コンドル(1)
「スパイ・ゲーム」に先立つこと26年前,ロバート・レッドフォードは同じCIAの要員として「コンドル」に出演した。
この映画は何度観ても,というか観るたびに怖くなる映画だ。昼時にほんの一時だけ襲ったにわか雨を狙うようにやってきた,雨合羽を着た郵便配達人を装った殺し屋(そこまで計算したということである)にロバート・レッドフォードが所属する「読み屋」と呼ばれる情報収集を目的にした研究所のメンバーは全員,サイレンサーで殺されてしまう。雨をものともせず裏口から近所のハンバーガー・ショップに行っていたターナー(レッドフォード)を除き。
指揮していたのはマックス・フォン・シドー演ずる,おそらく北欧出身の一匹狼のインテリ殺し屋。映画通なら知っていると思われるが,ベルイマンの「第7の封印」で死神をやった俳優である。
下っ端も下っ端,戦争などとは程遠い,単に外国の書物を読んでレポートするだけのターナー達がなぜそんな目に遭わなければならないのか。答えの1つは事務所の棚の中に見えている調査対象が語っている。なんと,「週間ダイヤモンド」や「文芸春秋」まであるのだ。そしてそれを小型コンピュータが次々と読み取って行く。なんの為に?(続く)。