捕りこぼし...その1. 若さま侍捕物手帖
日本大百科全書(ニッポニカ) によると捕物帳とは時代小説の中の次のような作品であるらしい。
(1)江戸時代、町奉行(ぶぎょう)所において召し捕るための罪人とその罪状を書き記した帳簿。(2)時代小説として、捕物を題材とした作品。町奉行配下の与力(よりき)・目明しが登場し、江戸情緒、人々の人情・風俗などを描いたものが多い。かつて作品がシリーズものの映画となり、近年ではテレビで取り上げられ、好評を博している。作品としては岡本綺堂(きどう)の『半七捕物帳』をはじめ、佐々木味津三(みつぞう)の『右門(うもん)捕物帳』、野村胡堂(こどう)の『銭形平次捕物控』、久生十蘭(ひさおじゅうらん)の『顎(あご)十郎捕物帳』、城昌幸(じょうまさゆき)の『若さま侍捕物手帖(てちょう)』、横溝正史(よこみぞせいし)の『人形佐七捕物帳』などがある。
またWikipediaの「半七捕物帳」には、「後世への影響」という項目で「五大捕物帳」なる選択がなされている。
ーこの作品の成功によって、以後時代小説と探偵小説を融合した「捕物帳もの」が文学上定着し、時代小説・探偵小説双方の作家によって様々な捕物帳が書かれることになるが、そのなかでも『半七捕物帳』は常に別格的な傑作として位置づけられる。野村胡堂は、江戸風俗の厳密な考証では綺堂にはかなわないと考え、『銭形平次捕物控』の時代設定を寛永の昔に引上げた。もっとも後期の作品風俗は、化政や天保時代になっている。野村『銭形平次――』、佐々木味津三『右門捕物帖』(むっつり右門)、横溝正史『人形佐七捕物帳』、城昌幸『若さま侍捕物手帖』を加え、「五大捕物帳」とも称される。
この中で探偵ブログで取り上げていなかたのが城昌幸の『若さま侍捕物手帖』。
Wikipedia: 若さま侍捕物手帖
ー若さま侍捕物手帖(わかさまさむらいとりものてちょう)は城昌幸の小説シリーズ。城の代表作の1つで、1939年(昭和14年)に第1作が書かれて以来、昭和40年代までに300篇を越える作品が書かれている。日本の推理小説で「5大捕物帳」と呼ばれる作品群の1作とも評されている。

