精霊のすみかで。 | 風のたまごを見つけた   

風のたまごを見つけた   

for pilgrims on this planet.
この惑星はなんて不思議!

 

目には見えないけれど
きっとここには何かがイル!!って感じたことは
ありますか?

いえ、オカルト的なことではなくて、
ヨガで言うプラーナのような、目に見えない生命の
もとになるようなエネルギーが
元気に活動している場所。。

先週末
目白の「ゆうど」という
不思議な古民家を訪れた。

以前出版した物語が
よく朗読や音楽劇に使われて
時々、ライブに招いていただく。

今回は
Sisの会「語りと詩人と音楽」というイベントで
語りの座馬智子さんが
音楽家の方とともに物語を美しいアートにされた。

もともと目白の「白」は
風水の水、土、風、火、金の
「水」にあたるのだそうだ。
「ゆうど」は井戸の意味。
実際に庭には古い井戸がある。

門をくぐった途端、さわさわさわさわ
精霊のすみかのような空気に一転。

宮崎アニメの風を思い出した。

置物も
置いてあると言うより
住んでいる感じ。

 

床の間のきりんは
「ももちゃん」というゆうどの
守り神だそう。


いや、本棚のふくろうも
生きてるでしょう。。

 

管理されている方はご自身を
「ゲートキーパー」と呼ばれていて
なるほど、と腑に落ちた。

舞台は

キャンドルの点火とともにはじまり。

精霊のような女性が
ライアーに似た竪琴を演奏しながら
歌いながら登場する。

そして、また妖精のような
男性の太鼓が加わって
最後に朗読の方が登場し
言葉と音楽のセッションが始まる。

本を持って読まれるものと思っていたのだが
驚いたことに
朗読家の方は物語を全て暗記しておられた。

演奏と合わせて、およそ一時間
主人公(木なのだが)になりきって
表現されたのだ。

その情熱に、こころが震えた。

音楽は
ギリシャのハープと
ペルシャの太鼓のセッションだった。
両方とも古楽器で
ハープはSally Lunnさん、太鼓は蔡怜雄さんの演奏。
二人ともお若いが
とても自然体でハートに響く音を奏でる演奏者さんだ。


ゆうどの精霊と、朗読家の方、音楽家の方の魂。。

 

私の物語は
空から落ちたひとつぶの種の話だが
エンディングに詠まれた
星野道夫さんの「森へ」と
対になる構成になっていた。

「森へ」は
氷河が後退した後の原生林を
ひとりで歩いた星野さんが
森の命、果てしない時間を
言葉にされた作品だ。

倒木が、次世代の種の養分となって
朽ち果ててゆく森の循環。。

最後に朗読された方もやはり
星野さんの作品を覚えて
語られていた。

種のように

著者の手を離れた物語が
別の表現者の情熱で育ってゆき
新しい空間で花が咲く。
本当に至福だ。

ゆうどだけではなく
他の土地でも
素晴らしいアーチストの方の才能で
物語の花が開いている。
書かせてくれて、ありがとうと、心の中で思う。

人生は思いがけないことが多々あるが

また
時を超えて人をつなぐ光をのせる
命ある言葉を紡ぎたい。

創作の種火を
水の精霊の空間で
いただいた気がする。

ありがとう。