今日はキリンチャレンジカップ・なでしこジャパン×ニュージーランド女子代表戦ベストアメニティスタジアム(佐賀)が行われました日本代表ユニ(ホーム)ALL FOR 2010!きらきら

3月のアルガルベカップは若手中心で臨みましたが、今大会は澤選手、宮間選手、大野選手、安藤選手らベテラン勢が復帰。

対戦相手のニュージーランド(NZ)はFIFAランキング20位(日本は3位)。
日本は2011年ドイツワールドカップ(優勝)、ロンドン五輪(銀メダル)を彷彿とさせるメンバーが先発に名を連ねました。
GK 福元美穂選手、DFは右から有吉佐織選手、宇津木瑠美選手、岩清水梓選手、熊谷紗希選手。
MFは右から川澄奈穂美選手、澤穂希選手、阪口夢穂選手、宮間あや選手。
2トップには大儀見優季選手と安藤梢選手のドイツ組。


そして、九州で行われる初の女子日本代表戦!!しゃきーん



W杯と五輪のメンバーからは近賀選手、鮫島選手がケガで離脱していますが、その穴を埋めるべく、有吉選手(右SB)と宇津木選手(左SB)がサイドバックに入りました。
有吉選手は地元・佐賀出身きらり
アルガルベカップでは川澄選手がつけたキャプテンマークは、宮間選手の腕に天使の羽(左)
ケガから復帰した宇津木選手のスタメンは嬉しかったですねきらきら


台風4号が近づき、雨でスリッピーなコンディションの中、キックオフ台風



開始早々はNZが前線からプレッシャーをかけ、ショートパスをつないで日本陣内に攻め込みますが、次第に日本ペースに。
細かいパスでつなぎ、中のスペースを消されるとサイドから崩す。その外と中の使い分け、連携は息の合ったメンバーならでは花


前半21分、有吉選手のクロスに走り込んだ大儀見選手が右足インサイドに合わせて先制!!
ダイナミックなゴールでしたラブ
大儀見選手の持ち味の強力なキープ力、前線での献身的な守備はさながら、日本代表の本田圭佑選手にも重なりますきらきら

澤選手は献身的な動き、相手の攻撃の芽を摘む動きで誰よりも走り、シンプルなプレーでなでしこジャパンの攻撃の起点になっていました。
W杯の時は阪口選手が後ろ気味でバランスを取っていましたが、今日の試合では澤選手が下がり目で、前線の選手をサポートする形に見えました。
所属のINAC神戸でも、澤選手のゴールこそ多くはないものの、数字には見えない部分での攻守の貢献はすごいです。


続けて日本がチャンスを作り、26分には右サイド川澄選手のクロスに、今度は宮間選手が合わせます!
が、これはゴールの上。
お互いに特徴を知り尽くしているという、右サイドの川澄選手ー有吉選手の日体大コンビの連携も良かったですね上


しかし…完全に流れを支配していた日本に、予想だにしなかった出来事が起こります。


前半44分、宮間選手が2枚目のイエローカードで退場ウキャー!
それまで献身的に攻守で貢献していたキャプテンの退場…
戦力としてはもちろんのこと、この出来事が選手達に与えるメンタル面でのショックが心配でした…が!
世界の舞台で戦ってきた経験のある選手達だけに、その心配は不要でした手描きふうクローバー
レッドカードを示されて、即座にキャプテンマークを外し、ピッチを後にした宮間選手の背中は、無念さを秘めつつ、味方への無言の信頼を表している気がしました。


1人少ない状況で迎えた後半はGKが福元選手か海堀選手に替わり、中盤の澤選手、阪口選手、右サイドの川澄選手はそのままで、2トップの安藤選手が左サイドにスライド。
前半降り続いていた雨は、後半には止んでいました。


1人少なく、防戦を強いられる状況で、2点目を狙いにいくなでしこジャパン。


ボールを持たれる時間が長くなる中で、後半13分には澤選手に替えて田中明日菜選手、安藤梢選手選手に替えて大野忍選手を投入。
後半33分には川澄選手に代えて丸山桂里奈選手を投入。



1トップの大儀見選手にボールが収まらなくなり、攻め込まれる苦しい時間帯が続きます。

しかし、そんな中でも高い集中力で守備網を張り、宮間選手からキャプテンマークを受け取った岩清水選手が機を見て駆け上がり、田中明日菜選手が足元の技術を生かしたキープ力で攻撃の起点となり…

北京五輪やドイツW杯で超アウェイの中、開催国を下したなでしこジャパンの逆境への強さ。
その強さが試されるものはこういう状況でも同じだなぁと、改めて感じました。


それでも、時間が経つに連れて選手達の消耗が激しくなってくるのが伝わります。
雨で湿気をたっぷり含んだ空気は、あまりにも酷なコンディションぐすん

そして後半38分、一瞬の隙をつかれて中が空いたところで、サイドからのクロスをフリーで決められ、ついに1-1。
試合は振り出しに汗


さらにその後もNZの猛攻を受け続けるものの、最後までゴールは割らせず、1-1で試合終了。


求めていた勝利こそ手に入れることはできませんでしたが…


10人での戦いの中で、チャンピオンの「意地」が見えました。
高さを生かしたロングボールで攻めるスタイルから、パスで繋ぐサッカーを取り入れ、高いモチベーションで臨んできたニュージーランド。
中継の中で川上直子さんが言っていたように、ニュージーランドのような、体格の違う相手に10人で戦うという状況が滅多にないことを考えれば、本大会の良いシュミレーションになったとも言えますねcandy☆


26日から始まるヨーロッパ遠征での親善試合に行くメンバーは、今大会の25名から18名に絞られます。
それまでの合宿、そして今日の試合はサバイバルの場でもあります。

なでしこジャパン対イングランド
6/26(水)@英国
なでしこジャパン対ドイツ
6/29(土)@ドイツ

次戦のイングランドは、ドイツW杯で唯一敗れた相手。


90分間の中で、納得のいく勝利を持ち帰ってほしいです花


今日は朝から代表戦が1日で2試合!!
充実してましたねイエーイ♪