★最後のメール★ | ”ミ”スターAkiraの救急救命室

”ミ”スターAkiraの救急救命室

2012年初頭、“クモ膜下出血&”脳梗塞“で倒れながらも、何とか独り暮らしが出来るまでに。
この間、お世話になった病院や施設、自主トレ用に用意した用具やアイテム、「障碍者でも利用できる施設&レストラン」をDateランダムに記録した個人奮闘日記。

俺の彼女はよく風邪をひく

付き合って3年...風邪をこじらせて入院する事今までで4回

退院すると
「心配かけてごめーん」

なんて、へらへら笑って

だから、今回だってそうやって帰ってくると思ってた

「今日も忙しい?」

仕事の片付かない夜9時を回ったオフィスで
入院中の彼女からメールが来た

忙しいなんてもんじゃない
明後日、凄く大きな商談があるんだ
昼間は営業に回って、夜プレゼンの資料を
作らないととてもじゃないが、間に合わない

彼女が入院して一週間
仕事に追われてて見舞にも行けてない

申し訳ないとは思いながら
とにかく目の前の仕事を、なんとかやり遂げたかった

明後日無事にプレゼンが終わったら
顔でも見に行ってやろうかな

花買っても、お菓子じゃないの~とか
子供みたいな事言うんだよな

病人なんだから、菓子ばっかり食うなってのに

仕事しながらも、彼女に会えるのが楽しみだった

だから、仕事も頑張れた

ようやく家に帰れると思った深夜11時
彼女から電話が来た

正確には彼女じゃない、彼女のお母さんだった

風邪から肺炎を起こして
こじらせて呼吸障害を起こして亡くなったと


何を言われているのか、わからなかった
とにかく、タクシー捕まえて病院に行った
病院までの時間が、いやに長く感じた

俺が見た彼女は白い服を着て
手を握り合わせて、じっと目を閉じていた

肺炎で呼吸障害なんて嘘のようだ
こんなに顔、綺麗なのに

彼女の眠るベッドサイドに、俺とお揃いの携帯電話

普段から携帯見せ合っていたせいか
無意識に彼女の携帯を開いてた

送信メールは俺宛てのメールでいっぱいだった
でも受信メールは、お母さんからのメールがほとんど

俺、忙しさを理由にメール返していなかったんだ

ふと
下書き保存されたメールが16通もある事に気付いた

「心配かけたくなかったけど、

 本当はね、肺癌なんだって

「会いたいよ~()」

「お見舞来てよ~(笑)」

全部、俺宛てだった

保存された1番最近のメールは
彼女が息を引き取るほんの1時間前のメール

「ねぇ、どうしても今日会えないかな?」

いつもみたいに、へらへらしながら帰って来るんだ
って思ってた

こんなに送れないメールを書いてたなんて・・・
知らなかった

忙しい合間を縫って、病院に来ていれば良かった
もっと、色々してやればよかった

もう呼んでも返事はない
俺の泣き声も、届かない