とうとうGLASS TOPの小林佳として最後のブログを書く時がきてしまった。

このブログが立ち上がった時、そんなことはないだろうけどと思いつつ、

万が一GLASS TOPが終わる時は最後のブログのタイトルは‘GLASS TOP’と決めてた。

そんな日が本当に来てしまったね。

最後のブログ‘GLASS TOP’、書きます。

 

 

2004年11月に渋谷TAKE OFF 7でなんとなくライブ出演したのがGLASS TOPの始まり。

偶然の縁で集まった5人でスタジオでセッションしてて、

合わせてるだけもつまらないから一回くらいライブやってみようかって、

そんな感じの最初だった。

だから最初も何もそれで終わるはずだった。

そのライブに当時やってたバイトの仲間やら友達やらが大勢駆けつけてくれて、

そのことがイベンターさんに興味持ってもらえたっていうのが本当のところ。

実際はたぶん音楽もそんなに評価されたわけでもなくて、

それだけ集客したら他人から声かかるよねってだけの話だったと思う。

でも僕らも若かったし何も知らなかったから。

目の前に人参ぶら下げられたら‘それ、やります’ってノリになるし。

そうやってなんとなくライブ活動ってものがスタートした。

 

ただ今思い返せば最初からかなり恵まれた環境でやらせてもらってた。

活動開始して半年も満たない間に渋谷CLUB QUATTROっていう大舞台も踏めた。

一つ上のステージに立てたことがバンドをやる喜びとか野心とかに繋がった。

トントン拍子で次は渋谷O-Eastって場所が待ってて。

よくもまああんなにそこでやってたなと今は思うほど、ある意味裏技で大ステージでライブすることができてた。

このステージに見合うアーティストをまずは目指そうって思ってた。

がむしゃらだった。

若かったからできたしいろいろ知らなかったからできた。

でもそれでいい。

大事なのはバンドが想いや情熱を共有できてるかどうかだから。

世の中の常識や理屈なんて関係ない。

 

そうやっていく中で、

良い時もあったし悪い時もあったけど大手のメーカーさんがついてくれて夢にかなり近いところまで行けた。

あともうちょっとってところで東日本大震災があって。

流れが止まってしまって。

こればっかりは運もタイミングも全部が一部だから。

ifはない。

僕らが歩んできた道がGLASS TOPで歩めた一つしかない道だったんだと思う。

 

ファイナル公演に向かっていく日々で、特に最近、

初めてこの20年間を振り返った。

これまでは今から未来しか見てなかった。

振り返って考えた時、ざっくり僕らが結果出せてたと思える時期ってきっと3年くらいなもんで、

残りの17年間はもがき苦しみながらって感じだったように思った。

今を良くしたいと日々過ごしてきたからいつが良くていつが悪くてなんて考えたことない。

もちろん結果が付いてくることをいつも望んでいたけど、いつだって理想通りとまではなかなかいくものでもなかった。

それでも自分にとって意義があったのは苦しかった17年間の方なんだと思う。

苦しい時こそ人のありがたさに気付けたし優しさに触れた。

うまくいかないから成長しよう、もっと変わろうって励めた。

それは自分にとって人としての成長に繋がった。

それとともに生み出す音楽も広がっていった。

 

もちろんその時その時でのファンの存在は大きかった。

誰からも支持されなければいつだってやめれたんだから。

やめるきっかけなんて腐るほどあった。

誰かが自分たちの音楽で喜んでくれるなんて、それ以上の喜びはない。

綺麗事に聞こえるかもしれないけど、目に見えない成功ってものなんかより、

目の前で喜んでくれる姿を見れる方がよっぱど価値があった。

エネルギーになった。

だから続けてこれた。

それはちゃんと僕らが活動してこれた大きな理由だった。

感謝しかない。

 

 

初めて憲治がリハーサルスタジオに来た時、鍵盤プレイヤーが来ると聞いていたら当時の憲治は全く鍵盤弾けなかった。

でもなぜか、最初から僕には気の合う人間に思えた。

憲治という人間が面白かった。

打ち上げでもツアーをみんなで回る時もバンドの中の主役はいつも憲治だった。

弾くというところはまだまだだったけど憲治のセンスは最初から特別だった。

僕はそのことに誰よりも早くから気付いてた。

活動していく中で憲治もどんどん成長していって、

僕らはバンドの中で音楽を生み出す役割を担ってた。

僕が曲を書いて憲治がアレンジしてGLASS TOPの音楽になった。

今となっては多くの人が憲治の才能やセンスを知ってるだろうけど、

僕は可能性の段階から分かってた。

そのことには自負を持ってる。

 

