コペンハーゲンオークションは本日最終日を迎えます。

 

オークションの6日目(6月26日)あたりから、オンラインオークションの参加者が減ってきて、売却率が毎日落ちてきています。

 

オークション会社の指値が、2週間前のsagaオークションレベルである事から、既に昨シーズンの2倍以上の値段になっている品物を、売れてもいないのにこれ以上はとりあえずいらないという判断が働いていると思います。(毛皮は卸で、早くても8月からしか売れない。)

 

既報の通り、オークションで買っているのは圧倒的に中国で、彼らは実需用ばかりでなく、投機目的でも買っているのですが、中国以外の国は、実需での動きが韓国、ロシアマーケット以外は低調なので、投機目的では一切買っていない筈です。

依って、買う人が減っているのだと思います。

 

日本は、感受性の豊かな国民ですので、美しいものを理解する人が多くいます。外見の美、内面の美、絵画の美、音楽の美、香の美、料理の美。

 

毛皮の美については、見た目の美は知られていますが、触れて分かる美については、毛皮に触れた事がない人には分かりません。

(日本で毛皮が売れるようになったのは、1970年代からですので、まだ50年程の歴史しかありません。)

 

私は男で、それこそ毛皮とは全く接点のない生き方をしていましたが、ひょんなきっかけで毛皮の会社に就職し、そこで初めて毛皮に触れて、すっかり虜になりました。

 

初めは、動物の命がかかっている事から、ある種の恐怖感を持っていたのですが、毛皮動物の主な産地や養殖地を知り、それらの土地を訪れて、その地の人々の生活を支えているのが、毛皮産業である事を知り、人には人の生活があり、皆生きる為に知恵を絞り、努力をしている事を理解しました。

 

今、日本は捕鯨を世界から悪と言われ、商業捕鯨は出来ませんが、日本人は鯨によってたんぱく質を摂り、生きてきた人種です。それを牛や豚がいるのだから鯨は殺すな、と主張する西欧の勝手な理屈に負けているのです。負けてはいけません!!

 

他人を慮る(おもんばかる)事が、平等の基です。自分の信じる理屈を他人に押し付けるのは、差別です。(自分の方が絶対に正しいという感覚は、宗教、教育、風習から出る物で、他人に対する優越感から発します。)

 

SNSの発達で、匿名性が高くなって、自分勝手で、他人を慮(おもんばか)らない人が増えているのが大いに気がかりです。少なくとも自分はそうならずに、他人を尊重し、平等を貫きたいと思います。