昨日は国際女子クラブ選手権の3位決定戦と決勝戦がありました!

前日にはリヨンの練習取材に行きましたギョ

練習の内容を見ていると、5対2の鳥かごなど、INACの練習と似ている部分が多くて興味深かったです。
あとは、リヨンの強さと言えば縦に速い攻撃と各選手の身体能力を生かしたサイド攻撃もありますが、動き出しの初速を高めるメニューや、10メートル単位での加速力を高めるメニューなど、その恵まれた身体能力を最大限に生かすためのメニューも。



マリノスとリヨンは下部組織の選手育成と強化を目的に提携していることもあり、練習場はマリノスタウンでした。

そういえば、ユニフォームのトリコロール(赤・青・白)はマリノスもリヨンも共通していますねトリコ☆トリプルハート



そして昨日、待ちに待った3決&決勝当日!

まず、3位決定戦は日テレ・ベレーザ×キャンベラユナイテッド(オーストラリア)。
ベレーザがボールポゼッションを高めるものの、ラストパスのミスからカウンターを受ける場面も。

しかも、キャンベラは背の高い選手は多いものの、高さやスピードを生かすロングボールを多用せずに比較的ボールを繋いできたこともあり、リズムを掴み損ねたことはあったのかもしれません。




7分、右サイドを突破され、クロスを決められて0-1。

しかし、ベレーザは11分 、右サイドのFKを跳ね返され、田中美南選手がクロスを上げると、上がっていた岩清水キャプテンが決めてすかさず1-1サッカーボール
その後、小林弥生選手の負傷離脱もあり、ゲームメーカーを一人失ってしまったのは痛かったですね…ハート

前半33分、中央のスペースを使われ、裏に出たスルーパスを決められ1-2と再びリードを許します。

しかし、その9分後には伊藤香菜子選手のミドルシュートで2-2!サッカーボール
魔法の左足ですね。ビューティフルゴールでした!

2-2と前半だけで4ゴールが生まれましたが、後半も白熱の攻防が続きます。

後半21分、カウンターから左サイドのスペースを突破されて、スピードのあるヘイリー・ラソ選手に決められ2-3。
しかし!!

後半33分には左CKからの混戦を永里亜紗乃選手が身体で押し込み3-3サッカーボール

そして、試合はアディショナルタイムに突入。
ドローならPK突入でしたが、右CKからの混戦を岩清水選手が押し込んで、4度目の正直!!
キャプテンの勝利への気持ちのこもったゴールが決勝点となり、4-3でベレーザが3位の座を勝ち取りましたakn

そして…
続く決勝戦は、素晴らしい名勝負になりました。

最強女子クラブを決める対戦ということで、お互いに個人能力の高さはもちろん、代表戦よりも連携が熟成している部分もあり、攻守の切り替えが速く、リズミカルな攻撃が展開されました。
前半はINACペース。
選手間の距離が近く、コンパクトに組織立った守備でボールを奪い、INACが1タッチ、2タッチのパスワークでリヨンゴールに迫ります。

なかなかゴールネットは揺らせず、リヨンの時間帯もありましたが、前半39分に試合が動きました。
右サイドからの川澄の右足シュートから、ゴーベルヤネズ選手がボールをヒールで落とし、走り込んだチ・ソヨン選手が左足でゴール左隅に決め、先制!1-0サッカーボール

ピッチの選手の喜び方はもちろん、ベンチからスタッフ全員が飛び出す喜びぶりからも、この試合の緊張感と勝負にかける意気込みが伝わってきました。
その後もチャンスを作ったINACでしたが、僅かに枠を逸れるなど、追加点はならず。

逆に後半、点を取るしかなくなったリヨンがラインを高く上げて前からプレッシャーをかけてきたため、押され気味の展開に。
リスクをかけてきたリヨンに対し、INACは裏のスペースを狙いますが、抜けたと思っても、185センチのルナ—ル選手の長い足が伸びてくるためおののく決定的なチャンスには至りません。

そして、ついに80分、そのルナール選手からのロングフィードを右サイドのゴールライン手前で絶妙なトラップで足下に収めたフランコ選手がシュートを決め、試合は振り出しに。スコアは動かないまま90分が終わり、試合は10分ハーフの延長線へ突入。

そして、延長後半2分、攻撃に枚数をかけてきたリヨンに対し、ペナルティエリア内でPKを与えてしまい、キャプテンのボンパストール選手に決められ勝ち越しを許します。


その後も最後までゴールを狙い続けたINACでしたが、国内リーグで53得点3失点というリヨンの堅守を崩せず、1-2でリヨンが国際女子クラブ選手権の第1回目の女王の座に輝きました王冠


日本開催でぜひ日本のクラブに勝ってもらいたかったことはあり、結果は悔しくもありますが、それにしても素晴らしい110分間でしたcandy☆
歴史的な第1回目の大会の決勝戦でもあり、あの現場にいられたことが、かけがえのないことだなぁと思えるほどに花




さすが欧州チャンピオン、強かったです。
そして、表彰式の喜び方が本当に嬉しそうで、このタイトルにかけていた想いも改めて実感。

パトリス・レール監督のもと、スタッフ、選手が非常に一体感のあるチームでした。
昨日は大滝選手は出番が残念ながらありませんでしたが、あの中でプレーするということがいかにレベルアップにつながるか、見ていて分かる気がします。



「これまで先制される経験がほとんどないので、先制されたら2点、3点と失点を重ねる可能性があります」
と試合前に大滝選手が話してくれましたが、確かに、失点した後のリヨンは、青嶋さんの実況にも合った通り、「なぜ?」という「?」マークが浮かんでいるような、戸惑いや焦りも感じられました。
ただ、そこで自分たちを見失わずにしっかりと最後までリヨンのサッカーを徹底して表現し、勝ち越したというところに底力を感じました。

一方のINACも、失点した後も焦ることなく、ピッチの11人が状況をよく見て、チャンスを見逃さずに攻撃を続けました。
国内リーグでも、基本的に相手に合わせるリアクションサッカーではなく、自分たちのスタイルを徹底する両チームですが、昨日の試合では相手の特徴や出方をしっかりと見極めた上での駆け引きや、その中でストロングポイントを最大限に生かそうとするプレーも見られて、本当に、大満足でした!


選手の皆さんの言葉にもありましたが、ぜひ、この大会が来年、再来年と続き、いずれは男子のクラブワールドカップに匹敵する女子の大きな大会になればいいなぁと思いますcandy☆きらきら

寒い中、応援に会場に駆けつけた皆さん、お疲れさまでした手描きふうクローバー


録画でももう一度見ようっとTV

今日の17時~は名越康文のKEY OF LIFE ぜひ聴いてくださいね~ヘッドホン