泣かなくていい映画
どうも涙腺が緩くなったのか感傷的になる傾向があるので,「探偵室」としては殺人も涙もない映画をどうしても取り上げざるを得ません。
オニール親子が「本当の親子?」を演じた「ペーパームーン」。これはモーゼという大そうな名前の詐欺師が禁酒法時代の南部をまたにかけて珍道中をやる話です。詐欺の手口はたくさん出てきます。その中でも傑作なのは 「つり銭詐欺」と呼ばれるもので,欧米には古くからある有名なものです。日本でこれを使った事件がかつて報道されたことがあり,思ったとおり実行したのは外国人でした。日本人は算数にめっぽう強いのです。海外に出かけた経験のある人は気が付かれていると思います。もっとも,近頃のコンピュータ式POSシステムのレジではもう実行できないでしょうが。この手口の面白いところは,だまされてもかなり経たないと気が付かないことにあります。みなさんご用心。
この映画の主題歌は当時のアメリカのジャズで同名の「ペーパームーン」ですが,映画にふさわしく「(幸福なんて)描き割りに懸かっている月のようなものであり,信じるものだけが本当と思う」と歌っております。
このテイタムオニールが投手を務めるガラクタ野球チーム「バッドニューズ・ベアーズ」(日本名「がんばれベアーズ」)でも実は泣くことができます。昔三角ベースで草野球をしたかつての少年ならば...