ソールサーファー | ~こいぬにも分かる 精巣腫瘍サバイバー K(ケイ)のBlog~

~こいぬにも分かる 精巣腫瘍サバイバー K(ケイ)のBlog~

「20歳で精巣腫瘍サバイバーに選出!」
K(ケイ)と申します。
現在31歳。精巣腫瘍代表歴11年目となりました。
11年経った今だから言えること、今だから考えられること、等々。
気持ちそのままに、自然体に、自分の「道」を綴っていきます。


~こいぬにも分かる 精巣腫瘍サバイバー K(ケイ)のBlog~
先日見に行ってきました。
いやぁ、レビューの評価が高いのも分かるなぁ。
素晴らしい映画です。
そして、彼女は実在します。実話に基づく話です。

...

これから見に行く方は、ちょっとネタバレになるかもしれません。

何がすごいって、
彼女の持ってる前向きさと、
そして、彼女をサポートする家族の暖かさと、心強さと。

きっと「上映時間:1時間46分」には収まり切らなかった、
色んな感情や葛藤は、あったと思います。
と言うか、今も抱いているかもしれません。

でも、
悩んでいても仕方がない、今やれる事からやっていこう。

この考え方は、どんな病気や障害にも言えるんじゃないかな。
後ろ向きに考えても、何も事は進まないんですよ。

だって、自分の病気や治療なんて関係なしに、
1日が始まり、
朝は来るし、
みんなは会社や学校にいくし、
お腹は空くし、
気づいたら、綺麗な夕焼け空やし。

地球は回るんですよね。

何かそれって、
最初は、すっごい寂しいし、無力感というか、
自分が特別な存在やと思ってたから、凹むんですが。

でも、
俯瞰というか、ちょっと離れて自分を見たときに、
そう、客観的に見たときに、
今やるべきことはなんなのか、って考える事が出来てきて。

治療を受ける、手術を受けるってこと以上に、
1日を楽しく生きるとか、
1回は人に親切にするとか、
「ありがとう」って言うとか。

そういう事の積み重ねで、
きっと人生は、ポジティブな方向に動き出していくんじゃないかなって。

そして、
その前向きな姿は、
知らぬ間に、他の人たちの心を打ち、
その人たちの生きる勇気を与えるまでになる。
当事者が思っている以上にね。



・・・病院からの帰り道、父母が車内で話すシーン、

「これから、どうしようか。。」と、悲観する父親に、母親が答える。

「上の子を産んだ時も、初めは何も分からなかった。それと一緒。
 これからも日々を積み重ねていくだけよ。」

いや、その通りやと思いました。


映像も、めちゃ奇麗ですよ。
舞台は、HAWAIIです。