吉良千夏選手との2トップでINACのディフェンスラインを揺さぶり、中盤の猶本光選手と藤田のぞみ選手のダブルボランチは球際の寄せとセカンドボールへの反応が高く、攻守の舵取り役として効いていました。

13分、左サイドの加藤選手が中に切れ込んでパス。受けた吉良選手のシュートはゴール右へ流れます。
22分、柴田華絵選手のクロスは誰も触れず…


一方、前半は押し込まれ気味だったINAC。一人一人の技術の高さは光り、ボールを持てるのですが、レッズレディースのプレッシャーを受けて、焦りからかパスミスになる場面が多く、試合後に前田監督が話していたように、「自滅」してしまった部分もあったのだと思います。


中盤の澤選手、南山選手、中島選手のトライアングルはやはり安定していました。
が、なかなかパスのタイミングや裏に抜けるタイミングが合わず…

左サイドの京川舞選手のドリブルや、トリッキーなヒールパスからのチャンスもありましたが、前半は両チームとも決定力に欠け0-0で折り返します。


INACは前半22分のプレーで、守備に入っていた南山千明選手が負傷交代。
痛み以上に、無念の涙は胸に迫りました。症状が軽いことを祈りたいです…ぐすん


試合が動いたのは後半でした。

後半13分、浦和は後藤選手が選手で身体を張り、完全にフリーの加藤千佳選手へ。加藤選手が決め、均衡を破ります。サッカーボール0-1
しかし、後半22分には高瀬選手が角度のない位置から強引に、意地のゴールで追いつきます。
サッカーボール1-1

しかし、その6分後には、中盤から猶本光選手が鮮やかなミドルで勝ち越し‼︎
サッカーボール1-2


終了間際の後半43分、交代で入った仲田歩夢選手の、こちらも見事なミドルシュートで再び追いつき‼︎サッカーボール2-2

劇的な同点弾で、ドローで終わるかと思われましたが…
勝利の女神は、明暗を分ける結末を用意していました。


アディショナルタイムにCKを得た浦和は、こぼれ球を猶本選手がボレーでネットを揺らし、これが決勝ゴールに‼︎‼︎
サッカーボール2-3

昨年、出場機会に恵まれず、怪我に悩まされてきた猶本選手の復活を印象づける2ゴールでもありました。

INACも、昨年はほとんど出場機会に恵まれなかった仲田選手の久々の出場とゴールがあり、一つのハイライトでした。


王者INACは開幕戦黒星という波乱のスタートとなりましたが、試合後の高瀬キャプテンや前田監督のコメントからは、成長過程のチームの課題と、敗戦の中でも、多くの若手選手にとっての経験という収穫を聞くことができました。
ミックスゾーンでは、ゲスト解説の川上直子さんとの3者インタビューきらきら

次回のINAC TVをお楽しみに~投げKISS


昨年から継続してきたものが形になり、素晴らしいサッカーを見せた浦和は、今年は上位争いの有力候補になりそうですね‼︎

そのほか、ベレーザ日テレ、湯郷ベル岡山、アルビレックス新潟レディース新潟、ベガルタ仙台レディースベガルタ仙台エンブが勝利。



昨日の実況は寺西裕一さん、解説は東明有美さん。ピッチレポートは林智美さんと私で担当しました♬

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