人間は動物の中の、サルの一種です。太古の昔は、他の動物と同様に、裸で暮らしていました。人間は、毛が少なかった為温帯から熱帯にしか生息できず、又、四つ這いで走ってもあまり早く走れなかった為、他の大型の動物に捕まり、食べられる確率が高かったようです。
そのうちに四足歩行から二足歩行に利便性を感じたようで、その事により、脳が発達していったようです。大きな肉食獣に食べられたくない事から、木の切れ端などを使い、追い払おうとしているうちに、尖ったもので相手を倒せたのでしょう。そこから武器を作り出し、剣のような物や重い槍のような物で、自分より大きい動物を倒せるようになっていった筈です。
それ以前は、小動物や木の実などが人間の食糧でしたが、大型獣を倒せば一気に大量の肉が手に入ります。ですから、人間は群れを作るようになり、集団行動するようになります。
ある時、落雷により、木などが燃えたのでしょう。すべての動物は火を恐れますが、人間はその火に近づき、肉を焼いてみたら、とてもおいしい事が分かり、火を使うようになりました。
肉を焼くことにより、ある程度の保存も出来るようになり、食べる為だけの狩猟に明け暮れる必要から解放されます。この段階で、肉を食べた後に残った毛皮の利用も思いつきました。
身に着けるのです。毛皮は暖かいので、ちょっと寒い所にも行けるようになり、狩猟の範囲も広がりました。人口の家を作ったのもこの頃です。それまでは、洞窟や平原、山間で過ごしていたのが、食料の備蓄もあり、群れの中から家族も出来て、外敵からも身を守れます。
人間は更に脳を活用し、言語を作り出し、それにより過去にあった事を伝える事を覚え、
その後、文字を作り、文字で過去を伝えるようになっていったのです。それが人間の文化、文明となったのです。
我々の祖先の歴史を思う時、悠久の努力に感嘆するばかりです。