邂逅

希望という名の旗を振って
僕らはどれだけ行けただろう
夢へと向けた羅針盤を
互いの真ん中に置いて

幾多の嵐を乗り越えて
日出づる姿に胸を震わせ
僕らはどれだけ近づけただろう

別れは突然訪れた
人生の風向きはそれぞれに
無責任や思い上がりな言葉で会話できなくなった時
目的地は霞んでしまった

君が悪いんじゃない
僕が悪いんじゃない
僕らは仲間だ
どんな決断も
ありがとうでしか言えない

あれから5年が過ぎた
君が何をしてたか 
風の便りでくらいしか知らない

偶然にも明日
久々に集まることになったんだ

久々に
ちょっとだけ船を走らせよう
思い出に浸れるだけの時間があればいい
自由な風に身を任せ
方角なんて気にせずに

笑って明日を過ごそう
ただただ笑って 笑って 笑って
あの別れの日
僕は下を向いていただろうから
ちゃんと顔を見れていなかっただろうから
ありがとうとちゃんと伝えきれていなかっただろうから

ここから先はまたそれぞれだ
共に歩む道がなくなっても
君と過ごした日々はいつだって
僕の背中を励ますだろう

僕らはまだ未熟な少年
生きるという孤独な旅の
果てに何かを信じている