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ずいぶんとご無沙汰してます(笑)
もう世間は、春の様相で、本日も岸和田では、お城の桜まつりに、だんじり会館では、岸和田の彫物師さんが一堂に会し、作品展示を行う画期的なイベントがありました。
そんなに季節は進んどるのに、私の体たらくをご容赦下さい(汗)
本来なら、今日のイベントの様子やいろいろ溜まっているネタを掲載するところですが、今日は昨年の年末に、お誘いを受け、下野町先代だんじりを見させて頂いたものを見て頂きます。
現在は、泉佐野市の個人所有となっていますが、今回友人を通じ、所有者の方に許可を頂き、見せて頂きました。
下野町先代は、町内の【大勝】こと別所勝之助師の作品で、彫物師は当初【左エ門】こと名匠櫻井義国師でありましたが、ある諸事情により【和泉彫】安田卯ノ丸こと高松彦四郎師の弟子である保田卯ノ松師に代わるのですが、この卯ノ松師も正面土呂幕を完成させたところで流行病にて亡くなってしまいます。卯ノ松師が制作途中に他界するという事態を受け、急遽我らが開親子が参戦し、見事仕上げ出来上がってみれば、【和泉彫】【あわじ彫】の夢の競演となります。
ではでは、さっそく見て頂きますが、ど~しても開親子中心になりますので、卯ノ松ファンの皆様、ご容赦頂きますよう、お願いします…
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▲まず、姿見。岸和田初めて見に行った時から、バランスの取れたカッコええだんじりやな~と思ってました。
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▲そして、木鼻。開作品ではないと思いますが、なかなか渋い作品ですね~
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▲松良は、たぶん筒井和男師の作品。。「木渡り」「安宅関」。筒井さんの松良は、完成度が高いですね~
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▲屋根下周りに来て、昔ながらの枡組に開作品!良いですね~♪
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▲車板の瓶割り図。開さん♪
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▲そして、枡合には、開さんの十八番である「五条大橋の出会い」。開さんの作品では、結構彫られていて、かなり完成度が高い作品のひとつですね。以前、紹介させて頂いた旧市中町の正面にもほぼ同じ意匠のが入っていますが、弁慶の衣装が少し違っています。
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▲平に回って、こちらも開さんの十八番のひとつ「天岩屋戸の変」です。この作品の多くは、枡合正面に入っており、意匠的に少し詰め込みの感じがするのですが、平に入るとバランスが良いですね~
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▲そして、反対側の平は、これも開作品ではお馴染みの「小櫻責め」の名場面です。以前に、小櫻責めの特集をした時も掲載させて頂きましたが、まだまだ淡路壇尻の狭間の雰囲気を色濃く残す名作ですね~
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▲枡合最後は、後ろの「児島高徳」です。名作ですが、この作品だけ、開さんを感じません。。間違ってたら申し訳ないですが、何方の作品なんでしょうか?
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▲腰周りに来て、正面。土呂幕以外は、開さん♪土呂幕は、保田卯ノ松師の最後の作品だと言われています。
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▲この兎が彫物の兎ですよね~
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▲大連子は、これも開十八番の「矢作橋の出会い」。これを彫らせて、開さんの右に出るものはいませんね!
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▲和泉彫の独特の雰囲気がありますね~また、この意匠を見ると熊取五門の土呂幕正面を思い出します。個人的には、この土呂幕が五門の見本じゃないかな~と思ってます。
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▲左平です。こちらも土呂幕以外の連子等は、開作品。
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▲この武将の恰好が、開~って感じで、カッコ良さを感じます。
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▲そして、魅惑の右平は、開正珉さんの名作土呂幕が入っています。
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▲開作事の大連子「木村長門守重成 片桐且元訣別」。開さんでは、珍しい題材ではないでしょうか。
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▲そして、開親子の岸和田初見参の土呂幕「本多出雲守 荒川熊蔵の血戦」。それまで、この大きな空間に彫る事もなかったであろう開さんの渾身の作品です。
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▲この動きのある武将が開を感じさせますね~
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▲また、何気ないこの情景も開さんならではを物語っています♪
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▲続いては、後屋根枡合は無く、二重見送り形式となっており、題材は、「忠臣蔵 吉良邸討入り」上野介が取り押さえられているのが見えますね。
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▲こんな小さな部分にも開さんを感じます。見送り虹梁の「桜井の驛」
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▲開さんの「桜井の驛」といえば、この陣幕ですね~惚れ惚れします♪
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▲そして、開さんの素晴らしい見送り「賤ヶ岳の七本槍」。写真は、摺り出し受けですが、もう脱帽の開作品が入っています。この構図にも開さんの天才的な感性を感じずにはいられません♪
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▲この見送りと言えば、外せない開正珉さんの代名詞とも言える加藤虎之助をはじめ、数々の開作品がひしめいています。このそんなに彫り込まれていないのに、表情豊かに、また躍動感に溢れた作品を魅せつける開親子を改めて好きになりました。
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▲では、最後にもう一度、秀逸「加藤虎之助」をご覧頂き、締めくくりたいと思います♪

久しぶりに、名作をじっくり拝まして頂き、改めて名作に引き込まれました♪

大正5年新調、大正8年完成のこのだんじりは、開親子の淡路より岸和田に来て初めての作品が入る大変貴重なだんじりである。
作品のところどころに、あわじの雰囲気を色濃く残す味わい深いもので、枡合などは特に感じられるものがある。
このだんじりを見ると、10年ほど前に下野町町内において、祭礼中留置きされている時、1時間以上見て離れられなかった事を思い出します(笑)
また、作事を始めてから、義国から卯ノ松に代わり、卯ノ松より第3バッターとして開親子に責任者のおはちが回ってきたという開親子にとっては、華々しい岸和田デビューと繋がり、その後、筋海町、中町、上町の名作を残す事になるターニングポイントになる一台で、開さんにとっても大変重要な作品だったのではないか思います。
そんな事を思いながらの見学だったので、またもや穴が開くくらい見てしまいました(笑)
最後に、今回お誘い頂いたNくんそして、保有者であるKさんには改めて感謝致す次第であります。ありがとうございました。。