僕は特別な才能は持ってない。

それは活動してきてたくさんの素晴らしいミュージシャンを目の当たりにして散々思い知らされた。

それでもGLASS TOPの小林佳でいる時は少し自信が持てた。

僕の足りない要素を憲治が補ってくれてたから。

GLASS TOPで音楽する時光を放てるような感覚があった。

そしてGLASS TOPじゃなきゃ僕の音楽魂は燃え上がらなかった。

GLASS TOPの音楽が一般的に良いのか良くないのかは知らない。

僕にとって憲治と作り出す音楽がいつだって一番しっくりきた。

そのことは20年間変わることはなかったし増えてく一方だった。

 

数年前から憲治の愛情と情熱が二人の真ん中に無いと感じるようになった。

最初は活動のこといろいろ提案を続けていたけど、憲治の反応で自分自身傷つくことも多かった。

だから傷つかない方法をとるようになっていった。

そうやって少しずつ距離が生まれた。

それでも音楽さえあれば一つになれる、そう思ってた。

実際演奏をすれば会話はなくともいつだって通じ合えるし二人だけの世界を生み出せる。

良い曲だっていくらでも生み出せる。

でもズレた違和感は開いてく一方だった。

 

そんな時コロナ禍があった。

皮肉なことにコロナがあったおかげでGLASS TOPとして何かをやる大義名分が生まれた。

配信で毎月ライブをやる日々があった。

コロナ禍が明け正常な日々に戻った時、二人の間にもう理由がなくなってた。

愛がない、情熱がない、

それなら理由がなきゃいけない。

でもそもそもが間違い。

愛がなければ情熱がなければ何をやっても意味がない。

このことは憲治批判じゃなくて。

GLASS TOPをやることが正解ではないから。

ただ寂しかったっていう話。

僕はどんなに活動が小さくなろうと活動が緩くなろうと、

二人なりのその時のベストを見つけて一緒に音楽をやれる場所を残しておきたかった。

 

憲治には憲治の想いがあって、

憲治から見た僕は最悪な人間かもしれないし、

だから何が悪いとか原因がどうのこうのって話はどうでもよくて、

僕自身憲治の今後の方向性を尊重したいと最後は思った。

だから僕らは終わるしGLASS TOPは終わる。

GLASS TOPは僕のもので、憲治のものだから。

ただ一つだけ最後の活動は付き合ってもらうよって。

僕一人でどんなにGLASS TOPの顔をしてもみんなが望んでるのは二人のGLASS TOPだから。

憲治がいなきゃGLASS TOPじゃない。

そしてなんとなく終わるのは違うと思う。

これまでお世話になった人達や応援してもらってきた人達がいるから。仲間たちがいるから。

どんなにボロボロの姿でもそのままで恥を晒さしてこうべを垂れなきゃいけない。

それがけじめ。ちゃんとした終わり。

僕らの新世界はそこから始まる。

 

今一番寂しいのはこうやってもう憲治のこといろいろと思わなくなってしまうってこと。

無関心って寂しいから。

好きな人ほど気になるし言いたくもなるし時にはむかつくし。

でもそういう感情が生まれるっていうのは愛情の裏返しだから。

そうやってもう向き合えなくなることが今回の活動終了にあたって一番悲しいことかな。

ただたくさん憲治にはもらったからね。

楽しい時間、一緒に作った音楽、重ねてきた想い、

最後は何よりもそれに感謝して。

最後一緒に音鳴らして。

そして憲治のこれからの幸せと成功を願って手を振るよ。

 

明日が最後。

もちろん普通じゃ全然ない。

思いっきり気負ってやるのもいいのかもね。

最後なんだから。

誰かにとっての新世界を照らす最後の光を残したい。

もうその光を目にして見ることはできなくても、

思い起こせば誰かの胸の中で光る光。

僕らが20年やって来たことは誰かと感動を分かち合うことだった。

最後にGLASS TOPらしいこれまでで一番の感動を残せたら。

 

 

