自然にはかなわない

本日のつぶやき。



どんなに魅力的なものを創っても
自然の自然な美しさにはかなわない。
私達はいつも自然から学んでる。

人との交流と自然からの学び

サニーネルソンと言われている地域ですが、先々週からずっと雨、あめ、アメ。乾燥してて水が必要だったとはいえ降り過ぎです（笑）

さて、そんな南島・ネルソンを先週出発して今は北島のオークランドの近くコロマンデルという小さな街でエクスチェンジしています。この街のことはまた書くことにして、今回はネルソン・モツエカでの生活を書きくことにします。

ニュージーランドに来てから約３ヶ月、ネルソン・モツエカ地帯にずっと滞在していたわけですが、私にとって本当に住みやすくて素敵なところでした。気候もちょうど良くて山と海、そして農場に果樹園があって、素晴らしい国立公園も近くにあって。そこでは天然自然なものを好む自然志向の強い人やデモクラティック教育に賛同する人などと出逢うことが出来ました。

ニュージーランドに来るまで良く分かっていなかった「コミュニティ」というもの。日本語にすると「共同体」、つまり同じ地域に住み、住民が協力し合って生活を共にしていくという集まり。コロマンデルに来る前までそのコミュニティというところに約３週間ほど滞在していました。今までそんなに触れてこなかった畑仕事や自給自足に近い生活、自然との時間が多い生活の中で、人間らしさを感じたり、手作りすることを楽しんだり、自然の変化に肌で触れたりとそのコミュニティ生活の中とにかく生きてる実感を毎日感じていたような気がします。

私が滞在していたのはモツエカにあるリバーサイドコミュニティ。ここは７０年以上の歴史を持ち、参戦拒否者が設立したニュージーランド最長のコミュニティだそうです。敷地内にはカフェ・コミュニティホール・果樹園・畑・住居・Woofer用ホステルなどがあって、全て住民の共有財産。個人での資産所有は認められていないらしく、カフェや果樹園・農園からの収入を家族のサイズに応じて住民に配分されています。そう住民は皆、このコミュニティのために自分が出来る仕事をコミュニティ内でして生活しています。

ここで私はWooferとして、カフェの仕事や畑仕事、また毎週水曜日に行われるコミュニティランチ（住民ではなくても誰でも参加出来る）をお手伝いしていました。滞在中最後のコミュニティランチではヴーガンコロッケとズッキーニチョコレートケーキを披露。プチケータリングしてるみたいで楽しかった♪また他のホステル仲間との交流も色んなアイデアを交換出来て本当に面白くて忙しい毎日でした。なぜか皆料理好きで、ほぼ毎日誰かがパンを焼いたりケーキ焼いたり、ランチもディナーも良く皆でシェアしてました。ちなみに寿司ディナーを企画したその日のキッチンで急なリクエストにお応えして、人生初のロール寿司の作り方ワークショップをさせて頂きました（笑）。野菜や果物、ハーブなどは畑から毎回新鮮なものを必要な分だけ収穫して調理。ミルクも毎日新鮮なものを頂けます。皆本当に何でも手作りに挑戦してて、ミルクからバターもチーズも作ってました（笑）この生活のおかげで私も今ではパンは買わず焼いてます♪

野菜にしてもバターやチーズ、パンにしても、口に入るとことまでの過程に携わることで食材に対して凄く愛情が沸いて、収穫したもので何を作ろうかというワクワクさがいつも以上にありました。不思議と買ったものより美味しく感じて。舌で感じる美味しさというより心で感じる美味しさがそこにはありました。季節の食材をその時に、そして皆で楽しみながら頂く。このことを感じられたのも農家の家ではなかった私にとって貴重な体験となりました。ごく普通のことのように聞こえるかもしれませんが、スーパーマーケットで何でも買えて、手軽なファストフードが多いこの現代でどれだけの人がそれを感じているでしょうか。

毎日誰かと時間を共にし、料理や瞑想にお互い持っているスキルの交換と仕事以外のことも共有した３週間。私がリバーサイドで学んだことは、便利さに消されてしまいそうな生き物同士のリアルでプライスレスな交流と助け合い、そしてこの現代社会が忘れかけている「自分で考える・創り出す」ということ。これはネパールで感じたことと同じ。この３週間本当に動きまくって忙しかったけど、物を自分の手で創り出すことにワクワクした日々でした。

ありがとう、リバーサイドコミュニティとそこで出逢った仲間の皆。

それとここを教えてくれた友達夫婦に感謝感謝です。

それにしても繋がっていくものですね。今はリバーサイドで出逢った人達がお勧めするコロマンデルに来ているわけですが、ついさっきこれまたお勧めして頂いたBuddhism Centerでのエクスチェンジが決まり滞在予定期間に行われるイベント（？）のお手伝いをすることになりました。人気があるそうでダメもとで連絡してみたら、ね♪嬉しい♪♪来月に一時帰国することに急遽決めて、帰国前にもう１つコミュニティ関係に行けたらと思っていたのでこの機会を有難く楽しんで来ます！！

あぁー、やっと晴れてきた。

ニュージーランドはもうすぐ冬を迎えます。

３年目の３月１１日

明日はあの震災から３年目の３月１１日。
そして私の恩人の１人でもある先輩の８年目の命日でもある。

色んな後悔とごめんねとで今でも涙するときがある。
同時にとても大事なことに気づかせてくれたことの感謝で涙することもある。

何も出来なかった自分と
何かしてるのっていう日本っていう国、そして社会のシステムと周りの人に苛立つときもあった。

時間が経って今はこう思う。
まずは自分と、自分の家族・友達を大切にしようって。
私が出来ることはそこからだって思う。
お互いがそうやって想え合えたらきっと世界は変わっていくんじゃないかって思う。

私たちが変えていかなきゃいけないことはきっと目に見えないものにあるんじゃないのかな。

きっと色んなドラマがそれぞれ人にはある。
見たくない現実、信じたくない事実、許せない出来事、忘れたい過去。
辛いくて痛いことだけど、その先に少しでも進められたらきっと光をみつけられると思う。急がなくていい、自分のペースで光を見つけて欲しい。悲しみだけの、憎しみだけの涙以外に出逢えるよ、きっと。そして自分のいるところは素晴らしいところだったって感じるときがくるんじゃないかな。

３月１１日。
でも明日だけじゃない。
日本でも世界でも日々色んなことが起こってきた。
そしてこの瞬間も起こっている。
毎日が忘れられない日で大切な１日。

思いっきり生きていこう。
後悔も涙も笑顔も、すべてを受け止めて。

2014,03,10
山下直子

ps　これは私自身の今の正直な気持ちを言葉にしたかったものです。もし気分を悪くした人がいたらごめんなさい。