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競馬について触れたついでに。
わたしは、丙午(ヒノエウマ)の生まれだ。
十干がヒノエで、十二支がウマ。
自分の生まれ年、十二支は大抵人が知っていることと思うが、十干のほうは普通知らないに違いない。
うちの親たちだって、旦那だって知らないだろう。
十干十二支組み合わせは、10と12の公倍数である60年ごとに巡って来る。
わたしが生まれた1966年が丙の午だが、その60年前の丙午はの年には、わたしの母方の祖父母が生まれている。
こんなサイトをみつけた。↓↓↓
なぜ丙午だけが取り沙汰されるのかといえば、丙午生まれの女性は気が荒く、「亭主を食い殺す」という迷信があるからだ。
だから、丙午の娘は嫁の貰い手がない、なんて昭和の頃にはまだまだそんなことが言われて、「産み控え」があった。
昭和41年生まれがその前後に比べて人数が少ないのは、そのためである。
では、丙午の女が「亭主を食い殺す」なんてひどいことを言われるのはなぜか。
それは、ヒノエもウマも、火の属性だからだ。
丙(ヒノエ)、丁(ヒノト)は、火の兄、火の弟であって、火の性を持つ。
カノエなら金の兄、ミズノトなら水の弟、といった具合に属性があるのだ。
ウマもまた、火の属性。
つまり、ヒノエウマは、最恐激しい火と火の組み合わせということになる。
男ならいいが、女はちょっと…と昔の人は考えたのだ。
男女の産み分けができる時代でもないから、丙午の年に女の子を産まないためには、出産自体を避けるしかない。
それで、産み控えがされたというわけだ。
我が家は、祖母とわたし、ヒノエのメスウマ2頭いたのだが、さてどうだろう。
銀行員だった祖父は70で亡くなり、祖母は94まで生きた。
わたしの旦那も銀行員で、いま60代だが、今のところ大きな病気はない。
さて、そんな丙午の話題が出ると、必ず引き合いに出されるのが「ゴウノトラ」である。
なにせ、丙午の女は、現在、昭和41年生まれしか存在しないのだ。
その前の明治39年生まれは流石にいないだろう。
なので、「わたし、丙午で…」という話題になると、それが同級生の集まりでもない限り、決して「あ、わたしもわたしも」なんて声は出ない。
AB 型なんです、というのとはワケが違う。
そんな時、丙午への対抗馬として世間が挙げるのが、ゴウノトラなのだ。
ゴウノトラも気が強いことで知られている。
でも、ちょっと待って。
ゴウノトラって何?
寅年なのはわかるけれど、ゴウって?
十干でないことは確かだ。
剛のトラだろうか?と若い時には思ったが、それなら虎なんて基本的に猛獣で「剛」のイメージだから、12年ごとにみんな「ゴウノトラ」と言ってもよさそうだ。
しかし、そうでもないらしい。
とまあ、世間的にはあまり言葉の意味は関係なく、あの子はゴウノトラ生まれらしい、ということを言うのだが、もちろんそれにちゃんと意味があるのだ。
一般に「ゴウノトラ」と呼ばれるそれは、正しくは「五黄の虎」なのである。
九星気学というのを聞いたことがあると思う。
一白水星とか七赤金星とかいうあれだ。
五黄は土星である。
このサイトの表がよく分かる。↓↓↓
これによれば、五黄土星の寅年は、1986年と2022年。
一昨年生まれた子供たちが、ゴウノトラ生まれであり、次は2058年ということになる。
9と12の公倍数だから、36年に一度巡ってくるわけで、1950年生まれの人もまだお元気だろうし、ひょっとしたらその前の1914年生まれの人もご健在かもしれない。
3〜4世代も存在するとなれば、60年に一度のヒノエウマに比べてゴウノトラはそれほどレアではないように思える。
やはり、ヒノエウマは特別視される存在ということになるだろう。
そんな丙午も、ついに60年が巡ってこようとしている。
再来年、2026年だ。
つまり、わたしは還暦ということになるが、やっと同じ属性の仲間が増える。
火と火、ダブルファイヤーで「炎」の属性とでも言ったらいいのか。
少子化とは言え、いまや男女差別云々する時代でもなし、丙午ゆえの産み控えが起こることは考えにくい。
炎の女子が一気に増える。
なんだか心強い。
世の草食男子たちも、炎の馬に食い殺されている場合ではない。
これからの時代を担う、若い丙午たちの誕生が楽しみだ。