映画「昼顔」(11) - Monsieur Redorfまたの名をDenpei
セヴリーヌがあわてて逃げ帰ろうとしている所へ,
隣室からルドルフの声が聞えてくる。 「アナイス!」
セヴリーヌが手にしているコートとハンドバッグをさりげなく取り上げながらアナイスは言った。
「製菓会社の社長を紹介するわ。ボルドーに工場を持つ百万長者よ。いらっしゃい。」
(奥では,前に店の前ですれちがった女が着替えをしている。やはり,である:探偵)
「この間,黒人女を抱いたよ。
まるでロデオだ。」
「まあ,このスケベ。」
「こちらは昼顔よ。」
「ボンジュール」,「ボンジュール」,「ボンジュール」
「昼顔か,ちょうど咲く時間だな。まず飲もう。
アナイス,シャンパンを抜け。」
「新人のおかげでシャンパンにありつけるわ。」
「すぐ用意するわ。」
カーテンを閉めていたアナイスがルドルフの前を通りかかると...
きゃ!
「マダムはお堅いわ。」
「そこがたまらん。」
「あら,いい服。
でも,すぐ脱げる服でなけりゃ。でしょ?」
「いや,その服はシャレてる。
「そんなゼニはない。」
「ケチ。」
「気品は買えんぞ。」
アナイスがシャンパンを運んできた。
「シャンパンよ!」
「ブラボー,喉がカラカラだ。」
「栓を抜くのは男の役目だ。名人にまかせておけ。」
「腕前を見せて。」
「おれは大好き,ハムとソーセージ~
イチバンの好物は女のモモ肉♪」
「昼顔も来たわ。」
「俺の健康を祝して,乾杯!」
「まあ,なにかしら?」
「開けてみろ。」
「人生は大いに笑って楽しむべきだ。」
「退屈か?」
というとルドルフはセヴリーヌのシャンパンを投げ飛ばした。
そして..
「心配するな。
天国の喜びを味あわせてやる。」
「大目に見て。今日が初めてなの。」
「嘘付け!」
「本当よ。私にまかせて。」
「イカレタ娘だ。」
「新入りだもの。」
言われた通りにして。」
「帰ります。」
「2人きりに」と言うルドルフの声が聞こえる。
「世話を焼かせないで。」
「あ~,来たか。戸を閉めろ。おいで。
お前のために他の2人は追っ払った。
ところで,今日がデビューだって?だますなよ。おれは鼻がきくぞ。
初めてでも恥ずかしがることはない。」
「嫌!」
俺をじらせる気か?」
「そうだ,それでいい。
「社長はごゆっくりね。」
「当然よ。」
注:Denpei氏というのは楽屋オチです。詳しくはのりぞーさんのブログ「粋で鯔背な男達」http://ameblo.jp/fin56/ にアクセスしてください。左の一覧からもどうぞ。











































