自分を超えた圧倒的な存在を知ったとき、人は何を感じるのか。
恐怖?畏怖?あるいは嫉妬?

いや、私の場合は高揚感、あるいはスカッとした痛快な気分であった。


会ったときからただならぬ”可能性”は感じてきた。
彼女の論理性、分析力、そして好奇心は、言うまでもなく他者から抜きん出ていた。

そのポテンシャルをよりヴィヴィッドな形で知った今、
全てがつながり、その素質を再認識させられた。

言うならば難解な数学の問題を解きほぐしたときのような、そんな感覚。


彼女は恐らく小さい頃から、好奇心に駆られ、
知らず知らずのうちに自らを研磨していたのだろう。

そうして内に蓄積された才が、彼女の様々な部分から湧き出しているのである。

比べて自分の未熟さ、愚かさには目も眩みそうなものであるが、
今はそれよりも、すばらしいものを垣間見た充実感に満たされている。

そして私もまた好奇心に駆られ、
彼女の行く末を見届けたい、
あわよくば一枚噛んでみたいと思うのである。


過去に手にした、小さいながらも、まだ私を惹きつける栄光。
それを受け継ぐのは彼女だろうか、

いや、むしろ彼女に手渡したい。

願わくは、
彼女の才を恩師たちが見留め、大いに助長せんことを。