東寺の南大門を入って左側には八幡宮があって、反対側の東側を見ると、
国宝の五重塔が、そびえ立っています。外国人のみならず日本人でも
観光客なら「おおぉぉぉ~」って言うところですが、うん?その前に石の鳥居が
あって、神社があるではないですか!
鳥居と拝殿の扁額には「八島殿」と書かれています。手前の案内板には
ご祭神は、地主神とも大己貴神(おおなむちのかみ=大国主命)ともって、
ええかげんな!
地主神とは、その土地を守る神様でその土地になにか変化を加えるときに
祀る神様です。今では、氏神や産土神(うぶずながみ)とも融合して曖昧な
神様になっています。
さらに案内板には、「八島社」とは「わが国を大八州瑞穂国と言う・・・」
えっ?古事記では「大八嶋國=大八島国」、日本書紀では「大八洲國=
大八洲国」で、「瑞穂」って、なにを間違って付け足しているのでしょうか?
それを言うなら「豊葦原瑞穂国(とよあしはらみずはのくに)」くらいか?
伊耶那岐命と伊耶那美命が最初に産んだ八つの島が古事記と日本書紀と
違っているのをご存知ですよね?
古事記の順番は「淡路島」→「四国」→「隠岐」→「九州」→「壱岐」→「対馬」
→「本州」ここまででちょうど8つの島で「大八嶋國」なるほど!
では、日本書紀は「淡路島」→「大日本豐秋津洲」→「四国」→「九州」→
「隠岐・佐渡島」→「越洲」→「大洲」→「吉備児島?」(他に「一書曰」が5つも)
「大日本豐秋津洲」は「本州」なのか?「越洲」「大洲」ってどこ?「淡路島」は
数に入れないとか、双子の「隠岐・佐渡島」は、別々に数えるとか、色々と我々
素人達は、これで一杯呑めるってことですわ!(爆)
なお、弘法大師がこの神の夢想を被って、伽藍建立に先立って、寺門造立成就、
方位安全、法道繁盛を祈願したと書かれています。ま、まさか、、、弘法大師が
神様にいろいろと安全やお寺の繁盛を祈ったんですかね?う~ん・・・バタ!
※写真上は、東寺の金堂 2016/08/28
※写真中は、八島社殿の鳥居と扁額 2016/08/28
※写真下は、八島社殿と五重塔 2016/08/28