昨日はなでしこリーグ最終節
宮崎県総合運動公園陸上競技場で行われた ジェフ市原千葉レディース vs INAC神戸レオネッサの一戦に行きました
宮崎では初のなでしこリーグ開催ということで、この宮崎決戦に向けて宮崎も県をあげて盛り上げ、3535人のお客さんが会場に訪れました
キックオフ直前には、自衛隊の飛行機が3機並んでスタジアム上空を低空飛行するパフォーマンス✈️
シンクロする飛行機の動きとエンジンの轟音は圧巻でした。
昨日の試合実況は中村義昭(DJジャンボ)さん、解説は元日本女子代表の東明有美さん天使の羽(左)" border="0" />
的確で鋭く、そしてユーモアたっぷりに女子サッカーの魅力をあますところなく伝えるお2人のコンビに加わらせてもらい、とても嬉しかったです。
女王を迎え撃つジェフレディース(以下ジェフL)は、左SBにU-19女子日本代表候補の上野紗稀選手が入り、なでしこリーグ一小柄なゲームメイカー、保坂のどか選手と元INACの柳井里奈選手のダブルボランチ。2トップには、エースストライカーの深澤里沙選手と、なでしこジャパン候補の菅澤優衣香選手がスタメンに。
一方のINACは、左サイドバックには2試合連続で渡辺彩香選手が入り、センターバックには、3試合ぶりにU-19候補の三宅史織選手が入ったほか、前節の負傷で欠場した澤穂希選手の位置は中島依美選手と南山千明選手が埋めました。
朝まで降っていた雨が上がり、強い陽射しと共に、徐々に暑さを増すピッチコンディション。
そんな中、試合は序盤から動きました
前線からプレッシャーをかけてボールを奪うと、左サイドの筏井りさ選手が起点となり、ワンタッチ、2タッチでボールを回しながらゴールに迫ります。
柳井選手のミドルシュートがバーを叩くなど、個人技も随所に光り、前半30分間は圧倒的な攻撃で押し込みました。
しかし、ここは海堀選手のセ-ブもあり、INACがゴールを許しません。
30分を過ぎると、ジェフの運動量が少しずつ落ちてきたこともあり、INACがボールを持つ時間が増えてきます。
そして、40分にはゴーベル・ヤネズ選手を下げて田中陽子選手を投入。
得点王のヤネズ選手を下げるのは思い切った采配に見えましたが、今季のINACの得点源としてどのチームからも警戒されているヤネズ選手のポジションはマークもきつかったこともあると思います。
また、ジェフの左サイドバックの上野選手が粘り強く強気な守備で前半は攻撃の起点にもなっていました。そのサイドに田中陽子選手が入って川澄選手が左サイドにスライドし、左サイドの高瀬選手がトップに入ったことにより、全体的にバランスが良くなったように思います。
高瀬選手にボールが収まる回数が増え、川澄選手が裏に抜ける回数が増えました。
そして、前半44分。
川澄選手が右サイドのゴールライン際からドリブルで中に切れ込み、クロス。
マイナス気味のボールをGK船田選手が一度は弾きますが、ソヨン選手が拾ったこぼれ球をすかさず落とすと、田中陽子選手がワンタッチでシュート!
ゴール前の混雑を美しくすり抜けるように、ボールはここしかない!というゴール天井の角に突き刺さり、スーパーゴールでINACが均衡を破ります1-0
さらに、その直後には、中盤で田中陽子選手がインターセプトしたボールがこぼれ球となり、そのボールを高瀬選手がワンタッチですかさずロングシュート!
ゴールまで40メートルはあったと思います。
GKの位置をしっかり見極めていたという、まさにそのギリギリのコースをついたロングシュートがゴールを鮮やかに揺らし、2-0
INACは「序盤は動き出しが悪く、ボールを出しては動く(パス&ランの)動きが少なかった」(石原監督)こともあり、ハーフタイムで修正すると、後半は見違えるような動きでテンポ良くパスを回してジェフLゴールに迫ります。
後半もジェフは前線からのプレスでINACを苦しめますが、リズムの出てきたINACがセカンドボールを収める回数も増えました。
中でも、後半は川澄選手と、中盤の中島選手が躍動。
INAC屈指のユーティリティでもある中島選手は中盤で自らドリブルで持ち込むこともあれば、相手を引きつけてパスを捌いたりと、多彩な選択肢でチャンスメイク。
81分にはソヨン選手からのロングを受けた川澄選手が、左45度の位置から、川澄選手本人も珍しいと話す左足のループシュート!
