備忘録 70. アル・パチーノ&ジーン・ハックマンの 『スケアクロウ』 | 映画探偵室

備忘録 70. アル・パチーノ&ジーン・ハックマンの 『スケアクロウ』

DVD 内容紹介
ジーン・ハックマン、アル・パチーノ共演の、カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作!
男同士の友情を描く、70年代を代表するロードムービーの傑作!

Amazonレビュー
ジーン・ハックマンとアル・パチーノ。演技派で知られるふたりが共演した、ジェリー・シャッツバーグ監督の名作。刑期を終えたマックス(ハックマン)は、故郷のピッツバーグでカー・ウォッシュの開業を目論む。一方のもと船員・ライオン(パチーノ)は5年前に妊娠中の妻を残してきたデトロイトに帰る途中だった。カリフォルニアのハイウェイで知り合ったふたりは、徐々に心を通い始め、奇妙な道中を共にする…。プログラム
アメリカン・ニューシネマからパニック映画へとハリウッド映画の流れが変わる、その端境期。他人を信用しないマックスに、お調子者だが心に深い傷を持つライオンのふたりは、殺伐としたアメリカを歩んでいく。いわゆる「ロードムービー」「バディ・ムービー」的なルックの作品だが、旅の途中で出会う事件や人などとの関わりにより、ふたりのキャラクターが微妙に変化していくあたりを、ハックマンとパチーノが見事に演じている。
カンヌ映画祭でパルム・ドール受賞。我が国でも70年代初頭の映画青年の胸を熱くした「スケアクロウ」だが、製作後30余年を経た今日鑑賞しても、そのやるせない感動は健在。必見。(斉藤守彦)

右は館主所蔵の当時のプログラム。館主のブロ友の中には大事なトウモロコシをカラスに食い荒らされてフンガイしている方も若干いるようだが、本作の最後で、もうどうにもならなくなった時に主人公の発する言葉のなんと悲しいことか。「俺たちはスケア・クロウなのさ」という。もちろん、我が信頼する「映画ファン」の皆様なればこそ、ここで「オズの魔法使い」の「案山子」を思い出したら、館主が申し上げることは何もありません。

Treiler


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Scarecrow (1973)