今日はなでしこジャパンの欧州遠征第2戦、ドイツ戦ドイツ国旗@アリアンツアレーナ

世界ランク2位のドイツと、同ランク3位の日本。


この試合のチケットはなんと… 
前売り段階で約46000枚以上の入場券が売れ、欧州で行われたサッカー女子の国際親善試合では、2009年4月のドイツ×ブラジルを抜いて最多という記録的な売り上げだったそうですぽっ
メインスタンドから見たバックスタンド側は、ロンドン五輪決勝を思い出すかのような満員のスタジアム…壮観!

結果的には46104人と、ヨーロッパでの親善試合の最多記録にキラキラ



これだけチケットが売れた理由としては、やはりドイツW杯で日本が勝利した試合の雪辱戦の意味合いは大きいでしょう。
また、近年なでしこジャパンも海外プレーする選手が増えた中で、ドイツ組が多くなっていることもありそうです。

ドイツで今季得点王になった大儀見選手(ポツダム)、安藤選手(フランクフルト)、熊谷選手(元フランクフルト/リヨン)、岩渕(ホッフェンハイム)、そして、今季からフランクフルトへの移籍が決まっている田中明日菜選手しゃきーん


一方、ドイツには、岩清水選手がドイツW杯で対戦して圧倒的な強さを感じたというオコイダ・ノ・ダムバビ選手(3月のアルガルベ・カップ決勝戦での対戦でハットトリックを決められた)や、U-20女子W杯でゴールデンボール(MVP)を獲得したマロジャン選手など、驚異的な身体能力と高い技術を持った選手がいます。



スタメンは以下(敬称略)。


花GK
福元美穂 (岡山湯郷Belle)

花DF
田中明日菜(フランクフルト)
熊谷紗希(フランクフルト)
岩清水梓(日テレ・ベレーザ)
有吉佐織(日テレ・ベレーザ)

花MF
川澄奈穂美(INAC神戸レオネッサ)
宮間あや(岡山湯郷Belle)
阪口夢穂(日テレ・ベレーザ)
安藤梢(フランクフルト)

花FW
大野忍(オリンピックリヨン)
大儀見優季(トゥルビネ・ポツダム)



試合は開始早々ドイツが積極的なプレッシャーをかけ、スピードとフィジカルを生かした迫力ある攻撃をしかけてきます。
が、日本はシンプルなカウンターで一歩も引かず、この時間帯を落ち着いて凌ぐと、徐々にペースを掴みます。


しかし…日本のリズムになりかけたと思った前半17分。


日本の攻撃を凌いだドイツは、マイアー選手にペナルティエリア外から左足ミドルシュートを決められます。
サッカーボール0-1

相手との間合いが少しずれるだけで、こんなシュートを打たれてしまう…
しかも、シュートを決めたマイアー選手は20歳の若手選手。
マロジャン選手もそうですが、有望な若手選手が育っているのは育成の充実があるからこそ。
国内リーグが充実し、世界の女子サッカーを牽引するドイツから学ぶことはまだまだありそうです。


その後はドイツの時間帯が続き、防戦を強いられますが…

日本は前線で大儀見選手と安藤選手にボールが収まると周囲の選手が一気に上がり、チャンスに。
そして、前半39分。

ゴール前の大儀見選手が粘って落としたボールをフリーの大野選手が決めて振り出しに!!イエーイ♪きらきら
サッカーボール1-1

このゴールで再び勢いを取り戻した日本の時間帯に。
攻守の切り替えが早く、エキサイティングな試合ですぶー


前半42分にはドイツがペナルティエリアでハンドしたかに見えるシーンもありましたが、これはノーファウルの判定。


1-1で後半へ。


後半キックオフ直後、ドイツの攻撃から、ペナルティエリア内で倒してしまい、与えたPKをダムバビ選手に決められて再び1点ビハインドげげ
サッカーボール1-2


しかし、リードされていてもペースを乱さずリズムを作り直せるのは、ドイツW杯時から進化した点だと感じました。
後半13分には大野選手ー宮間選手とつなぎ、宮間選手からのスルーパスをワンタッチでターンした大儀見選手がファウルされ、絶妙な位置でのFKを獲得。
蹴るのはもちろん、宮間選手うふ

狙い澄ましたキックは右ポストに弾かれますが、すかさず大儀見選手が反応し、ボレーシュートで決めて2-2!キラキラ
サッカーボール2-2


取ったら取り返す、3月のアルガルベカップ(3-4)を彷彿とさせる展開手描きふうクローバー


特に守備面において、澤選手の不在の影響を感じる瞬間は多かったのですが、そんな中、中盤で攻守に奮闘し、相手が嫌がる決定的なスルーパスを連発していたのは宮間選手。
前回のイングランド戦は累積イエローカードで欠場でしたが、精神面でも、宮間あや選手の復帰がチームに与える影響は大きいと感じました。



日本は後半25分に丸山桂里奈選手(←大野選手)、後半29分には宇津木瑠美選手(←田中明日菜選手)を投入し勝負に出ます。

後半ドイツは運動量が落ち、試合は日本がボールを回し、ドイツがシンプルなカウンターを狙うという構図に。
しかしドイツも攻撃陣はタレント揃いでボールが収まり、カウンターの精度が高いため、後半だけでCKを10本近く取られました。
そして、やはりセットプレー時のドイツの高さは脅威かお




試合が膠着の様相を見せ始めた後半42分。

カウンターからドイツがあっという間にペナルティエリア内に侵入。
ダムバビ選手に対して、最後はDFが3人で囲んでいましたが…
打たれたシュートがオウンゴールになってしまい、残り3分で痛恨の失点。
サッカーボール2-3

そして、後半アディショナルタイムには再びペナルティエリアで相手を倒してしまい、PKを決められ2点差に。
サッカーボール2-4

このまま試合は終了し、最終スコアは2-4。

最後の5分間での2失点で敗れてしまいましたが…
試合後の宮間選手のインタビューからは、これまでにはなかった攻撃の形ができてきている、という収穫も聞けましたきらきら
ただ、大儀見選手の言葉にあったように、ドイツのような相手にはなでしこジャパンの持ち味であるパスワークの精度をさらに上げて行くことが求められますね鳥の羽根
大儀見選手のようなフィジカルの強さも、なでしこジャパンの成長の一つのキーワードになるのではないかと感じました。


課題と収穫の両方が見えたこの試合、ぜひ7月の東アジアカップに繋げてほしいと思いますcandy☆