コンドル(19) | 映画探偵室

コンドル(19)

キャシーがシャワーを浴びている間も,ターナーはまだ推理を進めている。少し開けられたカーテンの向こうでは雨は止んでいるようだ。再びメモに集中するターナーが「ピン・ポーン」の音に入り口の方に目をやると,
窓から郵便配達夫が顔をのぞかせた!!!
(昔の映画館でなら観客達はここで必ず叫ぶ,いや叫ばずにはいられない-以下(  )内は良心的な観客の心の声である - (ターナー危ない,あいつはオフィスの全員を射殺した殺し屋だぞ。早く気づけ,絶対油断するな。ターナーああああ!!!)
郵便配達夫が叫んでいる:「ヘイルさんに荷物」 (嘘だ,嘘だ荷物は爆弾だ。)
ターナーは座ったまま言う:「そこへ置いてってくれ」 (だめだよ,だめだめ~~~)
殺し屋:「サインが必要なんですよ」 (戸を開けさせようとしているぞ)
ターナーはシャワー室の方を振り返って言う:「今,いないんだ」(キャシーがいることを気付かせちゃダメ!!!)
殺し屋:「代理で結構です」(チクショウ,ひるまないぞコイツ)
ターナーは分かったというそぶりをしてドアの所に行き,戸を開ける。
殺し屋:「2人の名前を」(え?何のために?)
ターナーは殺し屋から受け取ったボールペンでサインしようとするが書けない。「出ない」
殺し屋は胸のポケットを探るしぐさをする:「困ったな,これしかないもんで」(また嘘を言う。初めからの計画だろ!!!)
探そうと言って部屋の奥に入ったターナーを追って殺し屋はすばやく部屋の中に入り込む。(だから言わんこっちゃない!!!,ターナー気をつけろ!!!!)
入り込んで来た郵便配達夫のバックスキンの靴が濡れているのを見て,ターナーがそれと察知したと同時に殺し屋が懐からサイレンサーを取り出した。ターナーはコーヒーポットをつかむと殺し屋めがけてぶちまける。すさまじい武器の取り合いになった。ターナーは隙をみて暖炉の火掻き棒を手にする。殺し屋は拳法の構えをする。殺し屋のサイレンサーはソファーベッドの上,ターナーのコルトは暖炉の上に置いたままだ。それぞれが武器の在り処を目で確認する…行き詰る間合い….(この殺し屋の顔の不気味
で憎憎しいこと。ターナーの美男ぶりを妬んでいるんでしょうかね,ひたむきな殺意が感じられます。怖いですね~(故淀川長冶さん調)
攻守相交代する格闘のさなか,殺し屋が先にサイレンサーを手にし,部屋の境を背にして発砲しようとする矢先,ターナーは火掻き棒で襲い掛かる。弾が逸れて破壊されるキャシーの部屋。それに怒ったのか(そんな悠長な話じゃない,この馬鹿探偵!!!),キャシーが背中を見せていた殺し屋の頭を何かで突然殴りつけた。ひるむ殺し屋。ターナーがコルトを手にする一瞬のチャンスだ。すかさず殺し屋に的確な銃弾をお見舞いする。殺し屋は即死した。危機はとりあえず回避された…(息を整えるまで休憩,そして次へ続く)