逆サイドネットを揺らし、3-0
82分には、中盤から抜け出したチ・ソヨン選手がドリブルで持ち込み、絶妙のアシスト。逆サイドの川澄選手が
確実に決めて4-0
83分には、ジェフLも菅澤選手が意地の1点を返します。
プレッシャーを受けながらも、グラウンダーのボレーがサイドネットに刺さる美しいゴールでした1-4
しかし、85分にはまたスーパーゴールが生まれました。
チ・ソヨン選手が持ち込んでシュート!
相手にあたって右に流れたボールを、田中陽子選手がアウトサイドにかけたダイレクトボレーGKの指先を掠めるピンポイントのコースで、1-5
試合後、田中陽子選手にお話を聞くと「ああいうボールは得意なので、キーパーの頭の上のコースを狙っていました」と聞いてさらにびっくり。
ミートするだけでも難しいボールを、しかもアウトサイドで、しかも狙ったコースに決めるとは…
エリート選手育成機関JFAアカデミー福島で6年間みっちり基礎から鍛え上げたその正確な技術が光りました。
女子サッカーでは、男子に比べてどうしてもパワーに劣る部分があるので、ゴールまで繋いで決めたり、ダイレクトパスやスルーパスから決めるゴールなどが多いと思いますが、この日のゴールはほどんどが、その観念を覆すような、力強く、テクニックに優れた、美しいゴールばかりでした。
ビューティフルゴールや力強いプレーのたびに、スタンドからは拍手と歓声が起こっていました
前半終了間際の2分間に2点、81分から85分の4分間に4点。
膠着が続くこともあれば、突然ゴールラッシュが訪れることも。それもサッカーの面白いところですね
個人的には、後半、GKの海堀選手に代わって武仲麗依選手が出場した場面も印象的でした。
正守護神の陰で、コンディションを保ちつづけ、献身的にチームをサポートしつづけた武仲選手。キック力はチーム随一で、足元の技術の高さも持ち味です。
一方、今季ここまでリーグ最小失点を支えながら全試合フル出場を続けていた海堀選手にとっても、記録が途切れることになるわけです。
しかし、交代の際、海堀選手は満面の笑顔で武仲選手にハイタッチをし、ピッチに送り出しました。
僅かな時間でしたが、武仲選手は自分の得意なキックにトライし、スタンドを湧かせました。
数年前、舞台をやっていた時に、「100回の稽古よりも1回の本番が成長の糧になる」と、教えられたことがあります。
サッカーも同じで、本番のピッチに立つことが、何よりもその選手を成長させてくれるものでしょうね
試合後には、ジェフLの選手たちによるサッカー教室&サイン会が行われ、
沢山の子供たちが広いピッチでボールを蹴りました。
約1か月前に、ジェフの櫻本尚子選手、深澤選手、柳井選手の3人が宮崎で地元の子供たち70~80名とサッカー教室を行ったそうで、子供たちの中には昨日の試合に応援に来てくれた子もいるそうです。
「自分も中学生の時にレッズの下部組織に入り、山郷のぞみ選手らと会って刺激を受けました。小学生の頃からなでしこリーガーと会えるのはいい機会だと思います」(櫻本選手)
数年後には宮崎からも、未来のなでしこリーガーが頭角を現してくるかもしれませんね
2013/14シーズンの最終順位は、3連覇を決めたINACが勝ち点48の首位(16勝2敗0分/得点62/失点13)でシーズンを締めくくり、2位には勝ち点38で日テレ・ベレーザ(12勝4敗2分/得点36/失点15)、3位湯郷ベル(同34/10勝4敗4分/得点31/失点19)。
以下、
4位 伊賀FCくノ一 勝ち点28 8勝6敗4分 得点20/失点17
5位 ベガルタ仙台レディース 勝ち点28 8勝6敗4分 得点23/失点24
6位 浦和レッドダイヤモンズレディース 勝ち点21 6勝9敗3分 得点23/失点26
7位 ジェフユナイテッド千葉・市原レディース 勝ち点21 5勝7敗6分 得点15/失点20
8位 アルビレックス新潟レディース 勝ち点19 5勝9敗4分 得点27/失点32
9位 FC吉備国際大学Charme 勝ち点12 3勝12敗3分 得点17/失点49
10位 スペランツァFC大阪高槻 勝ち点4 0勝14敗4分 得点5/失点44
となり、
得点王には、15ゴールを決めたゴーベル・ヤネズ選手が輝きました
2位 川澄奈穂美選手(INAC)12ゴール
3位 田中美南選手(日テレ)10ゴール
表彰式ではMVP、新人賞、敢闘賞も発表されますから、楽しみです
