新幹線で東京から新大阪へ向かうときに、京都を出ると右手に見えるのが
世界遺産に登録されている弘法大師(空海)に嵯峨天皇から下賜された
東寺の国宝五重塔ですね。
良く間違えるのが、東寺は弘法大師が開いたように言われますが、平安京
遷都後に官寺(かんじ)として平安京の鎮護のために朝廷の保護の元に
建てられたことです。
不思議なのが、この東寺の山号(さんごう)がなんと八幡山なんです。正式
には弥勒八幡山総持普賢院(みろくはちまんさんそうじふげんいん)と言います。
(「金光明四天王教王護国寺秘密伝法院」と二つの名称があります)
なぜ「八幡」と付けられたのでしょうか?神仏習合のところで第45代聖武天皇が
宇佐八幡宮の建築技術を高く評価し、たくさんの職人を呼び寄せ、その関係で
宇佐より八幡神が勧請され、手向山八幡宮が建てられ東大寺の守護神と
されました。
このように、八幡神(応神天皇)はお寺の守護神として広く全国に広まり、深い
関係になったのでしょうか?しかし、詳しいことはネットを探してもわかりません。
面白いのは、この東寺になんと八幡宮があるのです。益々、わからないように
なってきました。(笑)
ちょうど南大門を入った左(西)側に鎮守八幡宮があります。ホームページを
見ると東寺が創建されたときに王城鎮護を願って祀られたとのことです。
明治元年(1868年)に焼失し、平成3年に再建されたと案内板に書かれています。
ご祭神でなくて、ご本尊が弘法大師が自ら彫った僧の姿をした八幡神と女神が
二躯、これが日本の最古の神像とか、、、さらに武内宿禰の神像も、って、、、
なんか不思議な感じがしますね。
※参考BLOG 「神仏習合 =5= 八幡大菩薩」
※写真上は、東寺の国宝五重塔 2016/08/28
※写真下は、東寺の境内にある鎮守八幡宮 2016/08/28