歴史もの、といっても、『太平記』あたりは結構時代が古く感じたので(鎌倉よりは新しいんですけどね・・・・・・)、
- 信長 king of zipangu
- 琉球の風
で、戦国時代に戻ってくるとちょっとホッとしたり。
『king of zipangu』は、なんとなく画期的な気がしました。
まず、オープニングを何気なく聞いていたら、突然
〽︎おお〜闇の彼方〜
聞け〜よ〜星の歩み〜月の歌〜
未知なる海〜に辿りつか〜ん
と朗々たる声で歌い上げられて呆気に取られます。
『獅子の時代』でダウンタウンブギウギバンドが 〽︎あ〜繰り返す〜時を〜見逃すな〜 と歌ってはいましたが、あれは確か挿入歌だったような?
とにかく何やら宗教めいたオープニングで始まって、語りもまたルイス・フロイスによるもの。
毎回、フロイスが「アテブレーベ オブリガード」と終わりのご挨拶をしてくれました。
この『king of zipangu』では、名優・緒形拳の息子である緒形直人が主演し、その右腕である池田恒興を的場浩司が演じるなど、大河も世代交代したなあという感がありました。
台詞回しも好きで、助詞をちょっと省いたりするのが古風な感じになってよかったんです。
最近の時代劇は台詞も現代風で、それはそれでいいんですが、わたしの好みはちょっと古風な感じかなあ。
そして、なんと言っても、平幹二朗の加納随天。
怪しさ大爆発で、『武田信玄』の八重を上回る快演でした🤣。
この『king of zipangu』に続く形で始まったのが、『琉球の風』。
『king of zipangu』で秀吉を演じた仲村トオルがそのままの役で初回に登場、時代背景がよくわかりました。
初の琉球モノで、わたし的には面白かったです。
ただ、主演の東山紀之と原田知世の主役カップルが優等生すぎて、渡部篤郎や工藤夕貴のほうが魅力的に見えたのは残念でした。
あとは、うしゅがなしーめ(御主加那志)役の沢田研二が、なんだか物悲しい雰囲気でよかったです。
半年で終わったのはちょっとがっかり。
あ、主題歌は先ごろ亡くなった谷村新司が歌ってましたね。
けっこう好きだったけど、大河っぽくはなかった・・・・・・かな?
『琉球の風』が半年で終わったので、
- 炎立つ
- 花の乱
の二作で一年半、という変則的なサイクルになりました。
『炎立つ』の最初の方は、佐藤慶の坂上田村麻呂と里見浩太朗のアテルイとの戦いなんかがあって、ちょっと異彩を放っていました。
『花の乱』は、先代の市川團十郎の足利義政と三田佳子の日野富子夫婦の若き日を、当代の團十郎とまだ少女だった松たか子が演じていて、初々しくて上品で可愛らしかったのです。
やっぱり梨園の子たちは違うなあ、なんて思っていたのですが、大人になると色々ありますよね🤣
萬屋錦之介の山名宗全と野村萬斎の細川勝元がよかったです。
萬斎が素敵すぎて、近鉄アート館へ狂言を見に行ったら、かぶりつきの席で謡曲隅田川を見ることになり、あまりの美しさに度肝を抜かれて帰ったのを覚えています💦
以来しばらく、萬斎がモデルを務めていたIBMのAS400のポスターを自室に貼って、日々ご尊顔を眺めておりました。
『花の乱』でようやくきっちり年末終了のリズムを取り戻した大河ドラマ、次の年は
- 八代将軍吉宗
でした。
このドラマで秀逸だったのは、梅雀さんかなあ。
名演でした。
このあとは、
- 秀吉
- 毛利元就
- 徳川慶喜
と続くのですが、
ここらへんで良かったのは『毛利元就』でしょうか。
森田剛くん演じる元就の少年時代が、なんとも凛々しかったです。
そこからいきなり橋之助さんの元就になったので、違和感ありまくりでしたが🤣。
すぐに「しおしお」しがちな元就が、女性陣にお尻を叩かれながら大事を成し遂げていくのが面白かったです。
松坂慶子がドーンと貫禄を見せ始めたのもこの頃からですね。
あ、見た目の問題ではなくキャラクター的にです。
見た目で言うと、わたしは『江戸を斬る』のおゆき役の松坂慶子が大好きだったんですが、思えば10代の少女時代の頃の彼女は、結構ドーンと力強いルックスでした😅。
年頃になってスリムになり、『愛の水中花』なイメージが定着しましたが、『篤姫』あたりからの貫禄たっぷりな松坂慶子も好きです。
元就の三人の息子たちが、長男・上川隆也、次男・松重豊、三男・恵俊彰というバラバラそうな取り合わせなのも面白いですね。
『毛利元就』の翌年の慶喜までは見ましたが、その次の年の4月に遅まきながらわたくし結婚いたしまして、夫が『特命リサーチ』を見たがるもので、『元禄繚乱』〜『武蔵』まで大河ドラマをお休みしたのでした。
その4へつづく↓