日帰りで、帰りの飛行機は雷と寒冷前線と羽田空港駐機場の混雑のため、紀伊半島上空で1時間待機というアクシデントもありましたが…
宮崎空港で、名物のチキン南蛮カレーを食べましたよ♪
美味しかった
宮崎県総合運動公園陸上競技場で行われた ジェフ市原千葉レディース vs INAC神戸レオネッサの一戦に行きました
宮崎では初のなでしこリーグ開催ということで、この宮崎決戦に向けて宮崎も県をあげて盛り上げ、3535人のお客さんが会場に訪れました
キックオフ直前には、自衛隊の飛行機が3機並んでスタジアム上空を低空飛行するパフォーマンス✈️
シンクロする飛行機の動きとエンジンの轟音は圧巻でした。
昨日の試合実況は中村義昭(DJジャンボ)さん、解説は元日本女子代表の東明有美さん天使の羽(左)" border="0" />
的確で鋭く、そしてユーモアたっぷりに女子サッカーの魅力をあますところなく伝えるお2人のコンビに加わらせてもらい、とても嬉しかったです。
女王を迎え撃つジェフレディース(以下ジェフL)は、左SBにU-19女子日本代表候補の上野紗稀選手が入り、なでしこリーグ一小柄なゲームメイカー、保坂のどか選手と元INACの柳井里奈選手のダブルボランチ。2トップには、エースストライカーの深澤里沙選手と、なでしこジャパン候補の菅澤優衣香選手がスタメンに。
一方のINACは、左サイドバックには2試合連続で渡辺彩香選手が入り、センターバックには、3試合ぶりにU-19候補の三宅史織選手が入ったほか、前節の負傷で欠場した澤穂希選手の位置は中島依美選手と南山千明選手が埋めました。
朝まで降っていた雨が上がり、強い陽射しと共に、徐々に暑さを増すピッチコンディション。
そんな中、試合は序盤から動きました
前線からプレッシャーをかけてボールを奪うと、左サイドの筏井りさ選手が起点となり、ワンタッチ、2タッチでボールを回しながらゴールに迫ります。
柳井選手のミドルシュートがバーを叩くなど、個人技も随所に光り、前半30分間は圧倒的な攻撃で押し込みました。
しかし、ここは海堀選手のセ-ブもあり、INACがゴールを許しません。
30分を過ぎると、ジェフの運動量が少しずつ落ちてきたこともあり、INACがボールを持つ時間が増えてきます。
そして、40分にはゴーベル・ヤネズ選手を下げて田中陽子選手を投入。
得点王のヤネズ選手を下げるのは思い切った采配に見えましたが、今季のINACの得点源としてどのチームからも警戒されているヤネズ選手のポジションはマークもきつかったこともあると思います。
また、ジェフの左サイドバックの上野選手が粘り強く強気な守備で前半は攻撃の起点にもなっていました。そのサイドに田中陽子選手が入って川澄選手が左サイドにスライドし、左サイドの高瀬選手がトップに入ったことにより、全体的にバランスが良くなったように思います。
高瀬選手にボールが収まる回数が増え、川澄選手が裏に抜ける回数が増えました。
そして、前半44分。
川澄選手が右サイドのゴールライン際からドリブルで中に切れ込み、クロス。
マイナス気味のボールをGK船田選手が一度は弾きますが、ソヨン選手が拾ったこぼれ球をすかさず落とすと、田中陽子選手がワンタッチでシュート!
ゴール前の混雑を美しくすり抜けるように、ボールはここしかない!というゴール天井の角に突き刺さり、スーパーゴールでINACが均衡を破ります1-0
さらに、その直後には、中盤で田中陽子選手がインターセプトしたボールがこぼれ球となり、そのボールを高瀬選手がワンタッチですかさずロングシュート!
ゴールまで40メートルはあったと思います。
GKの位置をしっかり見極めていたという、まさにそのギリギリのコースをついたロングシュートがゴールを鮮やかに揺らし、2-0
INACは「序盤は動き出しが悪く、ボールを出しては動く(パス&ランの)動きが少なかった」(石原監督)こともあり、ハーフタイムで修正すると、後半は見違えるような動きでテンポ良くパスを回してジェフLゴールに迫ります。
後半もジェフは前線からのプレスでINACを苦しめますが、リズムの出てきたINACがセカンドボールを収める回数も増えました。
中でも、後半は川澄選手と、中盤の中島選手が躍動。
INAC屈指のユーティリティでもある中島選手は中盤で自らドリブルで持ち込むこともあれば、相手を引きつけてパスを捌いたりと、多彩な選択肢でチャンスメイク。
81分にはソヨン選手からのロングを受けた川澄選手が、左45度の位置から、川澄選手本人も珍しいと話す左足のループシュート!