20年か。

すごいな。

長かったのか短かったのか、それさえもよく分からない。

不思議なもんでライブのシーンとか全然浮かんでこないんだよな。

もっとそれ以外、日常の方ばかりが浮かんでくる。

GLASS TOPは僕の人生で、GLASS TOPで出会えた人は僕の日々を豊かにしてくれた。

幸せだったな、本当に。

GLASS TOPをやるために犠牲にしたものもあったけど、

GLASS TOPをやったから得られたものがもっといっぱいあった。

大好きな人たちにたくさん出会えた。

僕の人生を照らしてくれて、本当にありがとうございます。

 

 

最後となるとどういう書き終わりが良いのか分からないから、

いつも通り、結局今の気持ちをそのままに書きました。

これまでもブログはずっとそうしてきた。

その時の想いをありのままに書くようにしてた。

見返すと前と言ってること全然違うじゃんとかもきっとあったと思うけど。

それもリアルだった。

日々悩みもがきGLASS TOPとして前進してきた。

だからブログ書くときに想いが溢れちゃうことも多かったね。

読みづらかったりもしたと思うけど、

付き合ってくれた方には心から感謝を。

これまで読んでくれてありがとうございました。

 

 

GLASS TOP小林佳のAmeba official blog‘日陰に咲く’。

自分の気持ちを全部吐き出せる場所でした。

ここでバンザイします。

 

そして明日は最後のGLASS TOPライブ。

もう二度と経験できないライブになる。

僕の全部をステージに込めます。

僕がどれだけGLASS TOPのことを愛していたか、

僕がどれだけ憲治のことを誇りに思っていたか、

証明してみせる。

 

これが最後の光。

あなたの新世界に向けて届けます。

 

 

長い間お世話になりました。

ありがとう。

そしてさよなら。

 



 

 

 

■2024年11月9日(土)

新宿ReNY

GLASS TOP FINAL ONEMAN 「新世界」

前売5500円/当日6000円(D別)

開場18時30分/開演19時00分/終演21時00分

 

①会場限定チケット(販売終了)

② プレイガイド e+(販売中)

e+購入URL= https://eplus.jp/sf/detail/4049630001-P0030001

③予約フォーム(11/8 23:59まで受付)

glasstop.jp/ticket.html

 

★当日入場順

①→②→③

 

 

●当日入場に関して

・チケット購入済み・発券済みの方はチケットの方お忘れなくお持ち下さい

・チケット種類により入場順が変わりますのでアナウンスに従ってご入場下さい

・受付入り口、一般者用と関係者用とで分かれますのでご確認の上お並びまたはお通り下さい

・入場時受付にて混雑が想定されますので開場時間に合わせお早めのご来場をお願い致します

 

 

●物販に関して

・本公演限定のファイナルグッズ販売致します(Tシャツ、タオル)

・ファイナルSALEとしてこれまでのアルバムCD,ライブDVD(いずれも)1枚につき¥1000均一でお買い求め頂けます

・¥2500以上物販購入頂いた方に新世界セットリストカード(サイン入り)をプレゼントします(枚数限定)

 

 

●事前物販/事前チケット引換に関して

公演当日は「14時10分~14時50分」の間に事前物販/事前チケット引換時間をご用意致します。ご利用下さい。

 

※本時間帯はエントランス部分を解放致します

※物販の事前購入、取置きチケットの引換え等が行えます

※夕方公演の進行上、急遽お時間が変更する場合がございます。ご了承下さい

 

 

●スタンド花(贈花)に関して

スタンド花の規定は以下となりますのでお送り頂ける際はご確認の上よろしくお願い致します↓

【サイズ】

幅1m、高さ2m、底辺(スタンド足部分)40cm×40cm 程度のものでお願いします。連結は受け入れできません。

 

1基独立のものでお願いします。

 

付属品もご遠慮ください。(例:ベンチ・椅子・イーゼル・バルーンボックス・敷物など)

 

基本的にお花屋さんの納品後、会場スタッフでも移動可能なものとお考えください。

 

【指定到着日時】

11月9日(土)10:00〜14:00

 

【場所】

新宿ReNY

〒160-0023 東京都新宿区西新宿6丁目5−1 アイランドホール 2F

 

 

【ファイナルグッズ販売】

FINAL公演限定グッズ販売致します

当日会場物販席にてご購入下さい

・新世界Tシャツ(S,M,L) 各¥4500

・新世界タオル ¥2500

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