あらすじ
柳橋米沢町、隅田川沿いの船宿・喜仙(きせん)の二階座敷で、看板娘・おいとを相手に、日がな一日、酒を呑んでは居続ける“若さま”と呼ばれる侍。きりりとした男前だが、名前も身分も一切不詳。その若さまが、天下一品の直感の鋭さで、御用聞き遠州屋小吉が持ち込む怪事件をたちどころに解決する、安楽椅子探偵スタイルの時代小説。
さて「若さま振り」が似合う往年の時代劇スターと言えば?
☆ 若さま侍捕物帖 地獄の皿屋敷
なお、大川橋蔵版「若さま侍捕物手帖」は現在U-NEXTのオン・デマンドで全作が視聴可能です。
U-NEXT:若さま侍捕物手帖
いや、ハンサムというなら田村正和だろう、という方のためには:
田村正和版『若さま侍捕物帳』
概要
城昌幸の小説『若さま侍捕物手帖』を原作としている。ただし、主役の「若さま」は曲独楽の使い手で、居候先では船頭も務めるなど、登場人物の設定に本作独自のアレンジが見られる。
主演の田村正和は『眠狂四郎』(フジテレビ)や後年の『乾いて候』(フジテレビ)など、時代劇作品でもニヒルで虚無的なイメージが強いが、この作品では「べらんめぇ口調」で“粋でいなせな江戸っ子”を演じ、新境地を開いた。テンションの高い演技で画面狭しと走り回り、最後の殺陣でも派手な立ち回りを見せている。
「五大捕物帳」には挙げられていないものの、TV作品化によって再び注目を浴びた(注)のが「明治開化 安吾捕物帖」である。これは「その2.」で。
注:「堕落論」の衝撃から、探偵はかなり以前から安吾の作品は殆ど読んでいた。
Wikipedia: 明治開化 安吾捕物帖
(1)江戸時代、町奉行(ぶぎょう)所において召し捕るための罪人とその罪状を書き記した帳簿。(2)時代小説として、捕物を題材とした作品。町奉行配下の与力(よりき)・目明しが登場し、江戸情緒、人々の人情・風俗などを描いたものが多い。かつて作品がシリーズものの映画となり、近年ではテレビで取り上げられ、好評を博している。作品としては岡本綺堂(きどう)の『半七捕物帳』をはじめ、佐々木味津三(みつぞう)の『右門(うもん)捕物帳』、野村胡堂(こどう)の『銭形平次捕物控』、久生十蘭(ひさおじゅうらん)の『顎(あご)十郎捕物帳』、城昌幸(じょうまさゆき)の『若さま侍捕物手帖(てちょう)』、横溝正史(よこみぞせいし)の『人形佐七捕物帳』などがある。
またWikipediaの「半七捕物帳」には、「後世への影響」という項目で「五大捕物帳」なる選択がなされている。
ーこの作品の成功によって、以後時代小説と探偵小説を融合した「捕物帳もの」が文学上定着し、時代小説・探偵小説双方の作家によって様々な捕物帳が書かれることになるが、そのなかでも『半七捕物帳』は常に別格的な傑作として位置づけられる。野村胡堂は、江戸風俗の厳密な考証では綺堂にはかなわないと考え、『銭形平次捕物控』の時代設定を寛永の昔に引上げた。もっとも後期の作品風俗は、化政や天保時代になっている。野村『銭形平次――』、佐々木味津三『右門捕物帖』(むっつり右門)、横溝正史『人形佐七捕物帳』、城昌幸『若さま侍捕物手帖』を加え、「五大捕物帳」とも称される。
この中で探偵ブログで取り上げていなかたのが城昌幸の『若さま侍捕物手帖』。
Wikipedia: 若さま侍捕物手帖
ー若さま侍捕物手帖(わかさまさむらいとりものてちょう)は城昌幸の小説シリーズ。城の代表作の1つで、1939年(昭和14年)に第1作が書かれて以来、昭和40年代までに300篇を越える作品が書かれている。日本の推理小説で「5大捕物帳」と呼ばれる作品群の1作とも評されている。

あらすじ
柳橋米沢町、隅田川沿いの船宿・喜仙(きせん)の二階座敷で、看板娘・おいとを相手に、日がな一日、酒を呑んでは居続ける“若さま”と呼ばれる侍。きりりとした男前だが、名前も身分も一切不詳。その若さまが、天下一品の直感の鋭さで、御用聞き遠州屋小吉が持ち込む怪事件をたちどころに解決する、安楽椅子探偵スタイルの時代小説。
さて「若さま振り」が似合う往年の時代劇スターと言えば?
☆ 若さま侍捕物帖 地獄の皿屋敷
なお、大川橋蔵版「若さま侍捕物手帖」は現在U-NEXTのオン・デマンドで全作が視聴可能です。
U-NEXT:若さま侍捕物手帖
いや、ハンサムというなら田村正和だろう、という方のためには:
田村正和版『若さま侍捕物帳』

概要
城昌幸の小説『若さま侍捕物手帖』を原作としている。ただし、主役の「若さま」は曲独楽の使い手で、居候先では船頭も務めるなど、登場人物の設定に本作独自のアレンジが見られる。
主演の田村正和は『眠狂四郎』(フジテレビ)や後年の『乾いて候』(フジテレビ)など、時代劇作品でもニヒルで虚無的なイメージが強いが、この作品では「べらんめぇ口調」で“粋でいなせな江戸っ子”を演じ、新境地を開いた。テンションの高い演技で画面狭しと走り回り、最後の殺陣でも派手な立ち回りを見せている。
「五大捕物帳」には挙げられていないものの、TV作品化によって再び注目を浴びた(注)のが「明治開化 安吾捕物帖」である。これは「その2.」で。
注:「堕落論」の衝撃から、探偵はかなり以前から安吾の作品は殆ど読んでいた。
Wikipedia: 明治開化 安吾捕物帖