逆サイドネットを揺らし、3-0
82分には、中盤から抜け出したチ・ソヨン選手がドリブルで持ち込み、絶妙のアシスト。逆サイドの川澄選手が
確実に決めて4-0
83分には、ジェフLも菅澤選手が意地の1点を返します。
プレッシャーを受けながらも、グラウンダーのボレーがサイドネットに刺さる美しいゴールでした1-4
しかし、85分にはまたスーパーゴールが生まれました。
チ・ソヨン選手が持ち込んでシュート!
相手にあたって右に流れたボールを、田中陽子選手がアウトサイドにかけたダイレクトボレーGKの指先を掠めるピンポイントのコースで、1-5
試合後、田中陽子選手にお話を聞くと「ああいうボールは得意なので、キーパーの頭の上のコースを狙っていました」と聞いてさらにびっくり。
ミートするだけでも難しいボールを、しかもアウトサイドで、しかも狙ったコースに決めるとは…
エリート選手育成機関JFAアカデミー福島で6年間みっちり基礎から鍛え上げたその正確な技術が光りました。
女子サッカーでは、男子に比べてどうしてもパワーに劣る部分があるので、ゴールまで繋いで決めたり、ダイレクトパスやスルーパスから決めるゴールなどが多いと思いますが、この日のゴールはほどんどが、その観念を覆すような、力強く、テクニックに優れた、美しいゴールばかりでした。
ビューティフルゴールや力強いプレーのたびに、スタンドからは拍手と歓声が起こっていました
前半終了間際の2分間に2点、81分から85分の4分間に4点。
膠着が続くこともあれば、突然ゴールラッシュが訪れることも。それもサッカーの面白いところですね
個人的には、後半、GKの海堀選手に代わって武仲麗依選手が出場した場面も印象的でした。
正守護神の陰で、コンディションを保ちつづけ、献身的にチームをサポートしつづけた武仲選手。キック力はチーム随一で、足元の技術の高さも持ち味です。
一方、今季ここまでリーグ最小失点を支えながら全試合フル出場を続けていた海堀選手にとっても、記録が途切れることになるわけです。
しかし、交代の際、海堀選手は満面の笑顔で武仲選手にハイタッチをし、ピッチに送り出しました。
僅かな時間でしたが、武仲選手は自分の得意なキックにトライし、スタンドを湧かせました。
数年前、舞台をやっていた時に、「100回の稽古よりも1回の本番が成長の糧になる」と、教えられたことがあります。
サッカーも同じで、本番のピッチに立つことが、何よりもその選手を成長させてくれるものでしょうね
試合後には、ジェフLの選手たちによるサッカー教室&サイン会が行われ、
沢山の子供たちが広いピッチでボールを蹴りました。
約1か月前に、ジェフの櫻本尚子選手、深澤選手、柳井選手の3人が宮崎で地元の子供たち70~80名とサッカー教室を行ったそうで、子供たちの中には昨日の試合に応援に来てくれた子もいるそうです。
「自分も中学生の時にレッズの下部組織に入り、山郷のぞみ選手らと会って刺激を受けました。小学生の頃からなでしこリーガーと会えるのはいい機会だと思います」(櫻本選手)
数年後には宮崎からも、未来のなでしこリーガーが頭角を現してくるかもしれませんね
2013/14シーズンの最終順位は、3連覇を決めたINACが勝ち点48の首位(16勝2敗0分/得点62/失点13)でシーズンを締めくくり、2位には勝ち点38で日テレ・ベレーザ(12勝4敗2分/得点36/失点15)、3位湯郷ベル(同34/10勝4敗4分/得点31/失点19)。
以下、
4位 伊賀FCくノ一 勝ち点28 8勝6敗4分 得点20/失点17
5位 ベガルタ仙台レディース 勝ち点28 8勝6敗4分 得点23/失点24
6位 浦和レッドダイヤモンズレディース 勝ち点21 6勝9敗3分 得点23/失点26
7位 ジェフユナイテッド千葉・市原レディース 勝ち点21 5勝7敗6分 得点15/失点20
8位 アルビレックス新潟レディース 勝ち点19 5勝9敗4分 得点27/失点32
9位 FC吉備国際大学Charme 勝ち点12 3勝12敗3分 得点17/失点49
10位 スペランツァFC大阪高槻 勝ち点4 0勝14敗4分 得点5/失点44
となり、
得点王には、15ゴールを決めたゴーベル・ヤネズ選手が輝きました
2位 川澄奈穂美選手(INAC)12ゴール
3位 田中美南選手(日テレ)10ゴール
表彰式ではMVP、新人賞、敢闘賞も発表されますから、楽しみです
日帰りで、帰りの飛行機は雷と寒冷前線と羽田空港駐機場の混雑のため、紀伊半島上空で1時間待機というアクシデントもありましたが…
宮崎空港で、名物のチキン南蛮カレーを食べましたよ♪
美味しかった