投げかけられた課題に... バーナビー・ロス名義で発表された | 映画探偵室

投げかけられた課題に... バーナビー・ロス名義で発表された

洋画探偵室の希少なファンであり鋭いクイーン批評家の「しろくろ骸骨」さんから、「バーナビー・ロス名義で発表された作品をググれ」という指示があったのですが、エラリー・クイーンの『ドルリー・レーン最後の事件』は作者名&タイトルからして錯綜しています。この間の事情を少し洋画探偵流に解説しますと、要するに分らない、という事なのであります(汗
悲劇シリーズが3作しかないと思っている素人はともかく、人気が高い本作には多くの刊行本が東西で存在します。
      
 表紙からして何か重要なシーンのようですが、実はこの物語の肝は「探偵の死後」にあります。
 そう、ちょうどアガサ・クリスティがポワロものとして最後に用意した「最後の事件」のように。「最後の事件」を「最後の悲劇」とした翻訳版もありますからね。
Wikipedia: レーン最後の事件
確かに単発ものとしては映像化はされていませんが、ラジオ・ドラマ化はされています。
左はグーテンベルク21により製作されたオーディオ・ブック「最後の悲劇」、もちろん有料です。

また「Yの悲劇」から「最後の事件」に至る道筋は様々な小編として、TVの「エラリー・クイーン劇場」として各トピックが別タイトルでラジオ・ドラマ化されているようです。
(現在鋭意捜索中:探偵)
そこで、待ちきれないかたのために「ネタバレ」とラジオ・ドラマ化したCDのご案内を。
Wikipedia:レーン最後の事件
なお、ググりの途中で下記を発見しましたので、バーナビー・ロスならぬキャサリン・ロス主演の「エラリー・クイーン劇場」を御紹介。このトリック、どこかで見ましたよね?
Murder by Natural Causes


ところで、最初の『Yの悲劇』の冒頭で出て来た「チョコレート・ボックス」のトリックを皆さんはもうとっくに解いていますよね。作品中では答えは明示されていませんでしたけど。