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ご無沙汰してま~す♪
本年もどうぞ、よろしくお願い致します。
年も改まり2014年を迎え、今年はブログもちょこちょこ更新しようかな~と思いきや、年明けから何やらお仕事の方も忙しくさせて頂き、年の初めから、いきなりの挫折気味になっております…(汗)
まだまだ、昨年見せて頂いた物がたくさんあるのですが、ぼちぼち紹介していきます。。
ではでは、やっぱり今回は年明けは開正藤ネタしかないでしょう~という事で、昨年末に見せて頂きました百舌鳥陵南町太鼓台をご紹介します。。
制作は、昭和7年と言われ、大工は【淡路】柏木福平師、彫師は開正藤、生珉親子という名コンビであります。
大工の柏木福平師の名は、こちら泉州では珍しいかもしれませんが、淡路ではかなりの作品を手がけられています。
こちらでは、同じコンビの神戸御影西之町やこちらも名コンビ川原啓秀師と組んだ泉大津上之町など名地車があります。
それでは、その名コンビによる陵南町を彫物中心に見て頂きましょう♪
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▲見学会当日の模様です。たくさんの彫物師さんも見学参加して、開親子の作品が如何にすばらしいかが伺えますね♪そして、見てお分かりの方もおられると思いますが、縞黒檀?って感じです。
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▲それでは、手始めに高欄合です。この小さな作品ですが、ここが開さんの力が最も伺える場所なんです。図柄は、巻狩り統一で仁田四郎や巻狩り風景が彫られていますが、この薄い板の中に、これほどの立体感のある作品を刻めるのは開さんだからこそ、出来る技ではないでしょうか♪また、この木の穴なんて発想が憎いですよね~それと言わずと知れた陣幕~いつもながら、軽いですよね~♪
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▲そして、狭間周りの組物ですが、太鼓台では定番ものが入っており、こちらも開さんの作品が入っています。正角の象?獏?や屋根を支える力神を見てると開さんの故郷淡路島のニオイを感じます♪
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▲そして、続いても開さんの素晴らしさを感じれる場所~♪木鼻です。もう、ここは開さん独特の意匠ばかり。。この木鼻に惚れ込み何枚シャッターを切ったか(笑)何とも言えないバランスの良さを感じさせます♪
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▲出るのは、ため息ばかり也…
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▲さぁさぁ、それでは狭間と参りましょう♪開正藤十八番のオンパレードまずは、「鶴ケ岡八幡宮放生会」、虹梁「藤吉郎、初陣富士川の退き口を窺いて伊藤日向守を撃つ」となってます。
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▲以前、特集もしました狭間「鶴ケ岡八幡宮放生会」ですが、頼朝馬上の傘が開いているタイプで、開さんの作品としてはスタンダードタイプと言えるでしょう♪しかしながら、上を飛ぶ放たれた鶴が何とも豪華ですよね~
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▲そして、頼朝公のアップです。この硬い黒檀をもろともせず、まるでケヤキやヒノキの如く彫られた開正藤の素晴らしさが解って頂けるのではないでしょうか♪
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▲はい、そして、この何気ない後ろ向きで鶴を放つ稚児ですが、この後ろ向きはかなりの熟練した腕が必要なんではないでしょうか♪絵では描けても彫るとなるとこのしなやかさは…素敵です開さん♪
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▲そして、虹梁逃げる日向守ですが、ちょっと遠目で見ると結構深く彫ってるな~と感じさせるんですが、近くで見せて頂くと何とも薄い!!この薄いのに奥行きを見せる技法こそ、この開親子の真骨頂だと思います。この後もそれを感じさせる場面が出てきます。。そして、この意匠と同じものが、岸和田旧市筋海町にも入っています♪
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▲はい、こちらです♪こちらは、大連子に入っていますので、それなりの奥行きはありますが、陵南町の方もそのハンデを感じさせない作品に脱帽です♪
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▲続いては、こちらも名作「村上義光 錦の御旗奪還」です。数々の村上義光見ていますが、この義光の迫力はお目にかかった事がりません!虹梁は、開さんの魅力を如何なく発揮している逸作である「藤吉郎墨俣一夜城」。。
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▲義光のアップです♪力強さは、振りかざす腕と大地を踏む足から湧き出てきます!また、この御旗の風になびくが如く柔らかいラインは彫物師さん誰もが目指すものではないでしょうか!そして、材質が硬いんで、制作した当初のの蚤跡が伺えます♪
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▲これが白木いなるとこんな感じになります♪
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▲そして、虹梁の墨俣城。。この薄い薄い虹梁にこの奥行きを感じますよね~♪
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▲この松の切り株。。良いですよね~この意匠♪
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▲続いて、狭間「巴御前の勇戦」、虹梁「材木切り出しの場」です。開さんの巴御前は、だんじりでは結構目にして、十八番のような感じがするんですが、個人的に狭間ではここともうひとつくらいしか見た事がなく、案外珍しいのではないでしょうか?しかし、サガリの松が凄くて、巴さんは下から覗かないと見えません(汗)また、表題の写真にあるように、この作品は、跡目開正珉の刻みが入っています♪
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▲巴さんのアップ!開さんならではの女性武将らしさを感じさせる素晴らしい作品です♪
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▲無茶苦茶センス良いですよね~最高です♪
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▲虹梁【太閤記】よりの「材木切り出しの場」ですが、こんなシンプルな意匠でも開さん特有の滑稽さがよく出て、見る手を飽きさせません!これと同じ図柄が…
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▲ここにも彫られています♪
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▲そして、最後の面で、狭間「新田義貞稲村ヶ崎 投剣の場」虹梁「日吉丸小六矢矧橋の出会い」です。この新田義貞の場面は、開さんの十八番のひとつに数えられ、好んで彫られるだけあって、この図柄で開さんの右に出るものはないのではないでしょうか♪
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▲今まさに、黄金造りの剣を投げ入れようとする義貞ですが、普通の意匠なら横向きに直立不動って感じが殆どなんですが、この少し斜に構える義貞は何とも力強さを感じさせます!また、下の土部や海の境や波の動きなど開さんのセンスが光ります♪
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▲ちょくちょく出てくる開さんの雑兵ですが、この後ろ向き加減…彫る前にこのイメージがしっかり出来ていないと彫れませんよね~
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▲虹梁の日吉丸と小六の出会いも十八番のひとつですが、これが虹梁?と思えるくらいの立体感ですよね♪
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▲ちょいと意地悪に斜からのショットですが、バランスも抜群で、何処からでも見なさいと言わんばかりの素晴らしい作品です!!!
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▲最後は、折角すばらしい太鼓台なんで、祭礼時の化粧姿を♪

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いや~久しぶりにじっくり見せて頂き、また開病が再発しそうでした(笑) 最近は、忙しいのもあったんですが、それまで色んな場所の色んな木彫を見に回って少し落ち着きつつあったんですが、やっぱり開さんだけは特別ですね~ ここ陵南町の拝見して、また火が付いたような気がします(笑) この小さな空間に緻密に計算されたバランスは、シンプルなのに、見る者を魅了させてしまう不思議な不思議な作品に仕上げられます。。 改めて、偉大な彫物師だと再認識させて頂きました。 という事で、今年もやっぱり開正藤正珉親子を見ていきたいと思いますので、皆様本年もどうぞよろしくお願い致します♪ 最後に、この日お誘い頂きました関係者の皆様と陵南町関係者の皆様には、この場をお借りして、厚く厚く感謝申し上げます。。