長編マニアの方々、特に難解マニアの方々への朗報! | 映画探偵室

長編マニアの方々、特に難解マニアの方々への朗報!

お助けマン登場です!
 
☆【ヌーヴォーロマン】難しすぎてつまらない文学の読み方。クロードシモン『歴史』を例に解説

 
以上にアップした本は現在絶版状態で、中古でもびっくりする程高価です。是非図書館で....
Wikipedia: クロード・シモン  経歴
 フランス領(当時)マダガスカル、アンタナナリボに生まれる。両親ともフランス人で、軍人であった父は第一次大戦で死去し、以後ルシヨンのワイン生産地区ペルピニャンで母らとともに生活するが、その母とも11歳のときに死別する。パリの名門校スタニスラス校での寄宿生生活を経て、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学に短期間通ったのち、アンドレ・ロート・アカデミーで絵画を学んだ。その後ヨーロッパ各地を旅行、1936年には内戦下のバルセロナに2週間の滞在を経験した。
 1939年8月、竜騎兵連隊に伍長として召集され、ムーズ県の戦闘にて捕虜となるが、1940年10月に脱走。各地への旅行とともにこの大戦時の経験はシモンの作品にたびたび描かれることになる。その後レジスタンス活動に加わるとともに、ペルピニャンの城館で絵を描きまた執筆活動をはじめる。
 1945年、戦前から書き進めていた処女小説『ペテン師』を出版。1956年にアラン・ロブ=グリエと知り合い、彼の勧めで翌年『風』を出版。以後の執筆活動でロブ=グリエ、ミシェル・ビュトール、ナタリー・サロートらとともにヌーヴォー・ロマンの旗手と目される。1960年、代表作『フランドルへの道』を出版し、同年エクスプレス賞。1962年レア・カラヴァスと結婚。他の作品に『ファルサロスの戦い』(1969年)、『三枚つづきの絵』(1973年)、『農耕詩』(1981年)など。
 1985年、「その小説において、詩人の創造性と画家の創造性を深められた時間意識に結びつけ、人間の状況を描出した」("who in his novel combines the poet's and the painter's creativeness with a deepened awareness of time in the depiction of the human condition") としてノーベル文学賞を受賞。1989年10月には、読売新聞社主催の「第2回ノーベル賞受賞者日本フォーラム」に出席するため来日、東京で天皇や日本政府要人と会見したあと北海道札幌市を訪れ、地元の高校生らと対話した。2005年7月6日、パリにて死去。
探偵の嘆き:当然、映画化はされていません(涙。
 で、Youtuberの文学オタク氏が言及した「長いけれど読める」作品が下記のジェームズ・ジョイスの『ユリシーズ』。こちらは幸いにも映像化されています。

長編、難解な上に未完となれば、ロベルト・ムージルの『特性のない男』が浮上して来ます!

☆【NOTおすすめ文学】ムージル『特性のない男』あらすじ解説byヌヴーさん
  
書き出しが素晴らしい!なんと大西洋からヨーロッパに隣接するロシアまでの天気図から始まるのです!もっと深入りしたい方は下記をどうぞ!


 そして文学オタクYoutuber氏が「比較的読める」と保証している長編がジェームズ・ジョイスの『ユリシーズ』。こちらはあり難いことに映像化作品があります(歓喜!!
5分で語るユリシーズ

モーリー・ブルームって誰よ、という方にまず

ダブリンってどういう街よって方へも
James Joyce Ulysses Dublin Tour

そして極めつき本編は(本邦初公開!!)


探偵からのお知らせ:探偵は貴重な読者を虐めたがっているのかと疑っている方もおられるかとおもうのですが、諸氏が言及しているトーマス・マンの『魔の山』の全編動画が入手できましたので、次回にアップしたいと待ち構えている所でございます(汗。